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黒姫山南面 山スキー


荒天・悪雪覚悟で登ったが、予想を上回る大モナカ雪に玉砕・・・



 エリア  北信濃 黒姫山  
 コース  戸隠大橋⇒林道⇒新道分岐⇒1893m東の稜線 ほぼ往復
 山行日  2008年2月23日(土)
 天気  小雪時々日が差す のち大雪
 ジャンル  山スキー(テレマーク)
 メンバー  I川
 温泉  家


この週末、“上越遠征パウダー編”を企てていたが、大荒れ予報にやむなく中止。せっかく遠くまで行って天気悪いじゃつまらない。やはり、初めての山、エリアは晴れてる時に行き、景色を楽しんだり、エリアの概要をつかみたい。天気が悪いなら、近場の山で軽く遊んでおいたほうが得策だ。午後からは荒れ模様だが、午前中はなんとかもちそうな予報。半日仕事で、荒れてもマシな樹林帯の山・・・・。樹林の山と言えば黒姫山。じゃあ、その黒姫山のまだ行ったことのない南面へ行こう。

戸隠大橋(7:30)⇒新道分岐(8:55)⇒1893m東の稜線(10:25〜40)⇒戸隠大橋(12:20)

戸隠へは鬼無里経由の下道で行くのが近くて早くて安いが、早朝ともなると道が怖いし時間が読めない。安全策で信濃町まで高速を使う。で、その信濃町を降りる直前、“あああーーーっっっ”とT世さん。靴を忘れてしまった・・・。テレマークブーツ。致命的。現地集合のこーちゃんと合流後、いろいろと可能性を見出そうとするも、無理。かわいそうだが、ここまできてとんぼ返りってことになってしまった。ボクのほうは下山後こーちゃんに長野駅まで送ってもらって、電車で帰るということにした。

意外にも晴れでスタート!
林道から分かれて尾根を登る

昼前から荒れ始める・・・という予報。戸隠大橋に着いた時は晴れ。目指す黒姫や高妻、戸隠なんかがバッチリ見えていた。よーしよーし、思ったよりもいいぞ!と出発準備をしているうちに、怪しい雲に覆われ始め、小雪が舞い始めてきた。天気が悪くなるのなんて一瞬だ・・・。T世さんに見送られながら出発。出るとすぐにまた晴れた。ここ数日晴れ続きで、きのうは松本で13度くらいまで気温が上がった。よって、山でも雪の表面は緩み、今朝の冷え込みで凍ってガチガチに。

真ん中右が戸隠牧場
こちらは佐渡山

黒姫山はこれで6回目。北東面2回、東尾根が2回、御巣鷹山(小黒姫山)が1回。これだけ来ていて、黒姫山の最高点である2053mへはまだ一度も登頂したことがない。今回もそこへ行く予定はなし・・・。行くとしたら無雪期ハイキングか最高点からの滑降か・・・。大ダルミへの道を分けると、ここからは初めて歩くルート。黒姫山は北面から東面にかけては黒々とした針葉樹に覆われているが、南面は明るい広葉樹となっている。全く別の山の雰囲気だ。開けた南面ということで、雪質は難しいかもしれないけど、まったりハイキング系山スキーには良いところだ。

こちらは五地蔵山と高妻山 上の方は雲の中
尾根の中腹あたり


天気の方は悪くなりそうになるが、また持ちなおす・・・を繰り返す。稜線に出ると風が強そうなので、100mほど下で腹ごしらえ。腹ごしらえ中に単独テレマーカーが抜いていった。今まで見えていた高妻山が雲の中に消え、続いて佐渡山が雲の中へ。そろそろ悪天本体がくるぞ・・・と思っていたら、一気にここも雪が降り出し、あっという間に吹雪になってしまった。なかなか良いタイミングの休憩であった。


稜線に出ると吹雪になってしまった
わずかで稜線へ。稜線に出たとこには、さっきのテレマーカー。すでにシールもはずして滑降モード。一言二言話をして、うちらはもう少しだけ稜線を東へ進む。夏道の尾根の東側の谷を滑ろうという狙いだ。でも、吹雪で何も見えないし、下はアイスバーンなので、ほどほどにして木の陰でシールをはずす。

さて、滑降!といきたいとこだが、う〜ん・・・真下は針葉樹が濃い。考えていたイメージとは違った。結局、夏道の尾根近くまでトラバースで戻り、そこから谷に向けて滑り込んだ。

登りでモナカは確認済。まずは恐る恐るアルペンターンしてみるが、おおおおーっ!こりゃ手強いぞ!テレマークは厳しすぎる。しかし、元からテレマーカーのこーちゃんは果敢に攻める。・・・が、あれ〜っって感じで曲芸をしているみたいだ。モナカに加えて、木の袂はパウダーになっていて、ガリッ!バリッ!ズボッ!パフッ!ドテッ!


Pに戻ると冬に逆戻り
ここはこーちゃんを見習って果敢にテレターンだ!でもダメ。2度目にチャレンジ!板のトップが雪に刺さって止まり、体はもう180度回った。痛てててっ!ううう〜ヒザが・・・足首が・・・。板のトップが下を向いているのに、上半身は上を向いている。急いでこーちゃんに板をはずしてもらう。恐る恐るヒザを曲げ伸ばししてみると、痛いけどちゃんと動いてくれた。今シーズンが終わってしまったかも・・・と、最悪の事態が一瞬脳裏を横切ったが、とりあえず一安心。近くにこーちゃんが居てくれて助かった。5分の休憩で痛みはほぼ引いた。しかし、気持ちは萎え、あとは降りることに専念するが、悪性モナカは下まで続いた。

沢なりに下っていたつもりだったが、ふと顕著な沢が現れた。確認すると、どうやら古池へと続く沢に入ってしまったみたいだった。ルートを西寄りに修正。すでに平坦地だったので、余分なアルバイトとなってしまった。気付かずにそのまま進んでいたら、“古池や〜 カワズ飛び込む 水の音〜”になっていたかもしれない。けっこう苦労して林道に戻った。出る時は春っぽさがあったが、戻ると真冬に逆戻りしていた。2時間で5〜10センチくらいかな。


しかし、今日はいいとこナシだったなあ・・・。条件の悪い日でも、なにかしら楽しめる部分はあるんだが・・・。無理やりみつけるとしたら、登りの尾根の雰囲気が良かったことくらいかな。今度は晴れた日に来てみたい。ここはザラメ期がいいかも・・・?

滑るルートとしては、稜線直下の夏道は斜面になっているので、まずはここを滑る。ここはかなり快適。だんだん尾根がハッキリしてくるので、そしたら東側の谷に入る。しばらく谷を滑って、1400m前後の斜度が急になるあたりで、また夏道の尾根に戻る。ってのがベストかなと、滑ったあとに感じた。



GPSではないのでテキトーです



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