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2月3連休北陸・飛騨ツアー その3

荒島岳 山スキー(途中まで)


荒島岳夏道は歩いて登る山だ


荒島岳からの白山の大パノラマ


 エリア  北陸 荒島岳  
 コース  勝原スキー場⇒1250m付近まで 往復
 山行日  2008年2月11日(月)
 天気  快晴!
 ジャンル  山スキー(テレマーク)
 メンバー  T世
 温泉  平成の湯(500円)


前日の日照岳でお会いしたOBAさんに”勝原から登る荒島岳はスキー向きではないよ”と言われた。う〜ん、やっぱりそうか・・・。もともと滑りには期待してなく、スキー登山のつもりではあったが、そう言われてしまうと行く気が失せてしまう。かといって、転進先は野谷荘司山しかない。家に帰ることも少し考えたが、せっかくの3連休なのにもったいない。初志貫徹!荒島岳に行こう。

勝原スキー場(7:40)⇒スキー場トップ(8:30〜40)⇒1204m南側のコル(10:35〜55)⇒1250m付近(11:30〜12:15)⇒スキー場駐車場(13:00)

読みどおり連休最終日は晴れ。スキーできなくても、晴れて景色が見れればいいや。勝原スキー場のオープン時間を携帯で調べると、日祝も平日も8時半から。遅いじゃないの・・・。もしかしたらガセネタかもしれない・・・と、早めに現地入りすることにした。7時過ぎにスキー場着。すると、上まで登るリフトには椅子が取り付けられていない。ってことは、短いリフト1本か。そんなの乗る意味ナシ。下から歩くんだったら、リフトの時間は関係ねぇ〜。もっと早く着いて出発するんだった。情報収集不足。でも、全面滑走可になっていたぞ・・・。

ゲレンデベースからのスタート
ゲレンデトップ 大野の町が見える

駐車場には出発準備中の人が多数。フリートレックが2名いるだけで、あとはみんなツボ足隊。やっぱりスキーとしてはマイナーなのか・・・。それとも百名山効果か・・・。どっちもありそうだ。硬いゲレンデを登り始める。50分ほどでスキー場のてっぺんへ。圧雪してあるところはカチカチだったが、そうでないところはフカフカを少し過ぎたくらいの、意外と軽い雪だった。このままなら、帰りはそこそこ楽しめるかも。

ここから尾根に入る
尾根の下部

深くて硬いツボ足トレースが伸びている。緩いところはいいけど、ちょっと急になるとシールが食わない。ゆったりジグザグを切って登るほどの幅もない。ストレスのたまる登りだ。このトレースなら板を背負ってツボ足で登るのが一番早そうだが、山スキーヤーの意地みたいなものがあって、ここはかたくなにスキーで登っていく。どんどんツボ足隊に抜かれていく。

樹林の隙間から勝山の町
北面はパウダーだ


登りの苦労はさておいて、とにかく景色が素晴らしい!というか、景色が新鮮なのだ。見たことない山ばっかりだし、白山もこの角度、この見え具合は初めて。白山以外は2000mに満たない山なのに、上のほうは真っ白で、どれも立派に見える。とくに経ヶ岳が目を引いた。あの山頂からの正面の斜面は滑れるのかなあ・・・。以前登ったことのある赤兎山から大長山への山並みもいい。荒島岳の山頂はなかなか見えてこないなあ・・・。1070mの台地からは、尾根通しに1205mに向かうトレースと、それを巻くトレースが分かれる。迷わず巻く。トレースはコルよりも荒島岳側に続いていたが、ボクたちは沢の真ん中をラッセルしてコルを目指した。この沢、木も疎らで雪もパウダー!帰りは少しは楽しめそうだ。

1015mの台地で初めて荒島岳の山頂が見えた
1205m南のコルを目指して谷を詰める


コルでゆっくりする。能郷白山らしき山も見えた。ここからが大変。尾根は狭くて急になり、おまけに雪付きが悪い。T世さんは板ぬぐ。ボクも一段目まではスキーで登ったが、その先で断念。そして、T世さんから断念の声が・・・。ずっとこんなのが続くとは思えなかったが、無理に連れて行っても仕方ないし・・・。おとなしく引き返そう。2年ぶりに百名山のカウントは幻となった。リベンジは秋の紅葉か、葉っぱの落ちた初冬かな。


稜線に出ると白山が
経ヶ岳方面の景色

今日は敗退ということになってしまったけど、この景色には大満足。敗退の地は展望良好で、見慣れない山を地図に照らし合わせて同定。1500m前後のこじんまりとした山ばかりだが、北陸ということで雪は多い。まったりとスキーで楽しむ山には事欠かない感じ。わが安曇野は北アルプスのふもとにあって、これはこれで素晴らしい眺めなのだが、スキーのできる里山っぽい山がないのだ。無いものねだりかもしれないが、このあたりいいなあ〜と思った。

勝山の盆地と経ヶ岳
白山!

最初の壁はスキーを担いで下り、2つ目の壁からスキーを履く。藪をかいくぐって、山腹をトラバースして斜面に滑り込む。この斜面が疎林でパウダーで最高だった。せいぜい150mくらいの滑降だったけど、この3連休で一番の滑りだった。敗退ムードが漂っていただけに、一瞬ではあるがこのパウダーを滑れただけで、今日一日の満足感が得られる。

小荒島岳
パウダー! わずかだったが本日至福の時


なんとか板を履いたままトラバースして、夏道の尾根に戻る。。日当たりの良い南面はド腐れ雪。対して北面はパウダーが残る。ここからが修行・・・濃い目の藪と広くない尾根、そして極めつけは百名山ツボ足トレース。アイテムの多い障害物競走だ。つらいといえばつらいが、これもまた楽しい。これも山スキー。あっという間にゲレンデに戻る。

オープンしてないゲレンデが重重雪。3月ごろの山に良くある雪質だ。ここは練習しかない!と3月の山を想定した滑り。この板フニャフニャだけに、こういう雪質では威力を発揮。雪面を舐めるように走ってくれる。フニャフニャだけに、最後の圧雪カチカチバーンは最悪だった。

敗退のおかげで早く家に戻れるぞ!平成の湯に漬かって、九頭竜川沿いの景色を楽しみながらのドライブ。平湯あたりまで明るかった。猫岳の取り付きにあたる久手牧場には、シュプールがたくさん刻まれていた。平湯もこの3連休賑わったんだろうなあ。




“荒島岳をスキーで楽しむなら谷を滑るといい”は福井のYAMADAさんの情報。橋架谷ってやつかな・・・?今年の雪の量ではどうなのか・・・?初めて荒島岳に登る身で、いきなり橋架谷は厳しいだろうけど。今回、滑り出しも見てないし、谷が深くなってからはどうなっているのかわからないし。次も橋架谷はないな。二股を登り返せばいいのか・・・?それはそれで時間を食いそうだ。まあ、ゆっくり考えることにしよう。
GPSではないのでテキトーです



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