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三本滝より乗鞍岳 山スキー


バスで登ってお気楽スキーのはずが・・・





 山域  乗鞍岳  
 行程  三本滝⇒位ヶ原⇒乗鞍岳(剣が峰直下) ほぼ往復
 山行日時  2007年5月3日(木)
 天気  晴れのちくもり 小雪も
 登山形態  山スキー(テレマーク)
 メンバー  K野×2、I川、T世
 温泉  国民休暇村(500円)




今年のゴールデンウィークは10連休!初日から4泊5日で北アルプスの朝日岳周辺に入り、すでに満腹でお疲れモード。残りは晴れた日に軽く日帰りでいいや・・・という感じだった。一方、神戸から飯田に戻ってきたKo−ちゃんの今シーズンの遅い初滑りにお付き合い。Ko−ちゃんにとっては準備運動、たつの家にとっては整理体操の意味をこめ、この日から運行されるスキーバスを使っての乗鞍岳に行くことになった。前日夕方になってK野家も飛び入り。・・・というか、K野家も乗鞍に行くことになっていたみたいだ。

三本滝駐車場(8:10)⇒位ヶ原(10:40)⇒山頂直下(13:00)⇒三本滝駐車場(14:20)

雪が多くてビックリ!三本滝のレストハウスまでしっかり雪が積もっている。バスで位ヶ原まで登れて、帰りはここまで滑ってこれる。なかなかの極楽度だ。今年は雪が少なかったが、少ないのは豪雪地帯の標高の低いところ。ある一定の高さから上はしっかり雪が残っているのだ。3月と4月が寒かったのも大きい。

スキーバスは8時20分くらいの出発。今のところはまだ三本滝から位ヶ原山荘までの運行。それでも2350mくらいまで運んでくれるので、アルとナシとでは大違い。お気楽モードでバスを待っていたところ、凍結のため運休・・・とか。“ナシ”のほうになってしまった・・・。お気楽モードが一転、本格気合入り登山に。1200mも登る羽目になってしまった。考えてみたら、ここはまだスキー場のてっぺんではない。スキー場がオープンしている時よりも下からスタートということになる。やれやれ・・・

三本滝はまだ雪たっぷり
切り開きから遠く乗鞍山頂
車道を除雪した時の雪が散乱

バスを待っていた人たちが、ゾロゾロと登り始めていく。今さら帰るわけにはいかないので、行くしかない。GW前半の疲れが取りきれない中、登りはじめは極限のだるさ。しかし、それもひと登りで解消。天気も最高で、自然に気持ちも高まっていった。板をはずして道路を渡る。そして、ゲレンデのトップへ。やっとここが真冬のスタート地点かと思うと、なんだかガックリしてしまう。せっかく高まってきた気分が再び低下。気を取り直して再スタートだ。

高天原
剣が峰

やっと長い長い針葉樹の切り開きを抜ける。春になってから雪が多いので、雪が白くてきれいだ。普段のGWなら雪は茶色くなっているし、全面雪に覆われていることはないはず。空も真っ青なので、厳冬期のような景色だ。山頂への取り付き方・・・直下に出る沢を登っている人もいたが、ちょっと急で固いと苦労しそう。もう1つ右の浅い谷を詰めることにした。

摩利支天岳
この沢を詰めて稜線に
つぼ足組とコロナ観測所

谷が急になる前に休憩しておく。ここで待ちきれないKo−ちゃん、休憩の間に少し登って滑るという。初滑りにしてはアグレッシブに滑っていた。雪も滑りやすそうだ。さっきまで雲は少ししかなかったのだが、いつの間にやら増殖。日陰の時間が長くなる。谷も直下までは直登で登れていたが、陰ったためか稜線間近になると固くなり、苦労するようになってしまった。

剣が峰
滑り出しと剣が峰


稜線は風が強くて冷たい。お気楽スキー、ポカポカ陽気を期待して、珍しくカップラーメンを持ってきていたのに・・・。これじゃあゆっくりなんかしていられない。カップラーメンは位ヶ原下の樹林帯に入ってからだな。山頂もパス。さっさと滑ろう!滑る斜面は直下の沢。滑り込むとガチガチ。日当たりが良い時は、柔らかかったに違いないが、太陽が隠れてしまって表面が固くなってしまった。モナカの出来損ないのような雪で、エッジが流れてしまう。これならいっそのことアイスバーンのほうがマシだ。斜度が緩んで、多少やわらかくなると、少しはターンできるようになった。小雪も舞ってるぞ・・・。


GPSではないのでテキトーです
さっきまで固くて苦労していたのが、位ヶ原から下は重くてグサグサ雪に苦労。なんだか今日はちょうど良い部分がなかったなあ・・・。

カップラーメンを食べるはずだった位ヶ原下。滑っているとそんなモードではなくなってしまう。食べずに一気に三本滝まで滑り降りた。駐車場でラーメンでも・・・。これも却下。結局お持ち帰り。結果的にはカップが潰れていて、山で食べるのは無理だったみたいだ。

今日はスキー的には雪が悪くて楽しめなかったが、天気もよくて大勢で楽しく登れたので、山登り的にはとっても楽しむことができた。

■乗鞍岳の客層

ジルブレッタ度満点!日本中のジルブレッタが集結したかのように、犬も歩けばジルブレッタに当たる状態。ジルブレッタに付いている板は当然カービングなんかではなく、一直線の細い板。ザックやウェアーにも歴史を感じた。ボクが山スキーを始めたのが、ディアミールが出たてのホヤホヤの時なので、みなさんそれ以前の板とビンディングで現役生活を送っていらっしゃることになる。ボクが使ってたディアミールは6年で左右とも壊れてしまった。ジルブレッタは重いぶん頑丈なんだ。

もちろん今風のスキーも多かったのは当然としても、ボーダーが全くいなかったのは驚きだった。翌日は白馬の金山沢に行ったのだが、今日の乗鞍とはまったく客層が逆。年も若けりゃ道具も最新。半分ボードなのでは・・・というほどのボード率だった。ゲレンデスキーを担ぐ姿も目立つ。ツアー客も多い。これはルートの歴史の違いなのかな。老舗的な乗鞍は昔からのスキーヤーが集まり、近年になって滑られるようになった金山沢は、最近のスキーヤー&ボーダーが集まるのだろう。歴史もそうだが、ツアー系のルートと滑降系のルートという差もありそうだ。






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