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高松山〜一ノ倉川 山スキーいろんな要素がギュッと詰まった充実の周回ルート
高松山の山頂へ
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高松山はあんまり記録はないけど、なんのなんの素晴らしい山でした。アマナ平までの旅系から始まり、高松山へはプチ雪稜。滑りの斜面、ロケーションは申し分なし。冒険系の深い谷底滑降、最後に新田山のオマケ付き。こんな素晴らしいルートだが、笹倉温泉エリアはレベルの高いルートが目白押し。順番的にどうしても後回しになってしまう不遇の高松山なのです・・・。
この土日は気合の東北遠征の予定だった。・・・が、日曜の予報がビミョー。頑張って遠くまで行ってハズレではもったいないので、晴天予報の土曜日帰りに変更。先週予定の高松山をスライドすることにしました。メンバーは来賓1名を含む4人。5時にウチ出発。早川を遡るがなかなか雪出てこなくて心配になるが、さすがは笹倉温泉。まだまだしっかりありました!
笹倉温泉周辺は路駐があちこちに。もう7時半なので最後の方なんでしょうね。天気は清々しい感じの晴れ!車道の雪はあと数十センチかな。橋以外はしっかり雪がつながってます。トレースはいっぱい。九十九折りを登りきるまではつまらんけど、そこから先はクロカン系。このあたり、けっこうお気に入りなのです。
林道から見る焼山川は無残な状態。雪はほとんどなく、全部流れが出ている。滑る予定の一ノ倉川がどんな状態なのか気になるところ。一ノ倉川はこのすぐ上流で別れる焼山川の支流で、流域面積は少ない。ちょうど尾根を挟んだアマナ平あたりが埋まっていたら、一ノ倉川は埋まっているだろう・・・と勝手に判断基準にする。アマナ平付近の焼山川はしっかり埋まってました!
アマナ平で焼山に向かうトレースからはずれる。高松山へ向かうトレースはもちろんナシ。大外周りで高松山の山頂に至る尾根に取り付く。この尾根、下半分は面になっているので、滑っても楽しそう。ひと登りして右にカーブするところで、待ってましたの焼山登場!近いです。肉眼で見るには最高ですが、写真は広角でないと収まりません・・・。
焼山も素晴らしいんですが、まあ想像のつく範囲内。それよりも、北面台地を見下ろす感じが新鮮でしたな。火打山川と焼山川に挟まれてる焼山北面台地。ホントに平ら。そこを歩く人がアリンコのように見えました。焼山へのルートが手に取るようにわかります。影火打のルートにもトレースが見えました。焼山&火打山の北面を観察するには最高の場所です。
尾根が西に屈曲するあたりで、尾根は面からリッジ状に変わってくる。ワンポイントは板をはずすことになるかな・・・。日を浴びて雪は腐り気味。表面の雪はズルけど、しっかり踏めば安定した。斜度は遠めに見たよりも緩く、意外とあっさりスキーで登り切ることができた。この尾根を滑っても悪くない感じだった。
高松山の山頂まで登ると、やっと一ノ倉川が見える。昼闇山と高松山に囲まれた一ノ倉川。昼闇谷ほどではないが、よい開け具合です。昼闇谷は最後まで台地状の斜面なのに対して、一ノ倉川はすぐに谷底になる。そして、延々とゴルジュマークを下ることになる。ちゃんと埋まっているか・・・?登りのトレースと滑ったシュプール発見!途中でやめて戻っている。下から来たってことは、つながっているってこと。
いやあ〜〜暑かったぶん、ビールが旨い!景色は良いし、そよ風吹いて温度もちょうど良い。極楽じゃ〜。何時間も居れそうな山頂だった。名残惜しいが戻らねばならぬ・・・。戻る=滑るだけど、どんな斜面が待っているか・・・。谷底はどうなってるか・・・。 焼山近すぎ! 火打山 北面のルートがよくわかる 登ってる時に既に諦めていたが、やっぱり雪は悪かった。新しい雪が縮んで5センチくらい。こいつがブレーキになる。その下は良さそうなザラメだったのに・・・。滑りだしたら、いきなり前転。アクロバティックな転び方連発。今シーズン一番たくさん転んだと思う。ま、木にさえぶつからなければいいもんで・・・。もっと丁寧に滑らねば・・・とも思った。
雪は悪かったものの、そんなのどーでもいい!ってほどの、素晴らしい斜面が待っててくれました。昼闇山側の斜面は無木立で真っ白けなのに対して、高松山側はカンバの疎林。地形も谷というよりは段々の台地状。適度にうねりもあったりで、とっても楽しい斜面。早めに谷底に降りないように、右へ右へと引っ張る。最後、谷底に降りる斜面で雪崩騒動があったけど、快適度満点の斜面でありました。
一ノ倉川の毛虫地帯突入。デブリは2か所ほど出てたけど、とくに問題なし。雪面は概ねフラット。広河原までの間、まったく水流が出てませんでした。もう少し険悪感があると思ってたけど、逆に谷が狭いぶん、キッチリと埋まってくれるという印象。左岸は悪いけど、右岸は緩めで圧迫感はナシ。ブレーキ雪に苦しめられながらも、あっさりと広河原に到着。
ここから林道を使って新田山手前のコルに登り返し。荒れてて雪も堅くて、ここが一番疲れたなあ・・・。もう少し早い時期なら楽勝だったでしょうが。コルで滑ってきた一ノ倉川の源頭を眺め、最後のオマケである新田山の滑り。気分は下山モードだったが、けっこう良いザラメになってて、今日初めてまともに滑れた感じだった。アケビ平への林道にぶつかり、スキー場手前で早川を渡り、笹倉温泉へ車を回収に行く。この早川横断が本日最高のピッチグレードでございました。
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