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天狗原〜紙すき山牧場スキーツアー


春の陽気の中、展望の尾根歩き&重雪滑降


左はハクノリ 右は雪倉


 エリア  北アルプス 紙すき山牧場スキーツアー  
 コース  栂池自然園⇒天狗原⇒唐松沢源頭⇒風吹大池⇒蒲原山⇒北小谷
 山行日  2008年4月12日(土)
 天気  ガスガス時々晴れ
 ジャンル  山スキー(テレマーク)
 メンバー  K野×2、Y里、T世
 温泉  十郎の湯(600円) 割引券で500円


晴れてナンボのこのルート。予報は悪くなかったんだけどなあ・・・。ちょうど1000mから2000mくらいの間に雲の層。このルートの大半が1000mから2000mの中なので、モロにこの影響を受けてしまった。グッスン・・・。回復傾向だったにもかかわらず、結局夕方までこの雲の帯は解消せず。視界不良の中、来シーズンのリベンジを誓いながらのツアーであった。

栂池自然園(8:50)⇒天狗原(9:50〜10:10)⇒2つ目のゴルジュ(10:45)⇒風吹大池(12:35〜13:00)⇒箙岳(13:45〜14:05)⇒蒲原山(14:50)⇒大平集落(16:40)

朝起きると、どんより曇り空。こんな時はたいてい高い山は雲の上。下山口の北小谷の大平集落に車を仕込みに行く。小谷に入ると霧雨が降り出してきた。そういえば新潟の予報はよくなかったなあ・・・。でも、予報は回復傾向なので、そのうち晴れてくるでしょう。

自然園で雲の上に出た
天狗原を目指す
白馬岳は別の雲が

栂池スキー場のゴンドラの行列は、ほとんどが山に入る人。どこで雲の上に出るかな・・・と期待してゴンドラに乗るも、山頂駅までずっと雲の中。運良く始発のロープウェイに滑り込む。自然園でやっと雲の上に出た。というか、ちょうどここらが雲と晴れの境目だったようだ。とくに急いだわけでもないのに、天狗原へは一番乗りだった。

千国揚尾根 ガスがかかっているのが風吹岳
唐松沢源頭部

天狗原が今日の最高地点。ここでシールをはずす。尾根ルートにするか、沢ルートにするか・・・。2年前に横前倉山に行った時は、フスブリ山経由の尾根ルート。今回は昨年の岳人に載った横前倉のシーハイルルート。唐松沢源頭を滑って、風吹大池に登り返すルートを選択。目指す風吹大池あたりの山々は、雲の中に見え隠れしている。早く晴れてくれんかなあ・・・。

唐松沢源頭部は楽しいスキー
縦溝はあるけど、柔らかいので問題なし

山ノ神尾根とフスブリ山へと続く尾根をしっかりと確認し、その間の唐松沢へと滑り込む。唐松沢の源頭部は斜度こそ緩いものの、よく板が走る雪で、緩急を繰り返す楽しい斜面が続いた。しばらくでS字のゴルジュ。昨日以前のトレースがあって、左岸を高巻いていたので、便乗して高巻く。さらに滑ると2つ目のゴルジュ。1700m付近だ。ここは谷が割れて滝が出ていた。偵察に行ってみると、辛うじて雪はつながっていた。行って行けないことはなさそうだったが、今日のメンバーは5人中3人が女性。なので、なにかあったらヤバイヤバイ。面倒だったけど、安全第一。左岸の尾根を乗っ越して、隣の沢からこのゴルジュをやり過ごした。ゴルジュの出口が風吹大池への登り返し予定地点。ちょっとロスをこいてしまったかな・・・。小尾根と沢が複雑に入り混じるこのあたり、濃いガスの中に入っていて、なにがなんだか分からない。GPSを頼りに風吹大池を目指した。GPSに頼り切りで進むのはこれが初めて。頼るしかないのだが、いいのかなあ・・・て感じだった。

