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赤禿山から聖山 スキー登山


聖山は良い山だったんですが、そこに行くまでの道のりが苦行系


聖山から見た黒負山


 山域  糸魚川 聖山
 山行日時  2012年2月8日(木)
 登山形態  山スキー
 天気  ガスガスのち曇り
 メンバー  単独
 温泉  家

平日休みで単独なのをいいことに、ちょっとマイナーな山に登ってきました。赤禿山から黒負山、五輪山へと続く尾根の途中にある聖山。赤禿山まではメジャーなのですが、そこから先はネットでも人の気配はごくわずか。マイナーだけあって一筋縄ではいかず、骨の折れる山でした。赤禿山から聖山の間には大小10個のポコがあるもんで。でも、聖山の山頂は良かったなあ・・・。

山之坊集落(7:05)⇒大峰峠(7:25)⇒赤禿山(8:50〜9:00)⇒1155m(9:55〜10:05)⇒巻き始め(11:00)⇒巻き終わり(11:30)⇒聖山(11:55〜12:30)⇒1155m(13:25)⇒赤禿山(14:15〜25)⇒山之坊(14:55)

2月19日に赤禿山に登った時の山之坊は”豪雪”だったけど、あれから気温が上がり、雨が降ったりでギュッと雪が縮んでしまいましたね。道の雪が整理されて、感覚的には半分くらいになった感じ。除雪終点のスペースも広がり、駐車に気を遣わなくて済みます。大峰峠の手前にあった電線の高さで見ると、1mくらいは低くなった印象でした。

 
山之坊  雪が融けて汚くなった・・・ 大峰峠のお堂  こちらも少し減った

スカッとは晴れないながらも、ボチボチ晴れると思っていた今日。どんより曇り空のスタート。これからだんだんと雲が取れていくんだろう・・・と思いながら歩いていると、どんどん雲が増えていく。尾根に上がった時には見えていた赤禿山の山頂や明星山も、しばらくで全く見えなくなってしまった。少し登ったらガスの中に突入。ヤレヤレ・・・・。

 
尾根に上がったとこ  このあとすぐに明星山も赤禿山もガスのなかに・・・

900mのコルで少し休んで、ガスガスの赤禿山へ。腰の調子も良くないし、やめて戻ろうか・・・。木の穴に足を下して、掘りごたつ式で休んでいたら調子よくなった。せっかくなので、もう少し進んでみよう。視界のない中、方向を定めてコルへと下る。ここから小さなポコを2つ越えるのですが、地形図では丸くて広いのに、実際は急で細い尾根。シールで下るのは結構大変だった。さらに下って登ったところにを直角に左折。またまた下って1ポコ越えて100mほど登ったら1155mの標高点。ずいぶん歩いたけど、赤禿山と同じくらいの高さ。この区間は行きも帰りも同じだけ時間がかかるってこと。疲れるなあ・・・。

 
赤禿山山頂  ガスガス・・・ 赤禿山を下ったところ
 
太陽が出てきた! 1300mくらいで雲海の上に出た

1155m付近には微妙なアップダウンがあり、帰りはカニ歩きでしのげるか微妙な感じ。2登りで雪庇の発達した尾根にでて、またまた直角に左折。しばらくダラダラ登りが続くけど、1401mピークの一つ手前のピークで息詰まる。尾根通しは難しい。今日はここまでかな・・・という雰囲気。ふと周囲を見ると晴れてきた。ちょうどこのあたりより上が晴れているみたい。1400mくらいが水面の雲海となっていました。木々の間から初めて目的地の聖山が見えた。その左には黒負山も。立派だ。やっぱり行きたいなあ・・・。

