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三田原山 山スキー



 山域  妙高 三田原山  
 行程  妙高杉ノ原スキー場⇒三田原山⇒林道⇒スキー場
 山行日時  2006年1月15日(日)
 天気  晴れ時々くもり  下界は雲海で一日中曇りか・・?
 登山形態  山スキー(テレマーク)
 メンバー  A野、N田、H口、T世
 温泉  なし

他の三田原山の記録 ・・・ 2007年1月 2006年3月 2005年1月



12月からずっと寒〜い日が続いたが、2日前から突然気温が上がる。前日にはまとまった雨。この雨はかなり高い山でも雪ではなく雨だったようだ。雨の翌日にパウダーなど期待できるわけもなく、かといって山に行かない選択肢はない。はずれてもいい山、天気悪くても大丈夫そうな山、雪崩が起きなさそうな山・・・。まあ三田原山にでも行くか!

夕べは雨だったが起きたら曇り。道中もずっと曇り空だったが、妙高に入ったとたんに小雪がチラチラ。雨よりもマシだけど、気分は低下。杉ノ原のスキー場に着くと、一番上のリフトが運休という張り紙が・・・。気分は低下の一方。一日券2000円のクーポンを持っていたので、いっそのことゲレンデでもいいかなと思った。ま、一応ゴンドラの上まで行ってみるか・・・。

妙高杉ノ原スキー場 ゴンドラ山頂駅(9:00)⇒ゲレンデトップ(10:10〜40))⇒三田原山2300m(12:30〜13:00)⇒スキー場(14:45)

ゴンドラ頂上寸前で雲を抜けると、そこから上は快晴に!どうやら雲海だったようだ。雲海のような雲からも雪が降るんだなあ・・・。気分は一気に高まる。さあ、登ろう!シールを付けてゲレンデを登り始める。下は寒かったが、上は太陽がギンギンで熱いくらいだ。ヤッケをぬいで、素手でストックを握る。ボクらの他にはテレマークとボードの混成パーティーがいた。
ゲレンデを登り始める
ゲレンデ上部 2300m峰が見える
ゲレンデTOPあたり

1時間ちょっとでゲレンデトップへ。休んでいるとスキー場関係者がスノーモービルに乗ってやってきた。先週の黒姫では、雪崩の危険が大きいのでスキー場から登らないでくれと言われた。今日もなにか言われるかな・・・と思ったら、ただしゃべりにやってきただけだった。スキー場の上部ゲレンデが閉鎖になった経緯や雪崩について話した。今シーズンのスキー場は、雪の降り過ぎが仇となっているようだ。
写真を撮るN田氏
雲海の向こうは志賀などの山並み

混成パーティーが付けてくれたトレースを追う。まあ今日は雪が締まっているので、トレースがあってもなくてもほとんど変わらない。トラバースする沢の源頭では雪庇が落ちていた。春のような光景だ。振り返ると雲海が素晴らしい。普通の雲海よりも分厚い感じで、モコモコしていた。そして、下界が見える隙間もないくらいビッシリと雲海で埋め尽くされていた。雲海から突き出ている黒姫や高妻山が本当に島のように見えた。
高妻山&乙妻山
後立山連峰 唐松岳から雪倉岳にかけて

島になった黒姫山や高妻山を見ながら高度を上げる。善光寺平から千曲川の流域にかけては大海原のよう。その向こうに根子岳、志賀高原、野沢温泉スキー場の上部・・・と山並みが続いている。白馬三山なんかも見えてきた。う〜ん、やっぱり北アルプスはスケールが違うなあ。手前に雲の層がある。白馬の町も雲海の底に沈んでいるみたいだ。登り始めに比べて上空に薄い雲が増えてきた。真っ青もいいけど、しら〜としたモノクロの雲海もなかなかオツだ。
雲海に浮かぶ黒姫山 まるで摩周湖みたいだ
黒姫山と高妻山 雲海の写真ばかりでごめんなさい

チンタラと登っていたので三田原の稜線に着いたのはお昼を軽く回った12時半。ゲレンデの途中から登ったんだもんなあ。地図で等高線を数えてみたら、1000m近くも登ったことになる。お手軽な三田原山のはずが・・・。三田原山の山頂までは行かずに、2300m点で今日の登りは終わり。中腹は暖かかったが、稜線あたりは少々風があってやや寒め。それでも持ってきたビールを無骨な妙高本峰を見ながら頂く。稜線からの眺めは素晴らしい!北(東)は越後三山まで、南は富士山まで見ることができた。北アルプスの手前にある真っ白な天狗原山と金山にはかなり惹かれた。このへんは春ってもなかな。
三田原の稜線からはしばらくこんなかんじ
この辺ははだ快適なほうだった

さてと、問題は滑り。どうみても良い雪には見えない。12月から降り続いた雪に、昨日のまとまった雨が降ってモナカに。その上に少しだけ新しい雪が積もっている。モナカの皮が割れなければ、もしかしたら快適かも・・・?滑降開始!うわ〜滑りにくい・・・。モナカよりも重雪が手強い。それでも上の方はまだ木が少なく、恐怖感はなく滑ることができた。ダケカンバの疎林が終わる直前に一瞬だけ気持ちよく滑れる部分があった。・・・が、そのあとはこなすのみの滑りが始まる。
H口さん(右)とT世(左)
ブナの樹氷がとってもきれいだった
黒姫山がだいぶ低くなってきた

シュボーッ、ズボッ、ドテッ。重くて潜る雪に転倒の連続。曲がれない、止まれない、樹林が濃いの三重苦。テレマークの師のような存在であるN田氏の滑りにも余裕は感じられない。それでも、こんな雪質はこんな時でしか練習することができないので、頑張ってイメージどおりに滑ろうと心掛けた。・・・が撃沈の連続であった。

先週の黒姫の快適パウダーから1週間でこうも変わるか・・・。もしかしたら、今シーズン最高の雪が先週の黒姫で、最悪が今日の三田原になる可能性も無きにしもあらずかも・・・?

池ノ峰へと続く尾根を滑る予定だったが、この雪ではただこなすのみ。帰りのことを考えて、左へ左へと進路をとる。雲海の中に突入する。ブナの樹氷が幻想的できれいだった。沢を2本渡り、尾根末端の急斜面をなんとか滑り降りると、やっと緩やかな平原に出た。あとは林道を見過ごさないように気をつけてゲレンデに戻る。

先行していたテレ&ボードの混成パーティーはどこを滑ったのかなあ・・・?滑り出し以降、一度もシュプールに出会わなかった。早いうちにゲレンデの方へゲレンデの方へと滑って行ったのだろう。恐らく今日三田原に入ったのは2パーティーのみ。上のリフトが止まってるからなあ・・・。

ゲレンデはホワイトアウト状態。そしてカリカリバーン。2000円で一日券を買っていたが、この雪では滑る気にはなれない。上でリフト1本分を歩いて登ったため、1本分の赤字となってしまった。まあ仕方ないわな。最後ゴンドラベースまでは長い長い下り。硬い雪をドリフトテレマークで、ヨレヨレになりながら滑り降りた。
※ GPSではないのでテキトーです

雪には苦しめられたが、今日の雲海の眺めには大満足!山スキーは天気と雪質は相反することが多い。天気が良ければ雪は悪いし、雪が良ければ天気は悪い。今回は典型的な前者だ。両方良かったのが先週の黒姫だが、滅多にないこと。両方悪いってこともそんなにないかな・・・?とにかく、山スキーは景色か雪質のどちらかでも良ければ、満足してウチに帰れるというものだ。今日も満足して家に帰ることができた。


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