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餓鬼岳 日帰り周遊


白沢から登って中房温泉に降りました


餓鬼岳山頂から剣ズリのほう


 山域  北アルプス 餓鬼岳
 山行日時  2011年9月19日
 登山形態  ハイキング
 天気  晴れのちくもり
 メンバー  単独
 温泉  

この3連休は槍ヶ岳に行く予定でした。ところが天気予報は芳しくなく、あとになるほど悪くなる予報。晴れた槍に登ったことのないT世さんの希望だったのですが、晴れそうもないので中止に。フタを開けてみると、初日はぐずついたものの、2日目は一日中快晴。こんな日に粗大ゴミ出しなんぞしてしまったという・・・。3日目も昼過ぎまで晴れたのでした。

白沢登山口(5:10)⇒魚止の滝(6:05)⇒最終水場(6:30〜40)⇒大凪山(7:40〜50)⇒餓鬼岳小屋(9:10)⇒餓鬼岳(9:15〜10:00)⇒東沢岳(12:00〜10)⇒東沢乗越(12:25)⇒中房温泉(14:00)

快晴の2日目は粗大ゴミ出しで終わり、こりゃ3連休は不発だなあ・・・と思っていたところ、最終日も昼までは持ちそうな予報に。行ってみますか・・・餓鬼岳に。餓鬼岳は1998年に北ア全山した時の初っ端の山。クソ重い荷物を背負って、ヒーヒー言いながら標高差1600m近くを登った苦しい記憶しかないのであります。一度軽い荷物でこの登りを登りたいという願望がありました。

 
渓流沿いの道を進みます 魚止の滝  このへん紅葉良さそう

登山口には先客3台あり。悪い予報でやめた人も多いんだろうなあ・・・。5時くらいに明るくなるのかと思って行ったらまだ暗い。ヘッドランプを付けてみたら電池が少ないのか暗い。10分ほど待ったら少し明るくなり出発。熊が出そうな雰囲気満載。熊除け鈴を忘れたんで、裏声でヒューヒュー言いながら歩く。

 
餓鬼岳っぽいなあ・・・ どうやら下界は雲海の底

白沢沿いの道は細かいアップダウンが多い。13年前もこれで消耗した。ちょっとした高巻きなんだけど、ジャブのように効いてくる。針葉樹のイメージがある餓鬼岳ですが、渓流沿いは広葉樹が多く、紅葉の季節はいいかも・・・と思った。お隣の燕岳に登る合戦尾根が至れり尽くせりの登山道なのに対し、この道はワイルド感たっぷりだ。

 
大凪山の先 蓮華岳も見えてきました

魚止の滝を過ぎてしばらくで最終水場。ここぞとばかりに飲み貯め。ここから大凪山まではロスなく登るのでストレスはたまらない。晴れかと思いきや、雲の中っぽい雰囲気が続く。しばらくでその雲を抜けたのか、晴れ間が多くなってきた。下界は雲海の底のようです。


こんなに良いカンバ林あったとは・・・


こんなに良いカンバ林あったとは・・・  覚えがないな

大凪山は地図の位置と違うようだ。本当の大凪山(2079.4m)はもう2ポコ西みたい。少し休んで歩き始めると、N川・H尾組とすれ違った。餓鬼岳に来ているのは知っていたが、予定では昨日で降りてるはずだった。会うなんて思ってもなかったのでビックリ。針葉樹の尾根を進み、餓鬼岳本峰の登りに差しかかると広葉樹となる。ダケカンバの巨木がたくさん植わってて、気持ちの良いところだった。


剣ズリへと続く稜線

餓鬼岳山頂は素晴らしい展望です!北の方角の後立山は雲が多め。家を出てくる時にアメダス見てみたら、糸魚川とかは雨になっていた。それでも鹿島槍あたりまでは見えていたのかなあ・・・。立山・剣バッチリ!槍ヶ岳もバッチリ。近い燕岳や常念などは間に雲があって見えず。八ヶ岳バッチリ、南アルプスも上河内岳までバッチリ、間に富士山もバッチリ!