ガスの晴れ間に風吹大池
三田原山からの妙高本山 ホントは箙岳からの岩菅山

ガレと急斜面の間をうまくすり抜け、風吹天狗原へと続く緩やかな斜面に出る。これを詰めると風吹天狗原。前に来た時は、雪倉岳や朝日岳の眺めがよかったけど、今日は真っ白けで何も見えない。眼下の風吹大池さえガスの中。休憩していると、時々スーッとガスが薄くなり、ハクノリや風吹大池が見えるようになる。風吹岳や横前倉山もぼんやりと姿を現す。ヨーシヨーシ、このまま晴れてくれ!とか思っていたら、また真っ白け。

科鉢池を左から回り込み、岩菅山と稜線の間の窪地に入る。晴れてたら別天地間違いなしなのに・・・。こりゃ〜また来なけりゃいけないなあ。目指す箙岳も見えない。こんもりとした丘のようなところが箙岳だった。ここでシールをはずす。ここで雲が薄くなり、今日初めて雪倉岳と朝日岳が見えた。感動的。今までほとんど何も見えなかっただけに・・・。しかし、もうすぐそこにあるはずの蒲原山は気配もナシ。

左はハクノリ&小蓮華 右は雪倉岳 @箙岳
目指す尾根はガスの中 右奥は頚城の山々 @箙岳

広い箙岳の山頂を北東に進むと、急に斜面が落ち込む。斜面は大デブリ。これを避けて北寄りへ。こちらは斜度も少々緩み、雪面もきれい。だけどもホワイトアウト状態。酔いそうな滑りだ。このまま斜面なりに下って行くと、蓮華温泉から木地屋のルートに出てしまう。ふた滑りで右へ大きくトラバース。デブリ帯を越えると、ちょうどコルに出た。当てずっぽうだったがドンピシャ!蒲原山までは緩い登り。真っ白けの中、右の落ち込みを確認しつつ進む。雪も腐っていてシールなしで登ることができた。蒲原山手前からブナ林となった。

あ〜あ、とうとう晴れなかった。ここからがクライマックスだったのに・・・。ナイスブナ林をほぼ尾根通しに東へ進む。このあたり標識ビシバシでガスガスの中ではありがたい。1411mの手前からの斜面はなかなかのもの。しかし、ここで標識を見失う。周囲の地形もさっぱりわからないほどの濃いガス。見えるのは至近のブナのみ。。ここでは蛍光パイネカッパも無力。再びGPSのお世話になる。ほんの少し滑ってはGPS&地図チェックの繰り返し。おかげで全くもって行程がはかどらない。晴れてりゃ下に牧場が見えるはずなのに・・・。結局牧場には出ず、牧場の北西縁の小尾根を進むことになってしまった。とりあえず、GPSのおかげで林道のスタート地点にはピンポイントで到達。あとは林道をショートカットしながら大平集落を目指す。標高約600mのところで林道の雪が切れ、あとはテクテク林道を歩いてデポした車に到着。


3月に入ってから当たり山行が続いていたのに、今日は久々にはずしてしまった。あとで聞いた話では、針ノ木あたりは午後からピーカンだったとのこと。

期待していた蒲原山から紙すき山牧場の斜面。濃いガスの中をただただ一生懸命降りてきただけ。晴れてたらきっと良かっただろうなあ・・・とばかり思いながら。ここは来シーズン必ずリベンジしてやる!

それはそうと、地図読み・・・。今回は地図読み能力不足を痛感。地形が複雑なところで濃いガスに巻かれたら、手も足も出ないことを改めて実感。地図とコンパスで思った通りに進むのは無理。適当に進んで、間違えたら気付くってのが関の山だろうな。ま、読図力が飛躍的にアップすることは考えにくいので、当面はGPSの事前準備をしっかりとやることだな。我が家のGちゃんは英語版地図なしにつき・・・

GPSではないのでテキトーです
紙すき山牧場ツアールート図



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