メンバー2名なのに車2台で妙高へと向かう。なんとも非効率だが、登り口と降り口が違うので仕方ない。1台を赤倉に置き、登り口である杉ノ原に向かった。妙高は先週も来たが、先週よりもさらに雪が減ったように感じた。ほぼ始発のゴンドラに乗ったら、上のリフトで待たされた。
杉ノ原スキー場のすぐ上
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雪が多いとこんな谷埋まってる・・・
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天気はよい
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天気はスカッ晴れ!2日前までの予報では雨や雪だったのに、ここまで変わるのも珍しい。登山当日に晴れてくれるのはありがたいところだ。杉ノ原スキー場のトップには、今のところ山に向かうお客さんはゼロだった。しかし、三田原の斜面はトレースやシュプールが縦横無尽に走っていて、きのうは賑わったようだ。天気が良い日の三田原はとにかく景色が良い!ウキウキしてしまう。
大正池付近
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さあ、待ちに待った滑りだ!といつもなら思うところだけど、今日はなんだかため息が出てしまう。まずはヤブヤブの妙高本山滑りをこなさなければいけない。上部は滑る隙間がないくらいのヤブ。木の葉落としとズリ落ちを多用してしのぐ。途中まではターンすることなく高度を下げていた。途中からちょっと樹間(ヤブ間)が開き、少しは楽になった。
大正池まで滑り降りてホッとしたのも束の間、試練の始まりはここからなのであった。まずは緩く下っているものの、ほとんど滑らず、ひたすら歩き。すると、地獄谷の温泉(噴気孔)で行き詰る。仕方なく再びシールを付けて左岸を登る。前山の尾根を確認し、これであとは下りのみと確信してシールをはずした。 |
これでやっと滑れる。メドが立った・・・と思ったが、それは大間違い。試練はさらに厳しくなって続く。延々と続くヤブヤブのトラバース。斜面を普通に下るのなら、ヤブの薄いところを狙えるが、トラバースはそうはいかない。薄いところを狙おうとすると、登る必要があったり、余分に高度を下げたりしなければならない。何度もヤブに捕獲されてしまった。カニ歩きで登ったり、踏ん張ったりと、とにかく無駄な力を使うので、太ももはもう限界。1400mあたりでようやく滝沢尾根のルートに乗ることができた。滝沢尾根もヤブは濃かったが、このあたりはまだ可愛いもんだった。でも、太ももがやられているので、もうまともには滑れない。赤倉観光ホテルの赤い屋根が見えてからが長かった。最後の徒渉はギリギリ雪がつながっていたが、ゲレンデまでの緩い登り返しがトドメ。ヨレヨレになりながらゲレンデを滑って、やっと車にたどり着く。結局、テレマークターンをしたのは、三田原山頂からの滑りの下半分のみ。あとは全てアルペンターンとも言えないしのぎの滑り。最後のゲレンデもクタクタで、アルペンターンで下ってきた。
大正池から下山するまで約3時間。スキーとは思えない所要時間だ。これなら夏場の登山道を歩いて下る方が、よっぽど早いかもしれない。ガンは前山のトラバース。ここをもっと上の方で巻いて、巻く半径を小さくしなければいけなかったな・・・。反省反省・・・。下調べももっとしておくべきだったか・・・。まあ、雪がしっかり積もっていれば、こんなことにはならなかったと思うのだが・・・。パウダーに浮かれるも山スキー、ヤブに捕らえられるも山スキー。今回は疲れた山スキーベスト3には入りそうだ。同時に思い出に登る山スキーにランクイン間違いなし。ま、今日は景色が良かったし、三田原山の裏の滑りもそこそこ楽しめたので、盛りだくさんの1日だったということで・・・。
GPSではないのでテキトーです
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