 
餓鬼岳山頂到着! 後立山は雲多め

前回登った餓鬼岳は今日よりも天気が良かったと思う。しかし、唐沢岳は小雨の降る中を登って展望なし。主稜線からピョコンと出た位置に聳える唐沢岳は、さぞかし眺めがいいだろうな・・・と想像できる。唐沢岳に行ってみたいなあ・・・と思ったけど、予報は下り坂だし、先も長いので無理でしょう。餓鬼のコブの手前まで行っておしまい。


こちらは立山方面  針ノ木と蓮華も


八ヶ岳と南アルプス  間に富士山


餓鬼のコブ(手前左)と唐沢岳(真ん中)


剣ズリに向かって縦走開始!

北ア全山の時は剣ズリでもギャフンと言わされた。これでもかっ!ってほどのアップダウンの応酬。近くに見えるのになかなか近付かないもどかしさ。狭い岩場ではザックが引っ掛かって通れない・・・。あの時は餓鬼から大天まで行ったけど、最後の大天の登りは今までで一二を争うヨレヨレ具合だったと思う。歩き出しのこの剣ズリのアップダウンがジャブとなって最後に効いたんだろうなあ・・・。


振り返ると餓鬼岳山頂と餓鬼岳小屋


奇岩乱立


後は裏銀の山並み


どこをもって剣ズリと言うんだろう・・・?

けれども今日は荷物が軽い。このアップダウンには参るけど、今日は苦しさよりも景色を楽しむ気持ちが勝っている。これだけの花崗岩の奇岩がニョキニョキと聳えてるところといえば、お隣の燕岳、烏帽子岳、あと南アでは鳳凰三山と甲斐駒くらいかなあ・・・・。あと他にもあるかもしれないけど知らない。

 
歩いてて楽しいです アップダウンは多いです
 
高瀬ダム 紅葉始まってます

この岩峰の基部まで広葉樹が生えているところが多い。ってことは紅葉が期待できる?あと10日あとに来てたら紅葉も盛りだったかもしれないな。白い巨岩は青空と紅葉に映えるでしょうな。今日も草紅葉はとっくに始まっていて、カンバなどの樹林も早いものは染まりかけていた。ま、また数年後に・・・。


空中ハシゴがあります  ここが一番の難所なのかも

上の写真、上と下の二ヶ所にハシゴが架かってます。今日通ってきたのは上のハシゴ。完全に空中でした。下のハシゴは以前のもののようで、少し前はこのあたり難所だったようです。ルートが変わってハシゴも架け替えられたのでしょう。ホントこのあたり景色は面白いし、楽しい歩きでした。

 
奇岩乱立 ハシゴ場

2644mの岩峰を巻くと一気に下ります。これでもか・・・ってほど下ります。前はこの下りを東沢乗越への下りと間違えた。まあよく考えたらわかるんですけど、間違えるのも無理ないなってほどの下りです。大きく西側から巻いて稜線に復帰。下ったわりに登り返しが少なくて助かる。


一気に高度を下げます

2508mに登り返して、東沢岳までは最後の稜線歩き。ここも奇岩が連なっているが、ちょっと天気が悪くなり気味なのか雲が増えてきた。花崗岩にはやっぱり青空が似合う。東沢岳で一服。凍らせてきたビールが程よい融け具合いになり、今年の3本の指に入るくらいの美味しいビールでありました。

 
東沢岳が射程距離に 奇岩乱立

あとは中房温泉へと下るのみ。2,3分下ったところで帽子を忘れたのに気付く。石と同じような色だからなあ・・・。この登り返しは疲れた・・・。東沢乗越から中房川に降り立ったところで、水をガバガバ飲み、頭も洗う。生き返る!北燕沢の先の大高巻きは堪えるが、わかっていたので覚悟はできていた。パラパラと雨が降り出す。なんとか中房温泉までは本降りにならずにもってくれた。その後本降りになったので、タイミングが良かったと思った。





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