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鳥甲山 冬枯れ&チョット紅葉ハイキング鳥甲山は景色が良くて歩いてて楽しい山でした
秋山郷に鳥甲山あり!秋山郷を挟んで反対側には日本百名山の苗場山もあるけど里から見えないし、見えても目を引くような山ではない。対して鳥甲山は険しい岩肌が圧倒的に迫ってくる見栄えのする山。ちなみに、こちらは日本二百名山。苗場山は山頂部が広大な高層湿原になっていて、登って価値のある山。鳥甲山は登ってみてどんなもんなんでしょ?
鳥甲山は紅葉の真っ盛りに来たいと思っていたけど、天気に恵まれなくて何度か流してきた。今回は紅葉の真っ盛りからはズレてはいるけど、天気が良さそうなので決行。ウチを4時過ぎに出て、秋山郷まではざっと2時間半。下山予定の屋敷登山口にチャリンコを仕込んで、登り口のムジナ平へ。天気は予報通りのスカッ晴れ!
紅葉は登山口あたりで終盤を迎えている感じ。朝日をギンギンに浴びて黄金色に輝いてました。ムジナ平にはそこそこ広い駐車スペースはあるけど、着いた時には先客なし。今日は金曜日。平日とはいえ季節も天気もいいので、誰かしら先客がいると思ってだけに意外。
朝は0℃を下回っていたでしょう。ちょっと寒いかな・・・と思える服装で歩き始めたけど、いきなりの急坂と日差しであっという間に汗をかくほどに。終わりかけだけど、ブナの紅葉が素晴らしいです。こりゃいいわ・・・と思いながら歩いていたが、ものの5分も歩かないうちに葉っぱがなくなり、冬枯れ状態になってしまった。ガッカリ・・・。
ひたすらの急坂登りを30分強で尾根に出た。鳥甲山の稜線とその岩肌、そして徐々になだらかになる裾野が素晴らしい!展望の良さそうな尾根が延々と続いていて、これからそこを歩くのかと思うとうれしくなる。コースタイムは約9時間と長いものの、楽しみの方が多いので苦にならない気がした。
尾根道になると展望が開けます。右に特徴のない苗場山、左後には岩菅山へと続く山並み、後には佐武流山。歩いている尾根自体もいいです。尾根上には小水の頭とか万仏岩など名の付く地点があったけど、なんだかわからないままに通り過ぎてしまった。鎖のある白い岩場があり、とっても楽しく登れた。この先もこんなのが続いてくれるんでしょうか・・・?
楽しい岩場はあれが最初で最後だったなぁ〜。その点はちょっと残念だったが、相変わらず展望のよい尾根歩きは続く。眼下には秋山郷が広がる。秋山郷は狭い谷に集落が点在しているイメージだったが、上から見下ろすと意外と広々していて狭さは感じられない。秋山郷の入り口にあたる部分(新潟県の津南)が険しいだけなんだと思った。
白ーに近付くにつれて針葉樹が多くなり、周囲のササの丈も高くなる。展望がなくなってしまって面白くない・・・。やがて白ーの標識のある場所に登り着くが、展望が全くないので素通り。そして、カミソリの刃の手前でやっと展望にありつけたのでそこでひと休み。秋山郷側は高度感がスゴイ!というか、麻痺しそうなくらい。
カミソリの刃は、なるほど両側が切れ落ちているが、木がしっかり生えているので恐さは感じない。鳥甲山は登山道が険しいとの前評判だったが、見た目の険しさほど道は険しくない。岩場が出てくるのもほんのチョットだけで、木がしっかりと生えていて、歩くのは土の上が多い。恐いと感じるところはほとんどなく、なんだか拍子抜けしてしまう。岩場とかよりも、泥道の滑る下りの方がよっぽど気を遣った。
屋敷登山口からの道が合わさり山頂へ。所要時間は4時間チョット。順調ってとこでしょうかね。山頂はそこそこ広場になっていたけど、如何せん木が生えているので360度の大展望とはいかない。妙高・火打山、北アルプス、苗場山、佐武流山、志賀高原の山々が木の隙間から見えるくらい。山頂の邪魔な木を伐採してくれとは言わないけど、もう少し展望があったらなあ・・・と思えた。ま、こんな感じなので長居はせずに下山開始。
下山に使う屋敷への尾根は、ムジナ平からのに比べると穏やかな山容だ。気持ち良く歩けそうだ。・・・と思ったのも束の間、ヌルヌル泥斜面とぬかるみに悩まされることになる。景色はいいけど、景色ばっかり見てたらスッテンコロリン!笹や灌木に掴まりながらでないと降りれないので、軍手が手放せない。ベチャベチャ雪も残っているので、靴もビッショリになってしまった。
下りで4人とすれ違った。同じグループかな…?屋敷からのピストンなんでしょうね。鳥甲山は断然ムジナ平からが人気があると思っていたけど、そうでもないんでしょうか・・・?たまたまか・・・?まあ、ピークハントが目的ならば、屋敷からピストンした方が効率いいでしょうからね。
鳥甲山の山頂から屋敷への下降点までは、下りベースで小ポコがいくつも出てくる。登山地図のコースタイムのポイントに「赤ー」とあったが、どのポコが「赤ー」なのか最後までわからなかった。ちなみに最初頃に出てくるポコに「赤ー」の看板がぶら下がっていた。でも、ここはコースタイムのポイントには早過ぎ。赤ーというだけあって、秋山郷側の斜面は崩壊して赤いガレになっていた。
屋敷山の手前で尾根から離れる地点で最後の休憩。ここから1人でダッシュをかける。一足早く下ってチャリで車を回収しに行かなくてはならない。ところがダッシュしようにも、枯れ葉がフカフカに積もった急斜面は難易度高かった。靴も溝減ってるし・・・。
傾斜が緩んできた頃に巨大なコンクリートの建造物が。堰堤かと思ったけど変な形。どうやら雪崩防護の盾のようだ。あとで調べたら2006年に秋山郷が孤立した大雪の時に、屋敷集落ギリギリまで迫った雪崩があったとのこと。それを食い止めるための堤でした。なので少し古い地図は一番下の車道に出るところで違っているんだ・・・と納得。
この雪崩防護堤あたりからブナ林になり、紅葉がキレイになってきた。早く降りるつもりでいたけど、もったいないので紅葉を堪能。写真もたくさん撮りました。ここの工事の時の作業道が登山道になっていた。一部わかりにくいとこもあった。車道に出る手前の林道周辺は雑木林になっていて、そこの紅葉がとても素晴らしかった。紅葉大ハズレの今年において、一番キレイな紅葉だったかもしれないな。
最後のお仕事は車の回収。朝計った距離は約5キロで、最後の2キロがヘアピンを2つ含む急な登りになっている。車道は鳥甲山の西側なので、すでに大半は日陰。景色的には残念だったけど、涼しくて助かった。最後の登りは絶対に自転車から降りずに漕ぎ切ってやる!と気合で登り切った。自転車での急坂登り、太ももにかかる負担は山登りの比ではないですな。単なる慣れか・・?所要時間20分でムジナ平に到着。車は止まっていませんでした。意外だったなあ・・・。自転車を車に積み込み、屋敷登山口までT世さんを迎えに行ってオシマイ。
温泉は手っ取り早く結東温泉の萌木の里へ。大周りして切明経由で対岸に渡る。鳥甲山の見納めを対岸から・・・と考えたのだが、もう完全に影になっていて見どころナシ。ただ、こっち側には日が当たるので、こっち側の紅葉を見ながらのドライブは楽しめた。
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