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 焼山温泉から吉尾平変化球


吉尾平を登って昼闇山との中間台地を滑ってきました


鉢山コルのちょい上あたり


 山域  頚城 鉢山&昼闇山
 山行日時  2011年4月3日
 登山形態  山スキー
 メンバー  Yり、塩G,Tポン、K10
 温泉  焼山温泉(500円)

笹倉温泉をベースとするエリアには素晴らしいルートが目白押し。毎年1〜2回は通っています。はじめはやっぱり焼山、火打、放山、空沢山、新田山・・・と人気のルートからやっつけてきます。そろそろネタ切れになりそうなんですが、昨年の高松山が素晴らしかったりと、このエリアのポテンシャルの高さが伺えます。そして、今回は・・・

焼山温泉(7:15)⇒橋(8:00)⇒渡渉1回目(8:55)⇒渡渉2回目(9:15)⇒吉尾平休憩所(9:55〜10:10)⇒滑り出し点(12:20〜12:55)⇒昼闇谷台地(13:25〜35)⇒焼山温泉(14:35)

ネタ切れ間近なのか、とうとう目的地に山名の付く場所がなくなってしまいました。ロケーションが良くて一定斜度で登りやすい吉尾平を登りのルートに。そして、滑るところは3年前の昼闇山で気になっていた、昼闇山の左岸尾根の西に広がる魅惑の斜面。ルート上に○○山とか○○岳とかの名の付くところがないので、タイトルに困ってしまいました・・・。

 
焼山温泉のキャマクラ 笹倉温泉

1人ドタキャンになったが、ドタ参2名で総勢5名。初笹倉の人もいるというのに、有名ルートを横目に見ながら、どこの馬の骨かわからないルートに行っていいのだろうか・・・。単なるワタクシのワガママなのですが、有名ルートにはそのうち自分で行っていただくということで・・・。晴れない笹倉温泉エリアは行く意味ナシなのですが、予報は曇りと微妙・・・。全然ダメそうなら短縮コースも視野に入れながら行くことに。

 
今年は雪が多い! 渡渉@と渡渉Aの間の台地  天気悪い・・・

焼山温泉に着くと、山は見えるような見えないような。雲は高めだった。回復を念じながら出発。ところが回復どころか雲は厚くなり、昼闇谷を渡渉する頃には小雪も舞い始めた。しかし、海のほうから明るくなってきて、吉尾平に乗っかるころには阿弥陀&烏帽子も晴れてきた。ここから!というところで晴れてきてくれた。ちなみに2度の渡渉はどちらも完全に埋まっております。

 
急速に晴れてきた! 左奥が鉢山 こちらは阿弥陀山と烏帽子岳

吉尾平の休憩所でひと休み。日当たり良好でポカポカ。吉尾平はこうでないといけません。歩き出しはスノーシューやらスキーやらのトレースがあったけど、みんな昼闇谷へと向かい、吉尾平はまっさらの雪。夕べまぶした程度に降ってくれたので、白く化粧直ししてくれてます。

 
鉢山と小鉢の間を目指します 後には権現・鉾

今年は雪が多いですね。2月は暖かかったけど3月が寒かったので、しっかり保存されている感じです。阿弥陀&烏帽子も3月が暖かかったらもっと岩肌が露出していると思われます。前回の吉尾平は雪の少ない年に来たので、ヒゲの剃り残しのような丈の低い木がたくさん生えてました。今年はいい感じです。


阿弥陀山と烏帽子岳


これそ吉尾平!


ここを滑るのも気持ち良いが・・・

遥か先に見えていた鉢山だけど、歩きやすいので知らないうちに近くなってきた。だんだんと斜度が増してきて、標高も稼ぐようになってきた。予定の場所まであと300mを残して、登り最後の休憩を入れておくことに。Y里さんと塩Gは暴走気味。K10さんボチボチでTポンやや遅れ気味。時間はあるので、ごゆっくり・・・。

 
右は形の変わった鉢山 尾根直下はうっすら樹氷が残ってました

最低コルを目指すつもりだったけど、左に寄り過ぎたついでに先に左の尾根に乗っかることにした。それが怪我の功名で、尾根のロケーションのスゴイことといったらまあ・・・。昼闇山の右肩が見え、滑る予定の斜面も見える。斜度といい、木の生え具合といい、まさに魅惑の斜面。地形図で想像するよりも広がりのある斜面だった。読みが甘いだけか・・・?


