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雨飾山  梶原新湯より



− 梶原新湯からのルートは小谷温泉側とちがって静かな山旅が楽しめます −





 山域  頚城 雨飾山   
 行程  梶原新湯⇒笹平⇒雨飾山⇒笹平⇒梶原新湯
 山行日時  2006年6月17日(土)
 天気  曇り時々晴れ  
 登山形態  ハイキング
 メンバー  H口×2、K野、H尾、N畑、T世
 温泉  梶原新湯(500円)





この半年はスキーに明け暮れていた。半年振りの登山靴での山登りは、H口家の企画に乗っかっての梶原新湯からの雨飾山。小谷温泉側からは何度か登っているが、こちら側からはお初となるので楽しみだ。H口家企画は初日に雨飾山に登り、下山したあとは梶原温泉に浸かってその後宴会。その晩はキャンプして、翌日解散するというもの。フル参加したいところだったが、あいにく次の日は朝から地区の草刈・・・。宴会の途中までの参加ということになりそうだ。


4時半に起きて、5時40分に大町駅でみなさんと合流し、雨飾山へと向かう。小谷温泉だったら近いけど、梶原新湯はいったん糸魚川の市街手前まで行って、そのあと戻るように雨飾山のふもとに向かう。時間的にも距離的にも遠くはないが、もったいなく感じる。心配された天気だったが、運良く梅雨の晴れ間にぶつかったようで、登山口付近では雲は多いものの概ね晴れ。楽しみ楽しみ!

梶原新湯(8:05)⇒雪渓取り付き(10:10)⇒笹平(11:20)⇒雨飾山(12:00〜40)⇒雪渓取り付き(13:20〜45)⇒梶原新湯(14:30)

駐車場から秘湯雨飾温泉の梶原新湯の前を通り、登山口へと入っていく。久しぶりの登山靴での歩きでペースがつかめないが、先頭を歩くN隊長のゆっくりとした歩調になじむ。前半はちょっと湿っぽくて暗めの道。ゆっくりしたペースなのに、汗が吹き出てくる。N隊長が花が咲いている度に立ち止まって教えてくれるものの、どうも花の名前も姿もインプットされにくい脳みそをしているようだ。

登山口からの鬼ヶ面山
梶山新湯
上部のくの字の雪渓がルート

しばらくで鳥居尾根と書かれた看板のところに出る。これで暑さともおさらばと思いきや、この尾根は小さくて急。風が吹きぬけるようなことはなく、延々と汗の吹き出る急登が続いた。展望もそれほど効かない。左後に頚城駒ヶ岳から鬼ヶ面山、鋸岳と続く険しい山並みと、右手にあるでかい尾根にそれ以上の視界は遮られていた。その間に挟まれた根知川は、海川ほどではないにしろ、かなり深くえぐられた谷だ。スキーの可能性はないかな・・・?

鋸岳
雪渓を登り始める
笹平の合流点には立派な看板

1550mくらいでやっと雪渓の取り付きとなる。この平坦地は雪がなくなると中ノ池という池になるようだ。雪渓登りになってKさんに先頭交替。ステップを切ってくれたので、後はとても楽チンに登ることができた。標高差で約300mほど雪渓は続き、雪がきれるとほどなく笹平に到着。小谷温泉から登ってくる人たちで、とたんに賑やかな山に変身。

険しい海谷山塊
笹平からの雨飾山山頂
荒菅沢を見下ろす

笹平は牛模様

笹平で中休止。朝よりも雲が増えて、北アルプスは雲の向こう側。天狗原山、金山、焼山、火打山が辛うじて見えている。笹平の笹のないところはお花畑になっていた。荒菅沢の源頭が見えるところで下を覗き込む。斜度は緩く、スタスタ歩いて下れそう。ただ、雪が付くと雪庇が張り出したぶん滑り出しが急になるんだろうなあ・・・。来年こそは滑ろう!山頂への最後の登りを快調に登る。振り返ると、笹平には牛の模様のような残雪が残っていた。


とにかく歩き始めから虫が多い。時々食いつく虫もいる。山頂も虫が多かった。人も多かったが、秋の紅葉シーズンのような、山頂に居場所がないほどの混雑ではない。残念ながら山頂からの展望は今ひとつ。時々雲が切れた時に、残雪たっぷりの朝日岳以北の山並みが見えるくらい。海谷のギザギザの山々はけっこう見えていた。たくさん汗をかいたのでビールがうまい!昼飯をコンビニのざるそばにしたのも正解。

下りの核心は雪渓下り。斜度はあるが雪は緩めだったので、かかとを雪に蹴り込めた。ただ、勢いがついた状態でこけると止まらないので、一応気を付ける。下が見えてからはグリセードを楽しめた。全員集合するのに25分の待ち。集合してからは先発隊として先に下った。3時間かかった登りを45分で駆け下る。


■宴会

Kさん、T世と先に下り、テントを張ったあと、お先に温泉。秘湯っていう感じのお風呂であったが、ちょっと熱かったので長湯はできず・・・。何も考えずに短パンを持ってきていたが、テン場は虫だらけ。足がボコボコになってしまった。テン場で一杯やっていたら、残りの皆さんが下山。海の幸、山の幸を美味しくいただいた。明朝地区の草刈を控えたたつの家は、楽しい宴会に後ろ髪を引かれつつ、6時半過ぎに梶山新湯を後にした。

■雨飾山の雨飾温泉ルート

小谷温泉側のルートと比べて、人の数はメチャクチャ少ない。海谷の山々を見ながら、静かな山旅が楽しめる。一方の小谷温泉側は百名山雨飾山の表玄関口。紅葉シーズンともなると、登山道は行列ができ、いったん渋滞にはまったらそれを抜けるのは容易ではない。山頂でゆっくりすることもできないくらい。ただ、ブナ林、荒菅沢、展望の良い尾根歩き・・・と見どころは多い。どっちが好きか・・・といわれると微妙だが、渋滞を割り切って我慢しての小谷温泉かなあ・・・。



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