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鉢盛山山スキー 野麦峠スキー場より樹氷が発達しておりました
鉢盛山は最近主流になっている滑り重視の山スキー(いわゆるバックカントリー?)のフィールドではございません。どちらかというと、昔ながらのスキー登山の範疇に入ると思います。ラッセルの道具としてスキーを使う登山ですな。日本300名山である鉢盛山は近くにありながら未踏。久しぶりに一つ消えました。
3日未明に実家巡りの旅から戻る。3日は晴れだったが休養。4日もまずまずの予報。3日〜4日でabuちゃん、Gミーコンビが野麦峠スキー場から鉢盛山に行ってるようなので、冷やかし半分で行くことに。4日の日帰りで。Gミーは今シーズン山スキーデビューです!
野麦峠スキー場からリフト2本乗れば鉢盛山へと続く尾根に乗っかれる。わけなく尾根まで達せるのはうれしいが、如何せん2本目リフトの始発が9時。日帰りするには出発が遅いのであります。まあ今回は1人なので、ダメならダメでまあいいか・・・と。2人とはどこかですれ違うだろうけど、追い付くのは無理と踏んでいた。
忘れ物やらなんやらかんやらで、ウチを出たのは7時半を回っていた。スキー場に着いたら既に9時をとっくに過ぎていた。始発が遅いなんて言ってる立場ではなかった。とっとと準備してリフト2本乗ったらもう10時前ではないか・・・。鉢盛山に13時には着かなくてはいけないな・・・。
鉢盛山は北アルプスでもなく、しかも内陸にあるので雪が多いイメージはない。野麦峠スキー場の積雪は90センチ。スキー場が発表する積雪量なんてアテにならないし、ほとんど人工雪なんだろうなあ・・・と思いながら来てみたが、意外や意外、天然雪がかなり降っていた。新潟方面が雪少ないわりに、鉢盛山にはしっかりとまではいかないけどある。
雪が多い証拠がこの樹氷。青空に映えてました。今日は弱い冬型で、朝は見えてた乗鞍岳と穂高連峰だが、登り始める頃には雪雲に覆われるように。もともと深い針葉樹の尾根なので展望は期待できなかったが、この立派な樹氷のおかげでスキー登山を楽しむことができた。
ルートはスキー場のトップがすでに尾根上で、鉢盛山との間に小鉢盛山がある。これを往復するわけだが、小鉢盛山を2回と鉢盛山を1回登り、最後ゲレンデに戻るのにまた登る。ド〜ン!と滑れる斜面はごく一部。ほとんどが樹林をかいくぐりながら、かわせないところは転ぶしかないような下り。まさにスキー登山。 スキー場からロープをくぐって尾根通しに進む。平らになったところでシールを着けたが、もう少し下ってコルで着けた方がよさそうだった。笹が出てたりして雪は豊富とは言えないけど、スキーで行動するには十分の量。前日歩いてくれている2人のトレースを追う。おかげでラッセルはナシで、何も考えることなく辿るのみ。
小鉢盛山への登りの尾根は痩せることもなく、概ね登りやすい尾根。小鉢盛山の南の一角にあたる2322mを越えたところにテントがデポってあった。あんまり条件良くなさそうな場所だったので、昨日は苦労したんだろう・・・と推測できた。初山スキーが泊まり装備だで。 しばらく緩いアップダウンが続く。木に赤テープが巻いてあるところが小鉢盛山っぽい。小鉢盛山の北端まで行ってからシールをはずす。今シーズンの初山滑りは密林滑りとなりました。もちろんテレマーク不可能。木にぶつからないように降りるだけです。鉢盛山とのコルでシールを着けたところに、abuちゃんGミー登場!「あけましておめでとうございます!」と言ったら「どちら様ですか?」。まあ来てるなんて知らんもんね・・・。
鉢盛山といえば穂高と乗鞍の展望。しかし、残念ながら雪雲の中。リフトに乗っている時は見えていたのに・・・。松本平は意外と遠く感じた。松本の街から鉢盛山は近くに見えるので、もっとパノラマ的に見えるのかと想像していた。まあ、鉢盛山は朝日村、奈川村、木祖村、波田町(今は松本市)にまたがっている、ビミョーな位置にある山だから。 鉢盛山といえば穂高と乗鞍の展望。しかし、残念ながら雪雲の中。リフトに乗っている時は見えていたのに・・・。松本平は意外と遠く感じた。松本の街から鉢盛山は近くに見えるので、もっとパノラマ的に見えるのかと想像していた。まあ、鉢盛山は朝日村、奈川村、木祖村、波田町(今は松本市)にまたがっている、ビミョーな位置にある山だから。
反射板見学。2枚あって、間を通る時は体が焼け焦げるんじゃないかと心配してしまう。ここから穂高が見えそうだったけど、残念・・・。一番高そうなところで休憩。ビールはあったが寒くて飲めない。お持ち帰りだ。シールをはずすが、ノリが弱いのが気になる。
2ヶ所ほど疎林になっているところがあって、そこは気持ち良く滑れる。ただ、今年はまだほとんど滑ってないので、恐る恐るのテレマークとなりました。全部パフパフだったら恐くなかったと思うけど、少し南面に絡むだけでクラストしていて、手強くなったのでありました。
あっという間にコルまで滑り、しばらく悪あがきで距離を稼ぐ。シールは辛うじて着く状態だった。次はヤバイかも・・・?小鉢盛山への登り返しはくたびれた。南端まで行ってシールをはずす。するとすぐに2322mのピークが・・・。忘れていた、これを。ツボ足は厳しいので再びシールを装着するが、右側が取れてしまった。結局ここはツボ足で。しんどかった。
2322mからの滑りは密林。もう少し雪が多ければ倒木とかが埋まって、降りやすくなると思うが・・・。概ね東面の雪庇ができるであろう部分に木がなく、そこを滑る。木がないかわりに波波ジャンプはたくさんある。腰に悪そう・・・。この下りで2人に追い付く。シールを着けたまま滑っていた。ボクのシールに不安があったので、コルまで先に降りておく。
コルでシールの接着面をしごくと、気のせいか復活したよう。なんとか板に貼りついてくれた。しばらく待つがまだ降りてこない。寒いので様子を見に登ってみる。あと少しのところまで降りてきていたけど、かなりきつそうだった。スキー場に戻ったら日没直前。ガリガリの長い長いゲレンデを降りておしまい。
昨年なんともなかったブーツだが、今年はどうも小さいみたい。ブンリンさんで焼きなおしてもらったけど、今回はかなりひどい感じ。痛いので途中で一度脱いだのだが、脱ぐのも履くのも大変だった。当たるのは足幅が一番広い部分。親指と小指の付け根のライン。下山してサンダルになってからも痛みは治まらず、かかとで歩くのが精一杯。車のブレーキが辛うじてかけれるくらいだった。ウチに戻っても痛みは引かず、翌日は半減したものの腫れた感覚がたっぷり。どうなってるんだろう・・・この足。始まったばかりのシーズンなのに、心配になってきた。膝の痛みも気になるし・・・。もう年だから無理するなということかも・・・。
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