中央アルプス縦走 摺古木山から将棋頭山へ3日目 越百小屋跡から檜尾岳南駒ケ岳より これから縦走する山々
夜はテントでよく寝れました。きのうは安平路の避難小屋でイマイチの睡眠。やっぱりテントが落ち着きます。暖かいし。小屋+テントが最強ですけど。夜明け前に目が覚めて外を見ると、下界の灯りは見えるものの、空に星がない…。どうも雲があるみたい。今日はヤブのない快適登山道縦走の日なのに、晴れてもらわねば…。朝からちょっとテンション低めでした。 ◇9月22日(月) 越百小屋跡−越百山−南駒ケ岳−空木岳−檜尾岳 晴れさて出発。まずは稜線に向けて200m近く登ります。稜線にかかる雲の底がちょうどテン場あたりのようです。ただ、それほど濃い雲ではなく、時おり仙涯嶺のピーク近くが見えかけたりしてます。斜面の広葉樹は色付き始め。きのう下る時、朝日に照らされた紅葉を楽しみにしてましたが、これじゃあダメでだなあ…。越百山に着きましたがガス。でも薄そう。
天気予報は晴れだから、そのうち晴れるだろうと思っていたら、みるみるガスが薄くなってきました。となるとお約束のブロッケン。久しぶりに見ました。昔はしょっちゅう見てたんですけどね。最近はブロッケンの出やすい朝夕はテントに引きこもることが多いからかも。空は完全に秋の空ですね。山がクッキリと見えています。
越百山は誰もいなくて貸切。今日は飛び石連休の石のない日。月曜日。平日です。休みを取って4連休の人がいるのかと思うけど、そうでもない感じですね。ここに来てないだけとか…。さあ!快晴のもと中央アルプスを快適縦走といきましょう!…なんですが、足が…。重い、ダルイ、痺れる。かなり苦痛な感じ。きのうのヤブで頑張り過ぎたみたいです。今日も一日修行か…。
太ももジンジンしながらも仙涯嶺に到着。先客1名。越百小屋からのようです。他にも越百小屋からの団体さんが仙涯嶺に向かってきてます。ここも眺めがいいですね〜。南駒ヶ岳が近いです。近いけど1時間半かかるってことは、アップダウンがきついんだろうなあ。脚が棒だけに気が重い…。
先客のおじさんと同時出発になりました。『先に行って下さいね〜』とか言うわりに道を譲るわけでもなく…。南駒ニセピークへの登り、おじさんが道を間違えたスキに前に出ることができました。ニセピークに騙されるんですが、本峰へはもう大きな登りはありません。楽勝!とか思ってたら、メインの登山道からはずれて本峰を巻く道へ。すぐに気が付いたけど、まあいいかとそのまま進むと山頂先の小コルに出ました。
戻って南駒ヶ岳山頂を踏むつもりでいましたが、足が棒なので気力が失せてここで休憩。南駒の山頂は学生風の団体さんで賑わっていました。ここまでは大きな南駒ヶ岳に遮られて北の山並みが見えませんでした。ここからは今から歩く山並みが北へと伸びているのが見えます。木曽駒とか宝剣岳も見えていますが、まだまだずっと先ですね。
次のピークであります赤梛岳へは大きな登り下りはありません。右下には擂鉢窪のカールが広がっています。紅葉が進んでれば降りて紅葉狩りでも…と考えていましたけど、それほど染まっていないのでパス。足も棒ですし…。昨日の行程、安平路の避難小屋からあわよくば擂鉢窪まで…とかも考えましたが、全然無理ですな。
次なるピークは空木岳です。中央アルプス南部の山ではこの空木岳とさっきの南駒ヶ岳が双璧。空木岳が百名山で南駒ヶ岳は二百名山。どっちがどっちでも良かったのではと思うけど、結果は山名の差かなと思います。『空木岳(うつぎだけ)』と『南駒』ではねぇ〜。木曽殿越がグッと下がるぶん、空木岳の方が立派に見えるってのもあるのかも…?
空木岳には4人ほど。百名山なのに少ないなあ…。やっぱり平日か。真上の空は晴れているんですが、伊那谷側に雲が出ています。これから歩く稜線にも少し雲がかかっています。午後にかけて増えてくるんだろうか…?空木平の紅葉もまだですね。池山尾根はむか〜し一度下ったことがあるけど、ほとんど記憶にありません。紅葉の時分に一度登ってみたいです。
空木岳から勿体ないほど下って木曽殿越。木曽殿山荘があります。ここで今晩のビール補給。ついでに今飲むビールも買いました。檜尾岳の水場について尋ねると、細いしキレイではない…とのこと。だったらここで汲んで背負った方がいいでしょう。水場まで片道9分だそうな。大きな登り返しを前に3L+350mlがザックに追加です。小屋のベンチでしばらく休憩。
当たり前ですが荷が重くなったのがわかります。ズッシリきますね。棒だった脚ですが、やや回復してきたような…。昨日の疲れが取れてきたのかも。東川岳まで黙々と登ります。昨日の疲れが取れてきた代わりに、今日の疲れが出始めます。脚が棒というよりは体全体の疲労という感じ。まあ、動けなくなっても水があるので大丈夫。
熊沢岳を越え次の檜尾岳が本日のゴール。檜尾岳の東のピークに建つ赤い避難小屋がよく目立ちます。最後というのはキツイもんで、しかも登り下りが激しい…。2708mが偽ピークというのは気付いていたものの、そこからのアップダウンの大きさに目が点。それほどでもないけど最後なんでね…。檜尾岳山頂には人影が。避難小屋は貸切ではないみたいですね。
疲れたー!檜尾岳には3名。2人組と単独。2人組は山頂でテント泊。単独は避難小屋のようです。避難小屋泊の予定だったけどもう動きたくないので山頂で泊まります。小屋から溢れて張る人が多いのか、かなりの張り数可能な感じでした。山頂にいた3人の中に加わり、久しぶりに日没を見て寝ます。
4日目は最北の将棋頭山まで縦走
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