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黒姫山北東面 山スキー
12月から冬型が続き、数十年ぶりといわれる大雪の年に。早い時期から雪はあったが、逆に天気が悪くてなかなか山に入る機会に恵まれなかった。やっと冬型が一段落した成人の日、夜明けから快晴!純白の北アルプスが北から南まで見渡すことができる。スキー場のOPEN時間の8時半に合わせて黒姫へ。黒姫や妙高も雪が上がり、とくに黒姫の上空は真っ青に晴れ上がっていた。心も弾むというもんだ!
リフトを2本乗り継いで、そこからシールを付けて登ることになる。まず、リフト券売り場で、雪崩にはくれぐれも注意し、全て自己責任で・・・と忠告される。ゲレンデに出ると係員がやってきて、上部の閉鎖中のゲレンデには絶対に立ち入らないでくれ、樹林の中を通ってくれと釘を刺される。苗場スキー場などで起こった雪崩を例に出していた。スキー場としてはピリピリする気持ちはわかるような・・・。
すでに時計は10時を回っている。妙高あたりに山を変えようかとも思ったが、そんな時間もないし。仕方がない、北東面まで林道でアプローチして、てっぺんまでは届かないかもしれないが登ることにしよう。林道はヒザ下くらいのラッセル。カーブミラーがほぼ埋まるくらいの積雪があった。A野隊長を主力に交代しながら進む。林道をラッセルすること約1時間半でやっと尾根に取り付く。滑る予定の尾根の1本手前の尾根に取り付いた。
尾根に取り付いてしばらくは、密な針葉樹をかいくぐるように登る。しばらくで潅木とカラマツ林になり、隙間は広がった。登るにつれて展望は開け、近くの妙高山はもちろんのこと、遠くは越後の山々まで望むことができた。野尻湖も印象的。黒姫山自体はどちらかというと地味目な山だが、ロケーションは最高だ。
北東面なので少し太陽が傾くと日陰になる。寒い寒い!ブルブル震えながらビールを飲む。寒いがノドは乾いていたので、ゴクゴクと飲めた。Mキーが100円ショップでゲットしてきた傾斜計で斜度を計ってみる。上部の急な部分の平均斜度は35度ってところか。いざ突入!登っている時から極上パウダーは確信していた。滑ってみると予想以上!やや樹林は濃いものの、雪が良く抵抗がないので全く気にならない。どんどん縦に向かって滑っていけた。北東面ならではの雪質だ。
推測35度の斜度は強すぎず緩すぎずの絶妙な斜度だった。傾斜が緩むあたりで登ってきた尾根に乗っかる。このまま登ってきた尾根を滑るのが安全策だが、この先楽しめそうなところはない。ということで、右の沢に滑り込むことに。良い斜度が沢まで続いたが、南寄りに面しているのでやや雪は重め。さっきまでが良すぎたか・・・。沢に入り、あとは下山モード。林道は意外と板が走ってくれない。でも、林道にトレースをつけていなかったら、下りラッセルになるところであった。無事スキー場に到着。 まあ、今回は色々あったなあ・・・。でも、パウダーに満足できたので全てヨシ!といった感じだ。これで中途半端に終わっていたら、煮え切らない思いで帰ることになっただろうなあ・・・。黒姫北東面、お勧めです。また来たいと思いました。とは言うものの、雪しだいなんですがね。
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