10年くらいに行ったことのある中小川だが、記憶がないのでもう一度
西遠見付近からの五竜岳
山域 |
中央アルプス 与田切川 中小川 |
山行日時 |
2010年9月11日(土) |
天気 |
晴れのち時々くもり |
登山形態 |
沢登り |
メンバー |
N川、塩G、K田、T山 |
温泉 |
駒ヶ根 こぶしの湯(600円) |
泊まりで宴会系沢登りの予定だったが、日曜日が天気悪そう(日本海側)なので×。土曜日帰りで考えることに。ここらへん(安曇野)には日帰りで手頃な沢ってのが少ない。めぼしいところは大体行き尽くしてしまっている。半ば消化試合的な感じで与田切川の中小川へ行くことに。中小川は10年くらい前に行ってけるど、沢の記憶はほとんどナシ。下山で使う登山道のインパクトが強かったことだけ覚えている。
林道 車止めチョイ下(6:50)⇒登山口(7:50~8:00)⇒相生の滝上 入渓点(9:10~35)⇒仙崖沢出合(11:00~30)⇒二俣(12:50~35)⇒入渓点(14:55)⇒登山口(16:05)⇒車(16:45) |
前夜は飲み会で、家に帰ったのが深夜1時半。奇跡的に4時20分に目が覚めて、4時半柏矢町ギリギリセーフ。松本で全員集合して、飯島へと向かう。林道が奥まで入れないという情報はあったが、やっぱり途中でゲートがあってダメ。ちゃんと確認はしてなかったけど、イド沢出合付近と思われる。往復で1時間半近くのゲッソリタイム追加となりました。
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残念・・・ |
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登山道はヤブの生きがいい |
車道を1時間ほどで登山口。車が通るには全くもって問題ない道だったのに・・・車を止める場所もいっぱいあるし・・・。登山道は手入れが入ってないようで、笹が伸び放題に。足元はちゃんと通るけど、ちょうど笹が顔の高さにくるもんで不快。ジャマだし足元が見えにくかった。笹の海は20分ほどで抜ける。その後の道も不明瞭な箇所が多いけど、間違えたら気付くので大丈夫。
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相生の滝のゴルジュ |
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相生の滝の右岸は大岩壁 |
相生の滝の下に来る。全容は見ることができないが、斜めにえぐられたゴルジュに滝が連発している模様。この滝群を登山道で巻いてから入渓するのが普通(だと思う)。あとで思ったことだが、結果的に今日は二俣(登山道が沢から離れるところ)までしか行けなかったので、ダメモトでここに突っ込んでみるのもおもしろいかも・・・と。
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乙女の滝 |
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入渓点が一番きれい |
相生の滝を巻く途中で乙女の滝を横切る。中央アルプスらしい花崗岩のナメ滝できれいだった。水が気持ちよさそうだったから触ってみたら、ぬるかった。尾根を回り込むと相生の滝の落ち口へ。ここが入渓点。足元には相生の滝が落下、上流には感じの良いナメ滝。中小川は東向きの沢なので、朝日が直撃して明るい。こんなにいい場所なのに、前回の記憶は全く蘇らず・・・。この後もずっと蘇らず・・・。
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最初のへんの渓相 |
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同左 |
登山道を歩いている時からだったが、今日はなんだかバランスが悪い。沢に入ってからも、恐々歩いていた。寝不足&二日酔いは当然あるけど、テンション自体が上がってこない。ここんとこずっと神経使う沢が続いていたが、今日はガイドブックはあるし、リーダーでもないし、集中力欠如状態だったかも・・・?それでも、空は真っ青だし、渓相は悪くないし(平凡な部分は多いけど)、気温もちょうど良いので、気分は上々であった。
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こんな場面も・・・ |
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倒木がすごかった カーソルON! |
出だしのナメ滝が一番きれいで、あとは渓相はいいけど平凡になる。時々小難しい滝や巨岩が出てきて、塩Gがヒモで引っ張り上げてくれる。飛竜ノ滝の少し下には、ものすごいガレと倒木の押し出しがあった。谷を埋め尽していて、沢登りというより倒木登り。この押し出しが谷をせき止めたみたいで、その上には砂が溜まっている。砂は白くて南国のようで、「ビーチ、ビーチ」とみんな言っていた。ここで休憩の声もあったが、すぐ先にある飛竜ノ滝の高巻きが終わってからゆっくりすることに。
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ビーチ |
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飛竜ノ滝手前の岩壁 |
岩壁に囲まれた狭い谷を進むと、本流は直角に左折。飛竜ノ滝の最後の12mがかかっていた。左岸から巻く。巻きは意外とアッサリ終了。巻き終わったところが二俣で、右は仙崖沢。仙崖沢は2段の20mくらいの滝が架かっている。ここもとっても良いところ。休憩。
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飛竜ノ滝 最後の12m |
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仙崖沢出合にかかる滝 |
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ナメというか階段状というか・・・ |
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平凡だがたまに出てくる |
左俣に入ると少し全体的に黒っぽくなる。渋い滝を登ったり、登れない滝は巻いたり・・・と高度を稼ぐ。時々後を振り返ると南アルプスが見えるのだが、だんだんと景色がズレていっておもしろい。はじめは塩見岳が見えていたが、そのうち白峰三山、甲斐駒・仙丈と変わり、最後は鋸岳と八ヶ岳になった。地図を見ると、ゆるやかに左カーブしており、納得。
さて、そうこうしているうちに、きれいなナメ滝で出合う二俣。ここで登山道が横切り、ちょうど下ってくる人が横切った。ここに着いた時間で稜線まで詰めるか、ここまでにするかを決めることにしていた。稜線まであと400m。時間は13時前。ビミョーだ・・・。稜線まで詰めても、15時くらいには下山開始できるだろうけど、下山道がどんだけ荒れてるのか見当が付かない。暗くなるとまずい。ここでやめとくことに決定。
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ここだけロープ使った |
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女2人衆 |
右俣をチョットだけ登ったところの河原で大休止。水が流れているところで打ち切るのは楽でいいけど、不完全燃焼というか、消化不良というか・・・。やっぱり、水が涸れ、むさ苦しい詰めから稜線に出た時の解放感がいい。ゴールに着いた!っていう気分。ま、今日は時間的に無理だったけど。余分に車道歩かされたし、全体的にのんびりだったので。個人的にもきつかったし。
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二俣の滝 こっちは右俣 |
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八ヶ岳が見える |
さて下山。数年は手入れが入ってなさそうだが、わりかし無難に下れる。ただ、ハシゴやロープは信用ならないので注意。核心のカモシカ落し。ここは垂直に近い壁をハシゴで下るようになっている。ここのハシゴが朽ち果てていたらオシマイ。沢通しに降りる羽目になる。まあ多少時間は食うが、沢通しでも問題はなさそう・・・。で、そのハシゴ。ルートの中で一番しっかりしてました。ここがダメなら一般登山者は終わりだもんな。沢から離れたあと登山口までは意外と早かったが、車道が予想通りに長かった。
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見晴らし台 |
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カモシカ落し |
飯島の温泉はあるだかどうだかわからないので、駒ヶ根のこぶしの湯を目指す。南アルプスはだいたい見えていたが、中央アルプスは不穏な雲が稜線を隠していた。勝手に穴場と思っていたこぶしの湯。今日はけっこうな入込み具合。ここでこれなら、こまくさの方は芋洗いだったかも・・・?ガロでソースカツ丼を食べる。胃に堪えた・・・。どんぶりはやっぱり卵とじに限る!