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火打山東面 ガラソノ沢源頭スキー散策![]() ガラソノ沢左俣の源頭部
火打山の肩(鬼ヶ城)から茶臼山、大倉山を結ぶ稜線の北側の水を集めるのがガラソノ沢。稜線から見下ろすと、とっても気持ちのよさそうな斜面が広がっています。源頭部は穏やかな台地なのですが、台地末端からは一気に落ち込み、大滝と大ゴルジュが形成されています。今日はその台地末端まで行ってみて、どんなもんだか見てきました。
本日は諸事情でFFノーマルタイヤの軽自動車。夕べの雨が凍ってたらまずいと思いながらも笹ヶ峰へと向かう。ところどころで薄氷が張ってはいたけど、問題なく笹ヶ峰に到着。駐車スペースは最後の1つだった。天気はスカッ晴れ!今日は1人。黙々と歩く。最初の密林台地がやたらと長く感じた。
冷え込んでいるので雪はカチンコチン。去年は夏道沿いが堅くて苦労したので、今日は黒沢を詰めることにした。黒沢はところどころで水流が出ているが、とくに通過や渡渉で困ることはなかった。穴の開いた上をトラバースするのは気持ち良くはないが・・・。車がたくさんあったわりに、まったく人を見ないのは何故だ・・・?
黒沢の傾斜が緩み、谷が広がったところで富士見平へと斜面に取り付く。トレースがあるのでトラバースが楽チン。富士見平の尾根上で5人組が休んでいた。火打&焼山が見えるポイントだが、ちょっと雲が多いなあ・・・。他は青空の方が多いのに。それでも、うっすら新雪が乗っているので、白くリセットされてきれいだ。
夏道通りに黒沢山をトラバース。昨年は途中から谷に向けて滑ったが、今年は先が長いのでガマンする。このトラバースも雪が堅かったけど、ありがたくトレースを使わさせてもらう。最初の人は大変だっただろうな・・・。ヒュッテに近付いたあたりで、トラバース気味に斜面を滑って降りた。
高谷池ヒュッテの埋まり具合では、去年よりは雪が多いような気がする。本日初めての休憩。ま、写真を撮りまくっているので、足はその都度休めることはできてます。火打山の最後の登りに取り付いている人(3人くらい?)が見える。何時に出たんだろ?
高谷池を突っ切り、天狗の庭を回り込み、ガラソノ沢左俣の南端で稜線に出てみる。う〜ん、滑り出しはやっぱり鬼ヶ城のたもとからだな。ただいまの時間は10時半。火打山まで30分チョイで登れそうだなあ・・・。火打山の山頂はご無沙汰しているので、久しぶりに行ってみようかなと思った。
しかししかし、今日の目的はガラソノ沢の源頭部の散策。火打山の往復にかかるぶん、台地末端の散策と観察に充てるべき・・・と思い直す。鬼ヶ城の付け根あたりで登るのをやめた。天気はよくなってきたけど、風が強くて寒い。気温はかなり低そうに感じる。
雪庇がなさそうなところから谷を覗く。遠近感がマヒしそうなくらい広い。・・・が、足元は垂直に感じるくらいの急斜面。雪が微妙なので恐い。場所を変えるがやっぱり急だ。すぐに緩むので転んでもいいや・・・と滑り込むと、ありゃりゃりゃりゃ・・・モナカではないか。2ターン目にこけた。先が思いやられるなあ。台地末端までは距離あるぞ。滑るのが苦痛に思えるほど。当然テレマークは封印で、降りるだけのアルペンぽい滑り。
さすがにここを滑ってるのはボク1人。稜線を歩いてて良さそうだなあ・・・と思う人はいるでしょうが、実際に滑り込むとなると大変。下まで滑り抜けるのは難易度高くその気にならないと難しい。となると登り返してくるしか方法はないので、わざわざ滑る人はいないってことでしょう。今日のボクのように、ここを目的にする以外は踏み入ることのない場所です。
滑るんが苦痛なので途中でやめようかとも思ったけど、もう来ることはないかもしれないので頑張る。ゴルジュを覗きこめるところまで頑張る。台地末端で急激に落ち込んでいて、少しだけ急斜面を降りてみた。斜面の雪はグサグサに腐っており、表面の雪ごとずれ落ちたら恐いと感じた。100m以上下まで真っ逆さまだ。台地状になるところまでカニ歩きで登り返す。疲れた。
谷底へのルートとしては、左側(鬼ヶ城側)は全容は見えなかったけど、険悪であることは間違いないと感じられた。右側は斜度は急だが雪はつながっていて、なんとか下まで降りれそうに見えた。ゴルジュが右カーブするところまでは抜けれそうに見えた。その先は多分大丈夫のように思えた。
シールを着けて登り返す。左俣と右俣を分ける尾根に乗ったところでシールをはずす。茶臼岳からの斜面は地図上ではいい感じだが、実際はかなり手強そうに見えた。雪庇が大きく張り出している。雪庇の弱点を発見できれば、斜面はかなりのポテンシャルです。ただ、雪崩の巣に見える。表層とブロック。
今度は左俣の源頭部。こちらも素晴らしいロケーションだが、如何せん曇ってきて日が当らなくなってしまった。とっても残念・・・。雪は相変わらずの大モナカ。歩いて降りるよりも早いから滑るって感じ。
台地末端を左から探索。大滝のマークがあるところ。滝は見えないが、ゴーゴーと水が落ちる音は聞こえた。そこから台地の末端に沿って右に移動。左俣の左沢あたり。滝マークは少し下にあるが、ここから落ち口が至近距離に見えた。直瀑ではなさそうだが、落差は200mくらいありそう。右俣に比べると、左俣は相当険悪に見えた。
さて、またまたシール登りです。狙うは黒沢ヒュッテのあるコル。このあたりで一番低いところです。標高差は約400m。景色は相変わらずいいです。時々晴れ間も出るようになってきたし。台地の向こうに容雅山、大毛無山、不動山も見えます。気分よく登ってましたが、最後の登りということでラスト100mくらいは疲れました。ま、1500mくらいは登ってるもんでね。この斜面は滑る方が気持ちいいかも・・・・?
黒沢ヒュッテを過ぎ、黒沢池の雪原に。少し左側に登り気味に歩き、適当なところでシールをはずす。晴れてたのに、一瞬で暗くなり雪が降り出してきた。南風が強い。せっかく登り気味にしたのに、逆風で滑っていかなかった。谷に入ってからはグサグサ雪に苦労したが、30分もかからず笹ヶ峰まで降りることができた。さすがスキー!
だいたい予定通りに回れ、ガラソノ沢の源頭部を満喫することができました。あとは大倉山北面のそそる等高線の斜面を滑ってみたいなあ。ここも先は崖なので、登り返すことになるが。この時期このエリアは年に一回がいいとこなので、ボチボチと片づけていくことにしましょう。
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