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苗場山 山スキー 秋山郷より 


ちょっと苦労したけど山頂まで登ることができてよかった


頂上台地直下は氷漬け


 山域  三国山脈? 苗場山
 山行日時  2011年3月6日
 登山形態  山スキー
 メンバー  こーちゃん、しおG
 温泉  結東温泉 萌木の里(500円)

遠くはないけど近くもないアプローチ・・・、長くはないけど短くもない行動時間・・・、気合が要るほど難しいわけではない・・・、絶対に登りたい!とか滑りたい!って感じの山でもない・・・。全てにおいて中途半端な苗場山なんですが、やっぱり周りの山から見るあの特徴ある山の形には惹かれます。あの台上は冬はどうなってるんだろう・・・?

小赤沢林道(7:25)⇒1200m台地(8:25〜45)⇒3合目駐車場付近(9:00)⇒1500m台地(9:50〜10:05)⇒1900m台地(11:25〜45)⇒台上(13:00〜10)⇒苗場山山頂(13:30〜55)⇒3合目駐車場付近(14:55〜15:10)⇒小赤沢林道(15:40)

そんなわけで、こんな山はその気になるのが一番。いつも直前に行く山を決めているが、苗場山は早いうちに計画した。昨年まで一緒に動くことが多かったこーちゃんだが、今年はまだ一度も一緒に行っていない。苗場山計画はこれが発端。長野市住民のこーちゃんと一緒に行く山・・・ということで、ちょっと力を使いそうな苗場山に決めたのでした。

 
林道スタート 3合目駐車場と檜ノ塔

緩い山が続いていたので4時集合だけでも辛い。塩Gと豊科で落ちあい、小布施でこーちゃんと合流。その時は気付かなかったが、「あけましておめでとー」こーちゃん今年初めてだった。津南から秋山郷までの道のりが険しい。2006年に豪雪で孤立したのもうなづける・・・・というか、冬も無理矢理だろうけど通しているのがスゴイと思った。湯沢や六日町に行く方がよっぽど楽で早い・・・。

 
3合目付近 猿面峰

小赤沢林道に入る道でちょっと手間を食ったり、車を止める場所を決めるのに時間食ったりで、出発は7時半前となりました。天気は薄曇り。予報では北日本の日本海側は天気が悪く、それより南は晴れの予報が出ていた。ちょうどここらへんが境目になるので、どんなもんだか・・・。秋山郷の雪の量は、2月が暖かかったからかもしれないが、多いとは感じなかった。


特徴のある木が多くて面白かった

大きくない「大ゼンの滝」あたりに車を止め、林道を少し歩いて浅い沢形に入る。多分夏道の通りだ。本流(小赤沢右俣?)を巻くように進み、再び本流に戻る。できるだけ手前で沢を渡るのが楽かと考えていたが、地形図で見るよりも沢はVだった。結局、夏道に近いラインで渡渉したと思う。ひと登りで台地に上がる。やっと日が差してきた。ボチボチのブナ林。さらに進むと広い雪原となり、ここが夏の登山口である3合目。

 
1500m台地下 鳥甲山
 
1500m台地への壁 日陰はパウダー 日向は腐れ雪

地形はかなり複雑だが、特徴があるのでわかりやすい。1450mの壁を越えると針葉樹の森に。ここから山頂のある絶壁が見えた。位置的に遠く斜めから見る感じだったので、ここからでは登るルートとか観察することは難しかった。どこも急だなあ・・・と感じるだけで、付け根まで行かないと何とも言えない。

 
1500m台地 ここからはしばらく針葉樹林
 
山頂台地下の崖 振り返れば・・・

針葉樹の森を抜けると、カンバの疎林というか雪原に出た。ここまで来ると正面から苗場山の崖を見ることができる。地図と現物を照らし合わせる。どれも険しそうだなあ・・・。まあ、一番無難そうな日陰岩のある尾根地形に狙いを定める。針葉樹になっている尾根の基部に取り付く。下半分は登りやすい。カンバ林に変わり、少し登った台地状で最後の休憩。残るは標高差250mである。