昼闇山の右肩です  想像以上に魅惑の斜面!


尾根に出ました  阿弥陀山と烏帽子岳をバックに


険しい鉢山  いつか登らねば・・・


これから滑る斜面と権現・鉾


鉢山のコルから昼闇山右肩へと続く尾根


魅惑の斜面が広がります

鉢山と昼闇山の稜線に尾根がぶつかる。独特な山容の海谷の山々が見えてきたけど、ちょっと樹林が濃くて残念。最低コルからは遮る樹林がなくて良く見えそう。この点に関しては、先に尾根に出たのは失敗だった。トータル的には先に尾根に出るのが正解だったと思う。

 
大きなブナの木の下で その大きなブナ

滑り出しの快適さを求めて、余力の少なくなったTポンにムチを入れ、もう一段だけ登る。ちょうど平らになっている、大きなブナの木の下で休憩。本日の最高到達点。山名もなければピークにもなっていない。滑る谷や斜面にも名が付いていない。しかし、気持ちの良さは特筆ものであります。今日も美味しいビールをいただきました。


その大きなブナ

雰囲気としては昨年の高松山からの斜面と似ています。そこもマッタリ感満点だったのですが、マッタリ感持続力はこちらのほうが上でした。滑る斜面とロケーションはこちらのほうが上だと感じました。しかし、高松山には至近距離に焼山・火打山があります。焼山北面台地を見下ろす、独特のロケーションも高松山だけのものです。今日のルートは最初から最後まで焼山・火打山が見えません。甲乙付け難いし、甲乙を付ける意味もないとは思うけど、あえて甲乙を付けるとなるとトータル的には高松山に軍配が上がりそうな気がします。


阿弥陀山と烏帽子岳を見ながら魅惑の斜面を滑ります

朝はクラストしてましたが、どうでしょ・・・。警戒しながら滑り込みます。わりと締まった雪でした。やや抵抗はあるものの、滑りやすい雪。安心してスピードを出せる雪です。純白の一枚バーンではないのですが、いい感じの木の生え具合、変化のある斜面は楽しい。


今度は権現めがけて滑ります

滑るだけなら、地形に逆らわずに降り、昼闇谷の出合付近で渡渉するのが楽しいと思われます(地図を見る限りでは)。しかし、せっかく晴れたんだから、強引(でもないけど)に右へトラバースして昼闇谷も味わってやろうと欲張りました。わりと無駄なくトラバースでき、昼闇谷に滑り込む斜面も楽しめた。最高のロケーションの中で最後に休憩した。


欲張って昼闇谷にも入ってみました

滑ってきた斜面もいいけど、やっぱり昼闇谷のスケールはスゴイなあ・・・。やっぱり順番的にはこっちが先なのかも・・・?とにかく、このあたりはどのルートも個性があって、それぞれに素晴らしいのが魅力です。降りるにつれて引っ掛かる雪になってきました。U字谷の昼闇谷に滑り込みます。そこで激しく引っ掛かり、頭から雪に突っ込みました・・・。まあ、テレにはよくあることですが・・・。

 
少し下って 右の尾根から下りてきた
 
昼闇谷の谷底を滑り・・・ 面白かったのでオマケ

予想以上に晴れてくれて、下のほうは雪がグサグサ。林道はけっこうな斜度があるのですが、板が走らずにストックで漕ぐ場面多数。旧スキー場も止まってしまいそうなほどでした。車を止めさせてもらったお礼(?)に焼山温泉にドボン。500円は良心的か。明るいうちに家に帰ることができました。


GPSではないですのでご注意を!





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