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真那板山 山スキー


小谷村の里山 頂稜のロケーションがスバラシイ!


雨飾山


 山域  長野県小谷村 真那板山
 山行日時  2011年1月3日
 登山形態  山スキー
 メンバー  Y里
 温泉  

長野県小谷村の北端に大網(おあみ)という集落があります。姫川左岸側は新潟県なので、大網に行くには一度新潟県を通る必要があるのです。秋山郷ほど大変ではないんですけど・・・。以前、新聞に大網集落の暮らしを紹介する連載記事があって、興味を持っていました。で、その大網の裏山が真那板山。標高は1200mそこそこと低いんですが、けっこう急なので里山チックではありません。

大網集落(7:30)⇒真那板山(9:55)〜頂稜散策〜真那板山発(11:30)⇒大網集落(12:10)

真那板山は新聞記事(3年くらい前?)から気になっていました。その頃から下見にも来てましたが、なぜか実現の機会がないまま今日へ。こういう集落は車を止める場所が問題です。大網は笹野が除雪終点なんですが、ここは狭い上に毎回地元の軽トラが止めてあったので却下。旧小学校の跡地の施設も考えられたが、塩の道の看板のある広場が安心かな。ここには数台止められます。

 
大網集落と雨飾山(下山した時) 駐車場所からの真那板山(下山した時)

集落を少し歩き、雪壁が低くなっているところを這い上がる。ちょうど真那板山から流れてくる沢の右岸。あとはこの沢を右に見ながら登ることになる。段々畑(田んぼ?)を登り、杉林に突っ込む。2つ目の堰堤に車道があった。700mくらいまでは右岸台地を進み、そこから875mを意識しながら左寄りへ。

 
頂稜直下 同左

875mの尾根に上がるのがいいかと思っていたが行きそびれ、一つ手前の斜面をそのまま詰める。ところどころ疎林の斜面があり、滑りの下見にはなったかな。北斜面なのでずっと日陰。振り返ると赤禿山や明星山あたりはギンギンに日を浴びていた。1000mくらいで左の沢形に入る。最後は急になって、右の斜面を絡めながら登る。最後、傾斜が緩んだとたん、斜めに日を浴びる癒しのブナ斜面に。

 
たまに樹氷あり 頂稜は広い

ダラダラ斜面をダラダラと稜線まで登る。反対側が見えた!きのう登った一難場山はただのタラーっとした尾根だ。その向こうに北アルプス。雪倉あたりには層のような雲が舐めるように覆っていた。五輪山や黒負山はしっかり見える。下から見たら急な真那板山だが、頂稜は広くマナイタみたい。東に進んでいくと山頂の看板がぶら下がるところへ。


真那板山の山頂を越えるとドーン!と雨飾山出現!

山頂まで行ったらドーン!と雨飾山が見えてきた。カッコイイ!周りの雰囲気もいいので、余計にカッコイイ!海谷の山々もよく見える。ところどころに針葉樹があり、樹氷になっていた。Y里さんにまくられたにしても山頂まで2時間半。ラッセル深くても、そこそこの時間で登れそうだ。里山の部の定番に追加かな。真那板山。

 
時々樹氷あり! ぶら下がってました
 
頂稜を東へ向かってみます すぐにまた広くなる

本日はY里さん、保育園のお迎えがあるので4時には戻らなければいけない。そのため早めの出発になったのだが、時間はだいぶ余りそう。せっかくなので、さらに東へ頂稜散策。跡杉山の手前のピークまで行ってみた。とにかく広い尾根の木の生え具合が絶妙で、うっとりしてしまう景色でした。シールを着けたままシャーッと滑るのが心地よかった。


頚城駒ヶ岳、鬼ヶ面山、鋸岳

1月は多分毎日雪降りの天気。ドカドカ降ったり、チラチラ降ったり。とにかく一度も冬型が大きく崩れることなく経過。2月になったとたんに冬型が崩れ、初めて日本の真上に高気圧がやって来た。きのうは丸一日スカッ晴れ!太陽を浴びまくったと思うのだが、頂稜の雪はそれほど腐ってはいなかった。灌木に付いた雪はさすがに落ちてるけど・・・。

 
雨飾山 歩いてるだけで気持ちいいです!


懲りずに雨飾山


赤禿山、明星山、黒姫山

真那板山の山頂に戻って大休止。今日もビールが旨い!今日は偶然にもSパ&Kズ組も真那板山だそうな。こんなマイナー板山にしかも平日に重なるなんて・・・。事前にわかってりゃ車1台で来れたし、もっと楽しかったかも・・・。しばらく山頂でゆっくりしていたけど、まだ登ってこない・・・。ゆっくり出てるのかもね。

 
跡杉山 木の間は姫川 北小谷あたり

まあ、ボチボチ降りるとしますか。頂稜の景色で満足したので、もう滑りはどーでもいーって気分です。とくに中間から下は表面がバリバリいってたし・・・。まずは真那板山の西端に戻ります。滑るのも基本的に登ったルートが無難でしょう。最初の緩めのブナ斜面50m、ここが本日最高でした。実力に見合った斜度と雪質でございました。斜度がきつくなってからは実力以上の斜度と雪質になってしまい、前転2回、板刺さり2回、ボテゴケ数回。まあ、これも楽し・・・です。


真那板山に戻る  向こうは黒負山&五輪山

その緩斜面から急斜面に変わる境目で、登ってくる2人を発見!登りで一番苦しいところで会ってしまった・・・。頂稜で会ってたら楽しかったでしょうに・・。一緒に滑れたらもっと楽しかっただろうけど、こればっかりは仕方ないですな。でも、入れ違いにならなかっただけでもヨシとしましょう。

 
たまに疎林帯がある 明星山に向かって降りる
 
最後の田んぼが気持ちよかった 大網集落は雪おろしで大忙し

滑りは基本的に登ったトレースに沿うのですが、ここは地形が単純なので気が楽です。左の谷を越えなければいいのですから。天気の悪い日でも、わりあい安心して来れそうです。上から3分の1は樹間は広くはないけど狭くはない感じ。中間の灌木帯は時々疎林のいい斜面。日当たりがいいぶん、やや重めだが許容範囲。下は雪質七変化で気の抜けない感じ。最後は直進しかできない、田んぼのベッタリ重い雪を楽しんでゴール。


大網集落  ここに降りてきました

ゴール地点の民家では雪おろしの最中でした。雪が多くて大変なのに、遊びに来ている人に対して明るく話してくれるおばちゃん。寒いけど暖かい。これぞ日本の原風景というか、古き良き時代の日本がここに保存されている感じ。そうは思っても、ここに住むには覚悟が要りそう。都会でもなく、田舎でもなく、寒いけど雪の降らない安曇野はいいなあ・・・と改めて思うのでした。




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