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佐渡山&五地蔵山(直下まで)− 佐渡山は快晴!五地蔵は吹雪・・・ − ![]() 佐渡山より
狙いはパウダーの乙妻山北東斜面。過去も何度か計画するも、天気に恵まれず滑ることができていない。春になれば天気も安定するし、機動力もアップするので確率が高くなるが、やっぱりパウダーを滑りたいので、厳冬期に挑みたいと考えている。・・・で、今回は・・・、今回も・・・天気には見放される格好になってしまった。乙妻アタックの日曜日は二つ玉低気圧の直撃を食らうのである。三田原山からはこのそそられる乙妻山北東斜面がよく見えるのだが、いったいいつになったら滑ることができるのだろう。
■2月25日(土) 晴れ 戸隠大橋⇒佐渡山コルこの山行は山岳会の2月会山行。総勢7名である。しかし内訳は元会員が1名神戸から、元いた会の2名が名古屋から、さらに静岡から1名、で会員はたったの3名。会山行というよりも、方々から集まった交流山行といったほうが妥当かも・・・?前夜は静岡のA山君以外の6名が我が家に集結して前夜祭。遅くまで飲んで、翌朝7時に自宅のある穂高を出発。今日は佐渡山を滑るだけなので余裕だろう。
天気は上々!しかし、余裕をかまして遅い出発にしたのが仇となり、戸隠大橋の駐車場はすでに満車。予想はしていたのだが・・・。困った困った・・・。結局、古池に向かう登山道の入口の駐車スペースまで車を置きに行くことになった。9時出発の予定がすでに10時半前だ。現地集合のA山君はまだ長野市内とのこと。昨夜あった飲み会でやられたようだ。
この冬は12月から1月前半にかけてしこたま雪が降ったが、それ以降は暖冬傾向で冬型が長続きしない。この1週間もまともな降雪はなし。おかげで雪も景色もすっかり春。ほとんどスキーのトレースがつかない林道を歩き始める。ゆっくり2時間ほどで、今日の泊まり場である佐渡山のコルに到着。テントが一張りもなかったのは意外。
テントを張った後、佐渡山へと向かう。ボクだけ遅れて出たA山君を待つことに。しばらく飲んだり食ったりして待つが、いつになったら来るのやら・・・。しびれを切らして来た道を下って迎えに行くことに。シールをつけたまま尾根を下り、トラバースから尾根に乗って少し下ったところで、ヨレヨレ状態のA山君を発見!佐渡山はパスとのこと。なんのこっちゃ・・・。急いでみんなを追いかける。稜線までは調子よく上がったが、飛ばしすぎたためか稜線に出てからペースダウン。
佐渡山からの展望は雄大!高妻山が近くて大迫力だ。黒姫山も近い。頚城三山の眺めも上々だ。ビールを飲みながら滑降準備。やっと滑れるぞ。しばらく雪が降ってないうえに、今日のこの陽気。パウダーの確率はゼロなので、いっそのことザラメになってくれたらありがたい。稜線をしばらく下った後、氷沢川に向かって滑り込む。雪は悪くはないが微妙・・・。硬い土台にザラメ状の雪が乗っかっていて、エッジが流れてしまう感じだった。氷沢川まで滑り込んで今日の滑りはおしまい。またまたシールをつけて佐渡山のコルまで登り返し。
メンバー7人でテント3張り。なんとも効率の悪い住環境・・・。でっかいテントがあれば楽しい宴会ができたのだが・・・。各々が好き好きにメシを食って酒を飲んで寝る。ウチの会のテキトーさを伺い知る一幕であった。暗くなっても冷え込まない。暖かく寝るには好都合だが、同時に明日の荒天も予感させられた。 ■2月26日(日) 吹雪 佐渡山コル⇒五地蔵山直下⇒佐渡山コル⇒戸隠大橋昨晩は8時ごろに寝袋に入り、気が付いたら寝ていた。5時半ごろまでぐっすりと寝たが、朝方になって風が強くなり、雪が降り出したのはおぼろげに記憶があった。起きてテントから顔を出すと、ちっちゃな粒の雪がシャーシャーと降っていた。“リーダー、どうしますか?”すると“五地蔵まで行きます!”
2日とも天気が良かったら、オーソドックスに乙妻の斜面の下部まで進む計画だった。しかし、2日目の予報が思わしくないので、泊まり場を佐渡山のコルに。氷沢川経由だと撤退するハメになった場合にアプローチが長いし、ろくに滑ることもできない。ならば、いっそのこと五地蔵山経由で目指そう。そうしたら、天気が悪くても五地蔵山あたりまでは登れるだろうし、そこから滑ることもできるってもんだ。 A山君とT世さんはこの天気の中、五地蔵はご遠慮ということで、そこらの斜面を滑っておくことに。残りの5名で五地蔵山を目指した。起きた時は小粒だった雪が、ボタ雪系に変わった。まずは氷沢川まで滑りおりてシールを付ける。そして、広い氷沢川を遡っていく。しかし、こんな天気で周囲の展望はあるわけもない。地図とにらめっこしながら、乏しい手がかりで取り付く斜面を慎重に見極めなければならない。
雪の状態が悪いのは一目瞭然。上部の急斜面は一人ずつ滑る。滑るハナから雪が滑り落ちる“超イージー”な状態。ターンすると後から雪崩が追いかけてくる。救いなのは、新雪層が薄いこと。また、風で粉々に砕かれて密に積もった雪なので、滑り落ちるスピードは遅い。イコール降りたての雪なのにパウダーではないということ。重くて板が走らない。つんのめりながら滑っていた。かと思うと、アイスバーンになったりで、えらいこっちゃ!せっかくこんな天気の中を登ってきたのに、パウダーにありつけないまま氷沢川の広河原に到着。シールを付けてコルまで登り返す。コルは風が通りそうなもんなのに、ほとんど風がなかった。
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