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一難場山 山スキー(木地屋から)


今年2度目の一難場山 今度は木地屋から


左から横前倉山、箙岳、白馬乗鞍岳


 山域  北アルプス? 一難場山&蒲原山
 山行日時  2011年2月16日
 登山形態  山スキー
 メンバー  Zなしさん、abuちゃん、Y里さん、Fちー、K10さん
 温泉  

2月2日の大所からの日記


一難場山は2月2日に大所から登ってきたばかり。なかなかよかったので、今度はルートを変えて木地屋から登ってきました。なかなかよかったです。どっちがよかったかと言えば・・・一般的に考えれば木地屋からのルートでしょうかね。行程が短くて、そこそこ滑れて、うさん臭いところがないので。大所からのルートは下半分がうさん臭くて、行程が長くて、地形が複雑で、滑れるところも少ないです。悩むことなく木地屋に軍配ってところなんですが、大所ルートの玄人好みしそうなシブさでちょっと悩みました・・・。あと、あの無木立斜面をどう捉えるかにもよりますな。

登りルートや滑る斜面はどうであれ、一難場山の真髄は稜線の雰囲気と展望のスバラシサにあります。

木地屋除雪終点(7:50)⇒杉ノ平 木地屋川渡渉点(9:00)⇒稜線(11:40)⇒一難場山(12:10〜20)⇒蒲原山(13:25)⇒一難場山(14:05)⇒滑り出し地点(14:20〜50)⇒除雪終点(17:45)

大所の時は出たとこ勝負的なところがあったから単独で。木地屋からのルートはだいたい想像がついたので、総勢6名の大所帯で。平日というのに6人も集まったところがスゴイ!朝は冷え込んで、白馬で−15℃くらいまで下がった。木地屋の除雪終了点には水が流してあってツンツルテン。危うくセレナちゃん遭難しかけた。

 
赤禿山 除雪終了点より きのうの雪が・・・

月曜の夕方から南岸低気圧で太平洋側や内陸で雪。松本でも20センチ積もった。内陸の雪がやんでから寒気が入り、日本海側の一部でけっこうな大雪に。一部の一つがここ平岩。昨日15日は2月で一番多い27mmも降った。ちなみに白馬は2mmだけ。で、本日は快晴予報!パウダーとなるか激重雪となるか、はたまたラッセルの苦行が待っているか・・・?

 
杉ノ平 木地屋川の渡渉点

すぐに暑くなるのは重々承知だが、寒いので厚着で出発。九十九折りの車道を適当に登って行く。杉ノ平の一角に出ると、木地屋川に近寄っいく感じで進む。杉ノ平に杉はなく、ブナやらドングリ系の林となってます。とても気持ちの良いところです。暑いので服脱ぎ休憩。木地屋からのルートは最初から雰囲気良いのがポイント高い。


今年は雪がモコモコです

木地屋川は雪が多くても全体が埋まるという感じではないですね。ところどころにあるブリッジの中の出来の良いブリッジを利用して渡る。雪が多いぶん川が深く、落ちたら成す術なし・・・。右岸に渡るが樹林で視界はあまりよくない。取り付く斜面が確認できないので、川沿いに南に進み、左からの斜面が迫ってきたところでその斜面に取り付く。

 
斜面に取り付きます 登るにつれて黒負山が

取り付くところは尾根というより斜面。特徴がないので現在地はピンポイントではわからない。斜面に逆らわないようにして登る。登るにつれて後ろの黒負山が立派になっていく。地形図をよーく見てもわからないが、この斜面は急斜面と台地を繰り返す。勘で登っていくが、1200mの台地に出たところで初めて稜線が見える。左手に特徴のある地形を確認。やっと現在地特定。


聖山をバックに・・・

せっかくなのでラッセルを交代で回す。人それぞれルート取りに癖があって面白かった。ラッセルはだいたいスネくらいか・・・。きのうの新雪は圧密されて50センチくらい?ラッセルで多少時間は食ったと思うけど、ちょうど全員のペースが合った感じだった。

 
雪倉も 明るいブナ林です

 
うさぎの足跡 今のところパウダー保持

1450mあたりで一難場山の稜線に出る。杉ノ平から600m弱ってところですかね。稜線に出ると反対側の景色が楽しみ。ここの場合の反対側は東にあたる頚城の山々となります。頚城駒ヶ岳、雨飾山、焼山なんぞが目立ちます。果樹園?牧場?と思えるほどの広くてのどかな稜線です。2週間前に来たばかりだったけど、やっぱり絶景でした。


