次の壁ではT世さん、板を背負ってツボ足に。至れり尽くせりのトレースのおかげで、シールで登るよりもずっと早く登っていた。小高い丘に登ると、目指す燧ヶ岳が眼前に。程よい斜度のバーンが山頂より続いている。良いラインはちょっと左に振っているのが微妙なところだ。もう既にシュプールがギトギトについているが、まあ雪質は求めないことにしよう。
絵になる尾瀬ヶ原と至仏山
 |
|
|
尾瀬沼と日光連山
 |
|
シールを付けたまま熊沢田代まで下り、いよいよ本峰への登り。ちょうど直登でギリギリくらいの斜度で山頂まで続いていた。滑るのも直登ギリギリの斜度が一番気持ちよく滑れるから期待!背後の会津駒もどんどん立派になっていく。
柴安ーにはシュプールが1本
 |
|
山頂に着くとまず雪で埋まった尾瀬沼が目を引く。そして、人混みをかき分けながら反対側へ行くと、尾瀬沼越しの至仏山が・・・。これは絶景だ!なんとも言えない癒しの景色だなあ・・・。右手の柴安ーがちょっと邪魔だけど。じゃあ、柴安ーに登ればっ!でももういいや・・・。
ゴールデンウィーク明けの1週目はその見えている至仏山に行こうかと思っていた。ちょうどよい下見になった。ワル沢は一面真っ白け。ムジナ沢は直下で雪が切れているなあ・・・。まあ、ワル沢だけでもいいかな。
※天気の都合で最終日に急遽至仏山へ行くことになった |
数年前まではこのあたりの山はさっぱり分からなかったけど、チョコチョコと通ううちにだんだんと馴染みが出てきたなあ〜。越後駒、平ヶ岳、会津駒、日光白根なんかは、すぐに特定できるようになった。あたりめーだ!というご意見のある人も多いでしょうが・・・。きのう登った守門岳もだいぶ遠くだが見えていて、懐かしさがこみ上げてきた(?)。
越後三山方面
 |
|
|
会津駒ヶ岳
 |
|
雪は既に腐っているので、急ぐ必要はない。景色を堪能して、ビールで出来上がって、靴を締めて、ヘルメット&ゴーグル着用し、あとは滑るのみとなる。円錐形のこの山は右の方が無木立が長く続くが、あまり調子に乗って下ると戻りづらくなる。適当なところで見切りをつけて登って来たルートに戻る。熊沢田代に滑り込んだら、板を手に持って少しの登り返し。苦になる登り返しではない。
山頂直下の広い斜面を滑る
 |
|
|
針葉樹林に入る前は短い潅木帯
 |
|
登り返した地点で少し休み、燧の最後の姿を目に焼き付けて再スタート。夫婦っぽいテレマーカーを広沢田代に降りる壁で追い抜く。この壁はみんなが集中するので、荒れていて滑りにくかった。広沢田代からは登って来た左の沢に滑り込む。針葉樹林帯なので、雪がまだ緩んでいない。木をポールに見立てて、細かいターンの練習。御池へと続く台地状が見えてきたところで、本来のルートにトラバース。あとはシュプールの向かう方向へと進むと駐車場に出た。今日も終わった。