山登りのページTOP 山行記録 山スキーのページ 沢登りのページ 北アルプス全山縦走 南アルプス全山縦走 リンク PLOFILE

山登りのページ山スキー 山登りのページ

湯の丸山から旧鹿沢スキー場



 山域  長野県東御市&群馬県嬬恋村   
 行程  旧鹿沢⇒湯の丸山⇒2098mPから滑降⇒旧鹿沢
 山行日時  2006年2月5日(日)
 天気  くもり時々小雪のち晴れ  
 登山形態  山スキー(テレマーク)
 メンバー  T世
 温泉  





湯の丸エリア・・・。山のスケール、積雪量など北アルプスや日本海側の山々に比べると見劣りするなあ。メリットといえば晴天率が高い、関東から近いなどか。今日は強い冬型の末期。日本海側の山は雪は良さそうだが、天気は期待できない。てなわけで、今日みたいな日が湯の丸に行く絶好の機会かなと思い、試しに行ってきた。


安曇野上空は晴れ!北アルプスは雪雲の中。いつもの冬型の時の空だ。三才山トンネルを越えると、晴れていれば湯の丸や浅間山が見えるけど、今のところはまだ雲の中。八ヶ岳は晴れている様子。冬型も弱まる傾向なので、湯の丸の雲が取れるのも時間の問題だろう。信州側から登っていくが、峠の直前までスキーができそうな積もり具合ではない。心配になったが、峠に着くとそこそこあって一安心。

旧鹿沢(8:40)⇒主稜線(10:20)⇒湯の丸山(10:55〜11:35)⇒旧鹿沢(12:10)

湯の丸スキー場のベースになっている地蔵峠に着くが、まだ雲はしぶとく残っている。しかも風が強く、とっても寒そう。予定ではスキー場から登って旧鹿沢に滑り降り、車道を登り返そうかと考えていた。でも、こんな天気なので旧鹿沢から登ることにした。登っているうちに晴れてくれることだろう。

ゲレンデ跡を登り始める 湯の丸山は遠い
上のゲレンデ跡
湯の丸山の東面

車道と河原の間にある駐車場に車を止める。先客は4,5台。車の温度計は−13℃だ。寒い・・・。素手で作業していると手が痛かった。登山道の標柱のあるところから登り始めると、ゲレンデの跡地に出る。ガイドブックにはここから角間峠へトラバースとなっているが、どうみても距離があるので、湯の丸山へ直線的にルートを取る。

山頂直下の急登
もうすぐ山頂
湯の丸山山頂

沢を横切り、上部のスキー場跡地のてっぺんへ。ここでスキー場からの稜線に出るべきか、滑るルートを登るべきか・・・。スキー場跡地のTOPから林道だか作業道だかが稜線に向けてのびていて、これを追うことにした。先行者のトレースもあり。この道を辿りすぎると逆方向に向かうので、適当なところで斜面に突っ込んで向きを変える。わずかでスキー場からの稜線に乗っかった。稜線はこんもりとしていてとても広い。そこを歩きの団体さんやら、ツアーっぽいバックカントリーの団体さんやらで大賑わい。トレースが幾重にもできていた。天気は朝方と変わらず、北からの雲が流れ込んできている。ここより信州側は晴れなんだけどなあ・・・。ちょうどこのあたりが境目になっているようだ。

山頂からの烏帽子岳
山頂から2098mPへ
八甲田を思わせる桟敷山など

山頂に向けての最後の急斜面を登る。稜線は吹き溜まったところがフカフカ!風当たりのきついところは硬め。滑る東面はどんなかなあ・・・?途中から滑り出し点の2098mPにトラバースする手もあったが、湯の丸山は初めてなので山頂を踏んでおくことにする。山頂は意外にも風はたいしたことなかった。ここは写真だけ撮って素通り。2098mPに向かう。時折日が差すようになってきた。気温は相当低そう。空気がメチャクチャ冷たい。でも、日が差すとポワ〜ンと暖かくなる。太陽の力は絶大だ!ゆっくりなんてできないと思っていたが、案外落ち着けて昼飯など食うことができた。さすがに今日はビールはお持ち帰りとなる。

東面直下のオープンバーン
上部は樹氷がきれい!

さて、待ちに待った滑り。登っている時に滑る人を見たが、軽そうな雪しぶきを上げていた。軽いパウダーに違いない!いざスタート!快適パウダーだ!・・・と思ったらガリッ!そしてモコッ!ブヒッ?今回の寒波で5〜10センチくらい積もったみたい。で、その下は先週降ったカミ雪がアイスバーンになっている様子。吹き溜まりは軽いパウダーだが、風で飛ばされるところは硬い雪がむき出しになっている。でも、概してまあまあ滑りやすい雪だったのではないかな。上部のオープンバーンが終わると、いきなり密林地帯に突入。樹林帯だけあって雪質はすこぶる良好なのだが、いかんせん樹間が狭すぎ。まともに滑れるわけもなく、ただただ高度を落とすのに必死だった。

中間の密林地帯
滑り降りたらすっかり晴れた
東屋からの西籠ノ登山

密林地帯を抜けると登りの時に通った、上部のゲレンデ跡地に出る。ゲレンデ跡地といっても、閉鎖されてからしばらく経っているみたいで、ブッシュがけっこううるさい。でも雪はなかなかよかったので、ブッシュをポールに見立てながら滑りを楽しんだ。林道にでてあずまやを過ぎると下部ゲレンデ跡地。ここはカラマツの子供が密生していて、それにつかまると八方塞になってしまった。もう滑りは楽しめない。振り返ると、湯の丸山の山頂が青空に映えていた。もう2時間遅く出発してもよかったかな?時間的には十分だし。


さて、この湯の丸エリア。想像していたよりもショボくはなかった。あくまでも想像よりはショボくないだけで、北アルプスや日本海側の山の条件が良い時に、あえて来ようとは思わないかな。

滑降面に関してはショボ目の湯の丸エリアだが、こんな天気の時はお勧めと言えよう。景色はけっこう良さそうだし、なにしろお手軽。のんびりとしたスキーハイキングにはうってつけだ。今日見た限りでは、角間山の南東面や烏帽子岳の東面などは疎林になっていて楽しめそうな感じだ。次ぎ来るとしたら、角間山かな。
※ GPSではないのでテキトーです


山登りのページ山スキー 山登りのページ