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ポン黒姫(御巣鷹山) 山スキー


小(ポン)黒姫から北になだらかに伸びる斜面を探索してきました


左に薄く火打山、右は妙高


 山域  北信 黒姫山
 山行日時  2011年3月29日
 登山形態  山スキー
 メンバー  abuちゃん、Fちー
 温泉  

黒姫山は黒姫スキー場から登るルートは、パウダー率の高い超メジャーなエリア。あとは戸隠大橋から外輪山の西端へと向かう南西尾根?がまあまあメジャー。そして、たまに中央火口丘である御巣鷹山(小黒姫)に登る人もいる。妙高は中央火口丘が最高点で「妙高山」と山名が付く。しかし、黒姫は外輪山の最高点のほうが7mだけ高い。ここ外輪山の最高点に「黒姫山」とう名が付いているんです。7m低い中央火口丘には「御巣鷹山(小黒姫)」と山名は付いているけど、登山道さえ通っていない不遇の山なのです。

戸隠大橋(7:40)⇒林道分岐(8:15)⇒外輪山(10:10〜25)⇒小黒姫(11:15〜45)⇒1350m雪原(12:45〜13:30)⇒大ダルミ(14:35〜55)⇒戸隠大橋(15:20)

「ポン」はアイヌ語で「小さい」。北海道から来たabuちゃんは「小黒姫」のことを「ポン黒姫」と読んだ。このほうがカワイイので、ここでは勝手に「ポン黒姫」にします。予報では午後から雨マーク。降るなら雪でお願いします・・・とか思いながら、戸隠へと向かった。何度も通ってる道なのに間違えて、15分くらいロスタイム。

 
歩き始めの林道 一段登ったブナ林

今シーズンは戸隠大橋の駐車に問題があるというウワサ。平日だし雪が降ってないから除雪もないし、今日は問題ないでしょう。マイクロバスが1台とワンボックス(単独)が先客。今のところは良いお天気。昨日も良いお天気だったので、表面がカリカリに凍っている。滑るのが大変そうだ・・・。せめて融けておくれ。

 
南西尾根にはこんな木がたくさん 南西尾根上のほう

ポン黒姫に登るのに、大ダルミ経由か外輪山越えするか、どっちが早いんだろう?大ダルミ経由は大回りして距離は歩くが無駄なく標高を稼げる。外輪山経由は直線的だが余分に登って下ることになる。どっちもどっちっぽい。今日は帰りに大ダルミを通ることになるし、テーマは旅系なので外輪山経由で行くことにした。この南西尾根は気持ち良い尾根だでね。


高妻山

分岐で止まっていたら、ワンボックスの単独の人が来て乙妻方面に向かって行った。まあ、この時間だから高妻・乙妻はないだろうな。せいぜい佐渡山か。あと、クロカン板と思える細いトレースが無数にある。このトレース、消えたかと思ったらまた出てきたり。謎の多いトレースだ。マイクロバスの人なんだろうな。

 
外輪山直下はキレイな斜面 外輪山からカルデラに降りる斜面

南西尾根を登るのは3回目。同じ黒姫でも東側とは雰囲気が随分違う。こちらは斜度も緩くて癒し系の雰囲気だ。ただ南向きなので雪は悪い。登るにつれて、背後の高妻&乙妻が大きくなってくる。朝一よりは雲が増えてきた。雪面は堅かったが、昨日のものと思われるトレースがあったので楽だった。


カルデラから小黒姫を見上げる

外輪山到着。1893m東のコルです。コルからカルデラまでは50mチョイの下り。シールをはずすまでもないけど、結構な密林なのでシールで滑るのも恐そう。滑ってみると北面の雪はまだサラサラで、無難に降りることができた。ポン黒姫は西面だけ緩くなっている。カルデラ底から高度を落とさないように西面にトラバースを試みるが、斜度が急な上にアイスバーンになっていて無理。横着するなってことですな・・・結局、少し下ってから西斜面に乗っかった。


小黒姫(御巣鷹山)からの高妻山

下のほうは疎林だが、登るにつれて低木が密になってくる。最後は緩くなって木の枝に赤布。ここが山頂かな。山頂部は平坦になっていて広い。丈の高い木が茂っていて全容はわからず。今となってはシールが付いてるうちに山頂部を探検しておけばよかったと後悔。外輪山にいるころは雲が増えてきたので、このまま悪くなるのかと思っていた。しかし、なんだか持ち直してきたような感じ。もう少し頑張っておくれ。

 
御巣鷹山の山頂は平坦 御巣鷹山の西面

山頂から北西に伸びるきれいな斜面を予定していた。その滑り出し点に回ってみると、雪面が見えないくらいに丈の低い針葉樹が密に生えていた。こりゃダメだ・・・。急だし。ということで、登ってきた西面に変更。こちらは少し降りたら疎林になっているのがわかっている。でも、大モナカ。テレマークターンなんてする勇気も沸かない。ターンする時にエッジが砕氷船のようにモナカの皮をボリボリと壊しながら進む。右の板は斜め右へ、左の板は斜め左へ、股裂きになるのを必死で阻止。木が疎らになるとマシになったが、密林のところは大変だった。


小黒姫(御巣鷹山)の北西面中腹から見る焼山・火打等の山々

1800mくらいで台地状になる。とりあえずモナカの恐怖からは解放された。ここから緩やかに右カーブし、北西向きの斜面になる。ほんのひと滑りだけパウダーっぽい軽い雪質に。ここだけテレマーク。ロケーションも良かったので、すごく気持ちがよかった。今日は滑りはほとんど修行だったけど、このひと滑りがあったので満足できる。


三田原山から

台地のような斜面をさらに下る。モナカのできそこないのような雪質で、ビビりながらのテレマーク。ビビると逆効果なのは承知しているんだが・・・。このあたり、正面に焼山、火打山、金山、天狗原山があり、右には妙高が続いていて、左には地蔵山、高妻&乙妻が・・・。真ん中には笹ヶ峰とダム湖である乙見湖がある。とっても牧歌的な景色です。大人数でタラーッとしに来るだけでも楽しいと思われます。

 
左が御巣鷹山 右は外輪山 妙高も

坂がなくなるまで滑って行きたい気持ちですが、滑ったぶんは登り返さなければいけません。氷沢川までは標高差はないけど距離があるのでね。林道の走っているところでやめておきます。林道は平坦地にあるので、林道とは認識できません。ビールとつまみが出てきてプチ宴会。悪くなるはずの天気だったけど逆に盛り返してきた。風もなくポカポカ陽気でした。

 
降り切ったところでプチ宴会 まったりしました

さて、登り返しです。標高差は250mだが距離が長いので、しっかり1時間かかった。でも、ずっと気持ちの良いところなので登りも苦にならない。そして大ダルミ。クロカン板の跡が無数にあった。ここに来てたのか・・・。ここも宴会向きの場所。さあ、あとは滑ったらおしまい。右の斜面をトラバースすると登りのトレースにぶつかる。林道をシャーッと滑っておしまい。

 
大ダルミ 大ダルミからの外輪山末端

ポン黒姫の裏側というんでしょうか・・・。滑りたい人向けの斜面は少ないけど、旅系が好きな人には可能性の膨らむエリアだと感じました。天気やメンバー、雪(ラッセル等)によって、色々な組み合わせが考えられると思います。佐渡山なんかも絡められるし。年に1回ずつくらい探索してみたい。


GPSではないので適当です(手書き)





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