 
1401mピークへは尾根通し無理 初めて聖山が見えた
 
 
1401mの巻きの途中 右が聖山  左奥は黒負山

活路を見出すには右の斜面しかないか。少し降りてみると台地状になっていて、しばらくは巻きながら進めそう。行き詰ったポコを巻き、1401mも巻き、あとついでに2つくらい巻いたのか・・・・聖山の1つ手前の小さなピークまでまとめて巻いた。ずっと北斜面でガチガチに凍ってて、トラバースは神経を遣った。振り返って見ると、この間を尾根通しで進むのはスキーでは難しそう。稜線に戻り、あとは純白の斜面を一汗かけば聖山の山頂です。この巻きルートはロケーションがまずまず。真っ白な栂海新道の山々も見えていた。

 
歩いてきた尾根 北面はカチンコチンでした

聖山は展望いいですねぇ〜。黒負山へと続く尾根はなだらかで癒し系。いつか歩きたいなあ。あとは雪倉岳、ハクノリ、蒲原山あたりがよく見えます。ただ、空は鉛色。空気も澄んでいない。条件はイマイチなんですけど、さっきまで雲の中だったことを思えば十分です。あとは栂海新道の山並みが気になりますね。地図持ってなかったから山を特定できなかったのが残念。犬ヶ岳から西に伸びる稜線も気になるところ。可能性はあるのかなあ・・・?


巻きから尾根に復帰したとこ


聖山の北斜面


見えてるところが山頂

五輪山から黒負山、聖山の山並みは蓮華温泉からよく見えますね。朝日岳の並びにある山です。風吹大池や蒲原山あたりからも、大所川を挟んで立派な山容で連なっています。黒負山なんて2000mしかないのに3000m級の山に見えるほど。で、その白い山並みの最後の白い山が聖山になるわけです。今その聖山にいるわけですが、ここから上(黒負山側)は天国系の山並みで、ここから下(赤禿山側)は見るからに鬱陶しそう。

 
歩いて来た山並み 栂海新道の山々

さて帰ります。憂鬱です。赤禿山までに大小合わせて10回は登り返しがあるんですから・・・。赤禿山から聖山まで3時間かけて登ったけど、登った標高はわずか370m登りも下りもあまり変わらないってことだわな。巻きルートから稜線に上がるところと、赤禿山への登りはシール確実だけど、あとがどうなるかで時間が変わってきそう。いつの間にか雲海がなくなった。赤禿山が見えてるけど遠い。


聖山からの黒負山  たおやかって言うんでしょうか・・・

山頂からのひと滑りは腰痛でテレマークできなかったけど爽快!巻きルートはできるだけ高度を下げないように頑張ってトラバース。アイスバーンが幸いして登り上げる稜線の直下まで距離を稼げた。パウダーとかグサグサ雪だったら、半分も進めなかったかもしれないな。シールを着けて稜線まで登り返す。ほんのわずかでした。


寂しいのでザックを・・・

尾根で再びシールをはずし、雪庇の発達した尾根滑り。こういうところは段差も発達しているので腰に悪い。直角に右折した先から1155mまではカニ歩き多用で疲れた。シールを着けたほうが体力的には楽だけど、急な下りも出てくるもんで効率は悪い。1155mの先はグサグサ雪の痩せ尾根で厳しかった。降り切ったところでシール装着。

 
左に明星山 右の奥にチラッと見えるのが赤禿山 遠い 西側からの赤禿山

ここから赤禿山までのアップダウンの応酬が本日の精神的な核心。心してかかったおかげか、意外とあっさり(でもないけど)片付いた。あとは下るのみ。普通は赤禿山が目的地で、そこからの滑りがメインになるけど、今日は完全に消化試合だなあ・・・。雪も悪いし、ターンするのが面倒臭い。かといって引っ掛かるのでちゃんと滑らないと前転する。それでも下り一辺倒だとスキーは早いなあ。滑るのに疲れたけど、あっという間に山之坊。

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GPSの軌跡ではないのでご注意を!

まあ、今日はとりあえず聖山まで行ってきたって感じ。今後のネタ探しもの聖山だったけど、ネタ的には収穫は乏しかったかな。ネタがないことが分かったのが収穫か・・・。

  

 



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