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火打山 山スキー



− 三田原山から登って影火打コースを滑って笹倉温泉に −





 山域  頚城 火打山   
 行程  杉ノ原スキー場⇒三田原山⇒火打山⇒笹倉温泉
 山行日時  2006年4月1日(土)
 天気  晴れ(霞もんもん)  
 登山形態  山スキー(テレマーク)
 メンバー  K林、N田、N村、A野、T世
 温泉  





水、木、金と3月下旬にしては強力な寒の戻り。安曇野も真冬の寒さとなった。金曜に栂池に入ったN田君の話では、栂池上部で90センチの新雪で、極上のパウダーだったとのこと。当日の予報は文句なしの晴れ!さて、この新雪が吉と出るか、凶と出るか・・・?答えは・・・吉でもあり凶でもあり・・・。


今日のメンバーは、松本周辺4名、長野周辺1名、愛知県1名の計6名。松本組4名は朝4時に安曇野を出発し、下山口である笹倉温泉に車2台をデポし、杉ノ原スキー場へと向かった。そして、現地で残り2名と合流。登る前からひと苦労である。杉ノ原もそこそこ新雪が積もっているようだ。ゴンドラとリフトを乗り継いで、ゲレンデのトップへ。今日の三田原山は繁盛しそうだ。

杉ノ原スキー場TOP(9:05)⇒三田原山(10:50)黒沢池(11:05)⇒火打山(13:45〜14:20)⇒焼山北面台地(15:25)⇒笹倉温泉(17:00)

今年3度目の三田原山への登り。天気が良いし、トレースもバッチリなのでサクサクと高度を稼ぐ。新しい雪が降って山は化粧直し済み。白さが増してとてもよい雰囲気。いつもの滑り出し地点で少々息を整える。ここから先は初めての領域だ。でも、過去に火打北面を滑っているK林君がいるので心強い。軽いアップダウンをこなし、外輪山の一番高いところが三田原山の山頂。目指す火打山が見えているが、まだまだ遥か先で道のりは遠い。

三田原山への登り
外輪山の稜線より
三田原山山頂付近 火打は遠い・・・

三田原山山頂でシールをはずし、黒沢池に向けて本日の小手調べの滑降。稜線は風が強くてガチガチだが、沢形に入ると新しく降った雪がたっぷりと積もっていた。雪はやや重いものの、この時期ならばパウダーと言ってしまってもいいのかも?滑りは一瞬で終わって、だだっ広い雪原となっている黒沢池に滑り込む。稜線は風が強くて寒かったが、ここは風もなくポカポカ陽気。ビールを飲むのには、本日一番の場所かもしれない。が、まだ序の口なので、ここは控えておく。

黒沢池より振り返る
目指す茶臼山のコル
茶臼山からの稜線はシュカブラが

昼寝でもしたい気分だったが、先は長いのでゆっくりはしていられない。まずは黒沢山と茶臼山のコルめがけて登り返し。適度な斜度で順調に進む。高度を上げるにしたがって、背後の妙高山がだんだんと立派になっていった。コルからはおよそ稜線つたいに火打山を目指す。シュカブラがたくさんできていたが、できたてのためまだ軟らかかった。

火打がだいぶ近づいてきた
妙高山をバックに火打山を目指す

火打山本体の登りを前にして休憩。登り始めはなんだか霞んでるなあ・・・くらいだったが、だんだんと霞が濃くなってきた。空が青いのは真上の空だけだ。普通、霞は地表に溜まるようなイメージがあるけど、今日の場合は高いところが濃くなっている。北アルプスは完全に霞の中。高妻山あたりも山頂付近はかなりしら〜となっている。これでも十分きれいな景色と思うが、空が真っ青だったら尚のことなんだろうなあ・・・。
まずは肩を目指す
肩からの火打山山頂
山頂への最後の登り

澄川源頭部はうわさ通りのそそる斜面。次の火打は澄川滑降かな。焼山の南面、天狗原山、金山の東面もよだれが出そうな斜面がいっぱい。頚城周辺は本当に無尽蔵にルートがありそうだ。遠くはないので、もう少し通い詰めてみたいと思った。山頂への登りは2人の先行者のトレースを使わせてもらう。下から見たほど急ではなく、ほとんど直登で登っていけた。ただ、上部は風で新しい雪が付いてなくて、シールがズリズリするようになった。わりとあっさり山頂に到着。