 
猿面峰がだいぶ後になってきた 登る予定の尾根に取り付きます
 
登った尾根 霧ノ塔

残り250mだから少々険しくても1時間で登れるかと踏んでいたが大間違い。灌木が樹氷となっている地帯に突入するところで、シールからツボ足に。ここからが厄介だった。大モナカ。表面の氷は厚さが数センチ。手では割れないくらいの強度。しかし、足で乗っかると割れてしまうのでした・・・。


頂上台地下の崖(・・・に見える)


斜面いっぱいにジグザグ切って登ります

モナカの中身は氷砂糖のような粒粒の氷。もちろん踏んでも踏んでも固まるわけもなく、いくら踏んでも足場はできません。最初の大モナカは表面の高さが腹くらいあったかなあ・・・。ストックを逆さにしたり、肘鉄で氷を叩き割り、必死で上を目指すが蟻地獄。ほとんど進まない・・・。ブッシュにアイゼンの歯を食わせたり、無理やりブッシュにつかまったりしながらジリジリと進む。もうやめようか・・・と思った時もあったけど、局面が変わるのを信じてもがく。ここだけで全行程の半分のエネルギーを使った気分。

 
最後はツボ足 直下は氷のかたまり

やがてブッシュ帯を抜け、埋まらずに立ちこめるようになりはかどる。最後の最後でまたブッシュ帯になった。ここも蟻地獄だったけど、さっきまでより深さがなかったので少しマシ。これをクリアすると念願の苗場山台上!あーきつかった・・・。あきらめなくてよかった。

 
やっと頂上台地  鳥甲山 こっちは志賀高原の方

苗場山の台上は巨大な高層湿原。すごい景色にあり付けるかと思っていたが、そうでもなかった・・・。ちょっと天気がなあ・・・。真っ青の空だったら感動もんだったかもしれない。シラーッとしていたけど、谷川や日光の山々まで見えたのでヨシとしましょう。越後三山あたりから北は天気悪そうだった。


谷川連峰

台上に上がったんだから終わりでよかったけど、せっかくなので山頂へ。とりあえず見えていた小屋を目指す。あとで確認すると、見えていた小屋が苗場山頂ヒュッテ。その先の一番高いところまで登ったが、ここに遊仙閣が埋まっていたようだ。全くわからなかった。ここで休憩。大汗かいたので今日もビールが旨かった。

 
山頂へ 同行の2人

あまりゆっくりしていられないので出発。最初は修行系。低木が樹氷となったカチカチ凸凹斜面をなんとかこなす。こんなとこ滑ったことがあるわけのない塩Gは修行していた。200mくらいはこんな感じの降りるだけの斜面。やや広い尾根に乗っかり、ちゃんと斜面になったところからやっと普通に滑ることができた。


滑り出しは修行

途中で沢形に入る。はじめは片栗粉系のギュッと詰まった抵抗のある雪で苦戦。斜度が緩んで板を下に向けれるようになってから、やっと気持ち良くターンできるようになった。でも、それは少しの間だけ。今度は斜面が緩すぎて疲れた。時々出てくる急な斜面も雪が悪かったりで苦戦。

 
修行は続く こーちゃんとの間にカモシカ・・・

夏道登山口のあたりで少し休む。手間は食ったがやっぱり下りは早い。あとは渡渉が無難に終わってくれれば楽勝。その渡渉、こーちゃんがうまいこと道を付けてくれたので、シールを付けて登り返す事態にならずにすんだ。林道にぶち当たり、カモシカ君の出迎えを受け車に到着。

 
カモちゃん 結東温泉先から苗場が見えた

条件良ければもっと楽に行ってこれた気はするけど、山頂に登れて、高曇りながら景色が見れたので満足です。小赤沢温泉は冬はやってなく、屋敷温泉もダメ。戻る途中の結東温泉が営業していた。客なんて来そうもないけど、冬は大赤字なんだろうなあ・・・。こちらとしては営業してくれててありがたいの一言。スッキリして帰ることができました。


GPSではないのでご注意を! 大きく間違ってはないと思う






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