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守門岳 山スキー− 残雪たっぷりの大原スキー場より往復してきました −
ゴールデンウィーク前半は穂高に行って撃沈・・・。天気も雪も不安定でほとんど滑ることができなかった。後半は剣岳周辺を考えていたが、天気は良いとしても雪質が気がかりだった。ならば高い山はこの際やめて、低い山に出掛けよう!低い山ならちゃんとザラメになっているだろう。ということで、穂高から帰って計画練り直し。ゴールデンウィークで低い山・・・、なかなか思い浮かばない。引き出しが少ない・・・。結局は守門岳⇒燧ヶ岳⇒湯殿山⇒鳥海山(あとで至仏山に変更)というプランに。
守門岳は大岳の方がメジャーで滑るところも多いみたいだが、今回は初守門ということで大原スキー場からピークハント。3年前にも一度トライしたが、その時はスキー場まで来て雨だったのでやめて帰っている。朝4時半に家を出て、4時間ほどで大原スキー場に着いた。天気は今日から3日間は晴れの予報だが、このあたりはまだ昨日の雨を引きずっていて、山には雲がかかっていた。
大原スキー場は4月の頭でいったん営業を終了するが、ゴールデンウィーク期間中のみ営業を再開するという変なスキー場。裏を返せば、客は来ないが雪はたっぷり・・・ってこと?心配していた尾根下部の雪付き具合だが、やはり2,3ヶ所はつながっていないようだ。でも、この時期でこの程度なら上々なのか。
リフトを2本乗り継いだ小高い山が650m地点で、ここがスタート。シールを付ける前に鞍部まで下ってから出発準備。タラーッとした地形の中、濃い樹林をかいくぐりながら、高いとこ高いとこを目指す。左からの尾根と合流してやっと尾根らしくなる。尾根らしくなるということは、雪付きも悪くなる。雪の切れたところでは、板を担いでヤブ漕ぎ。そして、雪壁登りとなる。1つ目は楽だったが、2つ目と3つ目はやっかいだった。雪の切れたところを突破するのに手間を食い、稜線に出るのに3時間を要してしまった。それでも行きはヨイヨイ、帰りはどうするかな。さっき雪崩れていたとなりの沢を滑るしかないかな。
はっきりしない天気だったけど、稜線に上がるころにはすっかり青空に。浅草岳もしっかり見えている。ヤブっぽいむさ苦しい尾根から稜線に出ると、世界が変わったように広い尾根に。斜度も緩くて、これまで手間がかかったのがウソのようにサクサク進む。山頂到達も危うい雰囲気もあったが、これで楽勝モード。とっても気分のよい稜線あるき。最後の山頂への登りだけちょっぴり渋かった。
山頂からは雄大な越後の山並みが。昨年登った越後駒、3年前に登った浅草岳がひときわ目立つ。明日登る予定の燧ヶ岳も遠くに聳えている。その中でも目をひきつけるのは、大岳への稜線の東面。ここはデカイ雪庇ができることで有名。さすがに雪庇は落ちているが、迫力満点の景色であった。大岳から西に伸びる尾根がメジャーなコース。登りも滑りもスッキリしてそうなので、次回はあっちを登ろう。
残置シュプールは全て尾根上だったが、あんまり面白くなさそうなので、本高地沢の源頭を少しだけ滑る。一瞬だけ快楽を味わったあと尾根に戻って、タラーッとした尾根を流す。部分部分に滑れる斜面はあるが、滑り自体は面白くはない。が、とってもとっても気持ちが良い。滑降で快感は得られないが、ロケーションで満腹になれる尾根だった。
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