火打山山頂より  焼山北面台地
火打山山頂より  妙高山

山頂はビュービュー強い風。突風という感じではなく、常時同じ勢いで強い風が吹いていた。とてもじゃないけど、じっとしていられない。急いで四方の写真だけ撮って、風下側へと逃げて休憩&滑降準備。早く飲まねば身体が冷える・・・とビールを開けた。すると反対側(笹倉温泉)から人が登ってくるではないか・・・。1人、2人、3人と。6時半に笹倉温泉を出てきたとのこと。6時半といえば、ちょうど車をデポした時間だ。

火打山山頂より  焼山
影火打とのコルはシュカブラが発達

まー山頂からの景色の素晴らしいこと。とくに焼山と北面台地、海谷の山々の景色は日本離れしている。雪質なんかはどーでもいー。この景色を見れて満足!あとは空が青ければ言うことなしってとこか。まずは山頂から影火打とのコルまで稜線を滑る。カチンコチンの斜面をだましだまし下る。コルからは影火打の懐へと入る。シュカブラが発達していたが、こちらもできたてなのか柔らかだった。

影火打下の台地より火打山山頂
上部は軽い快適な雪

影火打の懐の台地状のところに1名なにやら不可解な行動をする人が・・・。カニ歩きで斜面を登っていた。先月まで松キンにいたMキーに似ているなあ・・・と思っていたら本人だった。Mキーとは昨年鳥海山で偶然出会い、今日もまたここでバッタリ会った。山頂を目の前にしてリタイアしたとのこと。

焼山北面台地を見下ろす
滑り出すのはN田氏か・・・

さて、いよいよ滑りも本番で谷へと入る。まずはテレ上手のお二人が。おおっ!なんだか気持ち良さそうに滑ってるぞ!もしかしてパウダー?でも、上手い人は悪い雪でも上手に滑るからなあ・・・。で、ボクの番。下手だけどそこそこ滑れる。抵抗のない軽い雪。パウダーと言ってもいいかも。調子よく滑っていたが、K林君がビデオ撮影していて、カメラ目線になったとたんにひっくり返ってしまった。

絵になるねえ
下部の谷は激重雪
急斜面はおしまい

第2弾も調子が良い!と思ったら線を引いたように雪質が変わり、重い雪に変わってしまった。当然その境目では大転倒!転んでも雪が軟らかいので、どうってことはない。さらに下ると、さらに雪は腐る。激重なのにヒザまで埋まりながらの滑り。こんなのは初めてだ。生コンの上を滑っているみたいだ。ストックを刺してみると、全部埋まってしまった。いったいこの寒の戻りで、どれだけの雪が積もったのか・・・?

焼山北面台地と高松山
左は焼山
北面台地越しの焼山

アンモナイトが大量発生する中を滑り、台地まで降りる。焼山北面の溶岩台地には、侵食されてできた数本の深い溝が走っている。ハーフパイプのような溝を勢いをつけて滑り込む。そしてカニ歩きで台地に登り上げる。台地に復帰したところでひと休み。ああ〜いい景色だ。2本目の溝はさらに大きかった。こっちが賽の河原か。北面台地に別れを告げて、アマナ平へと滑り込む。アマナ平は平坦で、ストックで漕ぎ漕ぎして進む。ボードのUヤには試練の場所。この先も部分的にカニ歩きで登ったり、逆ハの字で登ったりとスッキリいかない。雪も引っ掛かる雪で、前転することしばしば。うんざりする頃にやっと林道が九十九折になるところへ。眼下に笹倉温泉が。アマナ平からが長かったなあ・・・。スキー組みが到着してから50分後にようやくボードチーム1名が到着。ボードには酷なルートと雪質だったようだ。スキーにしようぜ!Uヤ君。

※ GPSではないのでテキトーです
※ GPSではないのでテキトーです
今日の核心は下山後にあった。デポしていた車で登山口の妙高に戻り、旧牟礼村で夕食。時はすでに9時。ここから自宅までは下道で帰ったけど、眠いのなんの・・・。朝4時から動き始めて、この時間だもんなあ・・・。無理もないわな。後半は何度も路肩に車を止めて眠気を紛らす。高速で帰っていたら恐ろしいことになっていたかもしれない。疲労困憊してしまったが、とっても素晴らしい一日であった。

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