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北アルプス奥地スキーツアー  -2008GW-



1日目  飛越トンネル〜寺地山〜北ノ俣岳〜赤木平   くもり たまに太陽&小雨


北ノ俣岳東面直下


 エリア  北アルプス 雲ノ平、高天原、赤牛岳
 行程  4月27日 飛越トンネル⇒寺地山⇒北ノ俣岳⇒赤木平
 
4月28日 赤木平⇒黒部五郎岳⇒雲ノ平⇒高天原
 4月29日 高天原⇒赤牛岳⇒東沢⇒水晶小屋⇒高天原
 4月30日 高天原⇒三俣山荘⇒双六小屋⇒新穂高
    
※リンクをクリックするとその日の記録に飛びます
 ジャンル  山スキー(テレマーク)
 メンバー  単独


11連休となった今年のGW。前半はT世さんお仕事のため、久しぶりの単独。前々から行ってみたかった雲ノ平、高天原、赤牛岳行きを決めた。4泊5日。当初は連休初日の26日入山の予定だったが、あいにく最初の2日の天気が芳しくない。スライドしたいところだが、5月2日から東北ツアー。下山した夜に出発は地獄だなあ・・・。それでも初日は出発を見送った。すると、2日目の悪天は朝のうちだけになった。よし、2日目に出発だ!

車道終点出発(7:15)⇒飛越トンネル(8:20〜30)⇒寺地山(11:30〜45)⇒避難小屋上(12:35〜45)⇒北ノ俣岳(14:45〜15:30)⇒赤木平C1(15:40)

朝起きたら、雲は多いが月は出ていた。地面は濡れている。さっきまで降っていたみたいだ。ま、今日はほとんどアプローチみたいなもんなので、晴れなかったとしても降らなければいーわ。T世さんに送迎してもらう。安房トンネルを抜けると本降りの雨。おいおい・・・。栃尾でやんで、青空も出てきた。ヨシヨシ!あとは車がどこまで入れるか。希望としてはせめて半分。しかし!3分の1も行かないうちに、前方に車の行列が・・・。はい、そこまで!ちょっとしたデブリがあって、少しスコップで掘れば避けれる程度の雪だったのに・・・。デブリの直前に駐車している車があるもんだから、掘っても無駄。仕方ない・・・歩くか。

恐れていたスキーを背負ってのアスファルト歩き。50Lのザック満タンで22キロ+スキー。今回のツアーの中の核心の一つであったことは間違いない。周りの山を見ても雪は少ない。この先大丈夫だろうかと心配になる。それでもトンネルまでの半分くらいから雪がつながってきた。迷わずスキーを履く。アスファルトになったら、また背負えばいい。結局はトンネルまでつながっていて助かった。一難去ってまた一難。今度は雨が降り出してきた。これはすぐにやんでくれて、事なきを得る。

飛越トンネル
霧の中の登りが続く
神岡新道と合流

トンネル左の斜面の雪は首の皮一枚つながっている程度。やっぱり少ない。右の尾根経由のルートには、まだしっかりと雪が付いていた。トンネル前には4人組と2人組。一番に出発。右の尾根に取付く。すぐに4人組も追ってきた。ガスったり晴れたりを繰り返す。4人組(小屋泊まりと思われる)にはすぐに抜かれるだろうと思っていたが、このあと一度も姿を見ることはなかった。今日はずっと一人旅。先行者もいない。昨日のものと思われるトレースがたまに出てくる。昨日の雨が降る前に付いたものだろう。

寺地山より北ノ俣岳
北ノ俣岳への大斜面
寺地山を振り返る

荷は重いが、案外調子は良い。車道歩きが長かったから、今日は避難小屋かなあ・・・とか思っていたが、このぶんだと稜線までは余裕だ。11時半には寺地山に着いた。雲は多いものの、北ノ俣の稜線は時々見える。う〜ン、まだ遠い。ここまでは距離との戦いだったが、ここからは標高差との戦いとなる。まずはコルまでの下り。しっかりとバックルをはめてシールで下る。

避難小屋の少し上で休憩。この避難小屋、下から登ってくると分かりにくいけど、上から見るとすぐに見つかる。あとは北ノ俣岳へと続くこの大斜面をひたすら登るのみ。時々後続が来ないかと振り返って見るが、なかなか姿が見えない。大斜面の中段で休憩している時に、やっとこさ単独が現れた。あれ・・・単独なんていなかったなあ?2000mから上は昨日の雨は雪だったようだ。

稜線に出た  ・・・が天気イマイチ
北ノ俣岳山頂

北ノ俣岳に着く。鉛色の空の中に、ところどころ青い部分もある。水晶、鷲羽は見えたり隠れたり。薬師方面はずっと雲の中。しばらくで単独現る。やけに早いなあと思ったら、さっきの人とは別人。太郎平小屋の従業員であった。どのくらい人が来そうか偵察に来たようだ。20分ほどで後から追ってきていた単独の人がやってきた。聞くとこの人8時20分に出たらしい。ボクよりも1時間早いことになる。すげぇ〜!山頂でゆっくりしていたら、ガスに覆われる時間が長くなった。ガスったら動きにくい。早く出とけばよかった・・・。

赤木岳に続く稜線
赤木平に日が差した

赤木平までの少しの滑り。雪は堅い。荷物は重い。後ろ足が抜けまくりだ。転ぶと起き上がるのが大変なので、必死で耐える。今回は重装備、ザクザクの雪での安定性を想定して太板で来たのだった。ここではこれが裏目。細くて堅い板が正解。テントを張り終え、赤木岳まで登り返して空身で1本滑る。空身でもエッジが流れてしまう。ま、堅いということで今日は諦めるだ・・・。

食料は夕食が米とレトルト。朝は雑炊かラーメン。レトルトは重いが、味は間違いない。ハシ忘れた!いつもコッヘルと一緒に入っているフォークもない・・・。ナイフで食うしかないか。

翌日(赤木平〜黒部五郎岳〜雲ノ平〜高天原)の記録へ




全行程の概念図 1日目の概念図



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