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小谷温泉から茂倉峰のちょっと上まで![]() 雨飾山と後ろに北アルプス
ネタの乏しい4月中旬。スキー場は営業を終了していくし、奥地へと運んでくれる車道は開通間近。ちょうど狭間なんです。そこに晴れ予報の日曜日。どこに行くべ・・・。雨飾山周辺の地図を眺めていて、いくつか候補が浮かんだ。そして前日、メンバーが固まったところで茂倉峰が決まったというわけです。
雨飾山は好きな山だが車道歩きが長いのが×。お手軽感でどうしてもお隣の大渚山に行ってしまうのです。で、この狭間の時期に、あえてアプローチの長い雨飾山を当ててみることにしました。どうせアプローチが長いのなら、とことんアプローチを楽しもう!ということで、大海川を詰めることに。茂倉峰の一段上の1760m付近からキレイな斜面があるのに目を付けていて、そこを目指すことにします。
あわよくば・・・と思いながら山田旅館を過ぎるが、やっぱり鎖が張ってあった。ま、これは想定の範囲内なので、スノーシェードまで戻って路駐。雪のないアスファルト道を歩く季節になったんだなあ・・・とか思いながら、板を担いで歩く。ヘアピンを戻ってきたところで車道から離れて雪の斜面へ。ここからスキーで登る。
1035mのヘアピン屈曲点を狙って歩く。ところが林道は完全に除雪されていた。もうアスファルト歩きはゴメンなので、さらに登って鎌池の東の台地を歩く。いいブナ林です。林道行かなくて得した気分。丁字路あたりに出るつもりで適当に歩くが、だいぶ左に振ってしまったようで、鎌池に近い車道に出た。あとでよーく地形図を見ると、予定よりも無駄のないルート取りであった。怪我の功名というか・・・。
丁字路から先も除雪してあって、左側の丘を進む。結局、夏道の登山口までしっかり除雪してあった。駐車場には車が2台。カギを開けることのできる人は、ここまで入れるんですね・・・。ここまで約2時間。でも、楽しめてるのでヨシとします。帰りが面倒だなあ・・・とは思っていた。谷のドン突きに目指すシゲクラ尾根が見えている。
夏道の登山口の先で大海川に降りる。そこで休憩。夏場はここからスタートなわけだが、ここまでもかなり楽しめてます。天気が良いのが何よりです。夏場のスタート地点からも、さらにまだアプローチは続きます。夏場も目を引く巨木。木の名前は知りませんが、秋に来た時も撮った記憶があります。
大海川はところどころで水流が見えるものの、ほぼ埋まっているという状況。昨日と今日は気温が低めで、それ以前は平年よりも高い状態が続いていた。落ちるべき雪は落ちてるとみていたが、全層が起こってるのは少しだけ。意外と両岸きれいな斜面が残っていた。まだこれからかな。
黒沢出合で少しだけ偵察。少し登って黒沢にかかる滝と荒菅沢の出合を確認しておいた。滝は下降不能。少し上でトラバースしておく必要がありそう。この二俣から1キロくらいで茂倉峰に向かう沢との出合。この出合から先の大倉沢本流は、パッと見た目だがかなり険しそうだった。登りに使えるのはここまでかな・・・・と思えた。下る人はボチボチいるみたいです。
支流はけっこうな傾斜です。これまでずっと平らなとこばかりだったので、面食らう感じです。少し登ったら二俣になります。そこらへんで右の台地に向けて強引に登る。途中でちょっと急になり、K10さんビビりモードに。ま、こんなのはやってるうちに慣れてきます。
台地といっても少し緩くなるくらい。そこのブナ林はまたまた高級品。その先でまた急になる。早めに右岸の台地に上がったけど、谷通しで進んだほうが楽だったみたい。余計なことはせずに谷なりに行けってことですな。ブナ林を抜け、カンバの疎林を越え、見えている一番高いところが本日の最終目的地。約1760m也。
暑かったが、稜線に出たら風があって肌寒いくらい。慌ててカッパを着る。眺めは新鮮です。東から見る雨飾山が主役です。東面の無木立斜面は一度は滑ってみたいところ。一瞬で終わりそうだけど・・・。やっぱり雨飾山はP2から南東面を滑るのが、コンスタントな斜度が下まで続くので一番おいしいといえるでしょう。あとは駒ヶ岳&鬼ヶ面&鋸岳が目立ちます。北アルプスは見えるけど、ちょっと遠いかなって感じです。あとは特筆すべきは、これから滑る斜面の広がりでしょうか・・・。
さてと、滑りにかかります。登ったルートよりも大回り気味に、地形に逆らわずに滑ることにします。滑り出しだけやや急。そのあとはずっと適度な中斜面が続きます。カンバの疎林からブナ林へ、そしてあっという間に沢形に入り、ひと滑りで本流の大倉沢。一瞬の快楽でした。
本流は斜度がないので滑らない。二の腕が筋肉痛になりそうなくらいに漕いで、やっと進むくらい。それでも、滑り出してから1時間もかからずに夏の登山口に着いた。雨飾山からと思われる帰りのトレースが数本ありました。汗だくです。ここでシールを着ける。
シールで鎌池東の台地まで進みます。そこからシールをはずしてダラダラと南下し、最後の斜面を楽しんで林道へ。アスファルト道を15分ほど歩いて車に到着です。標高差900mの山歩きながら、ガッツリ歩いた気分です。距離は一丁前に長かったでね。
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