稜線に上がると反対側が・・・ 頚城駒ヶ岳、雨飾山、焼山・・・

とりあえず一難場山に向かいます。登っている時は樹林越しに見えていた朝日岳から黒負山の稜線も、稜線上からは遮るものナシで見ることができます。朝日岳から五輪山、黒負山、聖山、赤禿山と連なる稜線を知っている人って少ないでしょうね。この立派な山並みの現物を見てしまえば、イヤでも認知せざるを得ないでしょう。蓮華温泉あたりからもよく見えますけどね。黒負山までは。ちょっと角度は違うけど。

一難場山の頂稜は広い

まずは一難場山へと向かいます。ダラダラの尾根なので散歩気分です。無風快晴で暑いくらい。一難場山の山頂と思われるところでザックを降ろす。ここで思案。予定では蒲原山まで行って、1629mから北西に落ちる斜面を滑る予定にはしていたが、人数多いので臨機応変に・・・とは考えていた。


明星山、黒姫山、海をバックに  ガンバレー!Zなしさん!


雪倉岳・朝日岳の眺めは抜群!

まあ、みんなで行動するのが基本なんでしょうが、Zなしさんはここでリタイア。お昼寝タイム。充電タイム。残りの5人で蒲原山を往復し、一難場山まで戻ってきて、登ってきた斜面を滑ることになりました。お天気安定しててポカポカなのでいいでしょう。個人的には1629mの北西斜面は滑っているので、どっちでもいいって感じでしたが・・・。

 
山頂からダイブ! こんもりしたのが1629m

蒲原山に向かいます。ちょっと南に向いているだけで激重雪になります。平坦なところでも重くて、足の付け根がやられてしまいました。股関節の筋。ここが痛くなる話はよく聞きますが、よいトレーニング方法ってあるんでしょうかね。日常生活では力が加わらないところですからね・・・。

 
ブナとカンバの兄弟 1629mへの登り

1629mへの登り。標高差は100mほどです。ここは北向きなので帰りが楽しみです。海に向かって(遠いけど)滑って行く感じがたまらなさそう。登りも気分いいです。でも、足の付け根が痛い・・・。


1629mの北斜面  ここの滑りは気持ち良かった!


1629m 横前倉山、箙岳、白馬乗鞍岳


雪倉岳と朝日岳

1629mまで登ると何の変哲もない蒲原山の山頂が見えてきます。そして、横前倉山、箙岳も。千国揚尾根の続きですな。ここ1629mを蒲原山の山頂にしてくれればいいんですけど、地図上の蒲原山はもうひとつ南。標高は1mだけ高い1630mなんですよね〜。標高は1m低いんですが、展望面からすれば1629mの方が断然素晴らしいです。

 
頚城の山を見ながら 蒲原山の山頂あたり

山頂は踏むだけにして、Zなしさんの待つ一難場山へ戻ります。1629mからはわずか100mの滑りですが、シールをはずして本日初めての滑り。北向きなので軽い雪が保持されてます。斜度がないのでスピードはあまり出ませんが、ロケーションを味わいながらの爽快な滑りとなりました。滑れるところまで滑って、再びシール装着。ダラダラと一難場山へと戻ります。


1629mへの登り返し

一難場山到着。さぞかしヒマこいてたかと案じていたZなしさんだったが、ポカポカ陽気の中で爆睡してたそうな・・・。よかったよかった。小さな登り返しがあるので、シールを着けたまま稜線を離れるところまで進みます。一難場山山頂からのシールを付けたままの直滑降が心地よい!ここで本日唯一の中休止。ここまで引っ張って我慢したビールが旨い!


一難場山の山頂より北側の展望  明星山と黒姫山

さて、いよいよ滑りとなります。果たして雪質は・・・。すでに・・・重。基本的に斜面は北西面なので腐りにくいのですが、すでに時間は14時を回っているので、太陽は西に向いてきています。南にからむ斜面は重重で、北にからむところや樹林が濃いところは軽い雪が保持されるという感じでした。

タダでさえ厄介な重重雪。Zなしさんには修行の雪質となってしまいました。細くて短くて堅そうな板。雪に刺さってしまうようです。止まることもままならないほど太ももにきたようでした。

斜面的には広くもなく狭くもない樹間で、雪が良ければ快適この上ない斜面。ただ、雪が重くなってしまったぶん、気の抜けない滑りが続きます。救いなのは表面がまだ凍らなかったこと。いったん冷え込んだ明日はバリズボモナカ確実。

もともと滑る予定にしていた蒲原山の北西斜面。5年も前のことなので記憶が薄いけど、ここよりも面ツル度が高かったような・・・。樹間ももう少し開いていたような・・・。まあ、真相は次回検証するとしましょう。

Zなしさん、途中ツボ足になりながらも気合で下る。こりゃ久しぶりの星空下山かな・・・と途中で思ったが、下の方で再び板を履いてから少しペースが上がる。杉ノ平に降りる前に太陽は沈んだが、ナイター寸前で車に到着。お疲れさまでした。
  フリーハンドです



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