大倉山北斜面&三田原山涸沢 山スキー大倉山に登ります
2007年に妙高外輪山の三田原山から神奈山を周回した時のこと。大倉山から北斜面を少し滑ってから稜線に戻るのですが、その北斜面が斜面も雪も最高で・・・。どこまでも滑りたい!止まりたくない!の気持ちを抑えこみ、稜線に復帰したのでした。で、今回は5年越しにその続きをということでやってきました。大倉山北斜面の末端まで滑ってやろうではありませんか。
今回は笹ヶ峰ベースの山スキーはお初という2人を引き連れてきました。有名どころが多いこの時期の笹ヶ峰にあって、誰も行かないようなところに連れまわすのは申し訳ないなあ・・・と思いながらも。ハズレ(どっちかといえばアタリ?)じゃなかったから良かったんですが。ただ、その大倉山北斜面は位置的に微妙な場所にあるので、効率の良いルート取りが難しいです。ついででは行かないというか・・・。メインの目的地にしないと行けない場所。
久々の土曜晴れ!1ヶ月ぶりの山スキー。その間は歩きの山に行ってたり、山以外の用事があったりでご無沙汰してました。開通したての笹ヶ峰林道なので人が集まります。駐車場にはfwixさんがいました。同行のEVA父さんも。今年は駐車スペースが狭くて軽く満車に。雪が多いので除雪が大変なのかも。路肩が広くなったところに止めさせてもらいました。
笹ヶ峰の台地は雰囲気が良く、天気も良いので歩いているだけで気分ヨシ!ただ、黒沢までちょっと長いのが玉にキズ。飽きる頃に黒沢に。橋はチョロッとだけ見えてました。雪は十分なので黒沢を詰めます。一ヵ所穴が開いていただけでした。北向き斜面は雪が堅かったけど、先客がたくさんいたので平らなレールになってました。
1900mくらいの谷が緩く広くなるところで休憩。ほとんどの人は高谷池方面へと斜上していきます。黒沢池方面へは2名のみ。このお二人は黒沢池ヒュッテの掘り出し作業の方でした。帰りに黒沢湿原から黒沢を滑って降りる人はいるでしょうが、ここを登る人は少ないんでしょうね。針葉樹混じりの沢筋をたどり、最後のやや急斜面を登り切ると大雪原の黒沢湿原。広いので歩いても歩いても進んだ気がしない。黒沢岳東面の大斜面が手招きしてたけど、今日はダメです。今日は大倉山北斜面に行くのです。黒沢岳東面も本日の選択肢の一つにはあったんですけどね。
黒沢池ヒュッテでガラリと雰囲気が変わります。立派なダケカンバが印象的です。そのカンバの間を縫いながら大倉山へと登っていきます。大倉山の西隣のピークから滑り出すことにします。ここからは斜度は緩めながら立派なダケカンバが疎らに生えるキレイな斜面が続いています。ここをタラ〜ッと流すだけで気持ちよさそう。
滑り出しのとこで準備をしていたら、Tポン地図がないとか・・・。登りの途中で落としてしまったみたい。ふと見るとジャケットも・・・。ザックに括り付けていたジャケットも落としてしまったみたい。もらったジャケットなので・・・と後から探す雰囲気になっていたが、そのジャケットの中に携帯が入ってる事が発覚。そりゃ大変だ。探しに行くから少し待ってて・・・と行くと、すぐそこに落ちていて一件落着。
これから滑る大倉山の北斜面。重機で均したかのような真っ平らな斜面。その真っ平らな斜面にはカンバの巨木が疎らに生える。斜度はカシミールで計ると平均で20度もない緩斜面。雪が深すぎたり、重かったりすると全く滑らないかもしれない斜面。だけど今日は条件が良かったんでしょうかね・・・スキー場よりも滑りやすいといっても過言ではないくらいの滑りやすい雪。斜度は緩いけど板がビュンビュン走ってくれました。おかげで爽快度満点!恐らく南面はすでにグサグサだったことでしょう。
残念だったのは、この滑る時だけ曇りになったこと。滑る準備をしている時は晴れだったし、登り返す頃になったらまた晴れた。いったい何だったんだ・・・。おかげで一番メインの斜面での動画が暗くなってしまったではないか。まあ晴れてくれるにこしたことはなかったけど、この滑って下さいと言わんばかりの斜面を気持ちよく滑れて満足です。 ホントなら二列に並んだ斜面の東側最北端まで行きたかったけど、先の心配もあるので西側最北端で勘弁してもらう。滑った分だけ登り返すことになりますんでね。で、登り返し。大倉乗越から稜線通しで三田原山の線もあったけど、登りやすさと足への負担軽減を加味すると、黒沢池経由で沢を詰めて三田原山直下の稜線に出る方が得策と考えた。
登り返しなんですが、ロケーションを満喫しながらなので苦にならない。このエリア全て探索したわけではないけど、ガラソノ沢源頭部がロケーション、斜面ともに抜きん出ているように感じる。好みによる部分は大きいですが。ガラソノにしろ大倉山にしろ、そこに行くまでが遠くて時間がかかるので、どこかに泊まって滑り倒すのがいいでしょうね。
またまた黒沢湿原を歩く。今度は途中までですが。三田原山の少し北に詰め上がる沢を辿る。この沢は2度ほど滑ったことがあるけど、2度とも軽いパウダーだったので好印象。滑るとあっという間だったけど、登ると結構長いなあ・・・。最後の登りだから精神的なものもあるでしょうな。
三田原山の山頂に到着。ここから滑ると真西に降りることになり、黒沢の途中に出る。まあ、それでもいいんですけどね。涸沢沿いを滑るのなら、もう一つ南の2347mまで行く必要あり。しかしTポン足がブーツに当たって痛いようだし、体力的にもすでに余力なし。三田原山山頂から涸沢のラインまで大トラバースしよう。
三田原山の上部はどこも似たような感じですかね。いつも冬に来る2300mからの斜面も同じで、カンバの疎林から始まる。中間あたりまでは快適な斜面だが、だんだんと木が密になってきて、最後は細い木の密林。斜面自体がどうのこうのよりも、斜面の向きに問題ありかな。これだけ晴れて気温が上がると雪はグサグサ。グサグサだけならいいけど、引っ掛かるので困る。ましてやテレマークなので前転注意報。元気なら標高差1000m滑れるのはうれしいところだが、足負いのTポンには試練の1000mだったことでしょう。夕方5時前に笹ヶ峰到着です。そんなこんなでGW前恒例の笹ヶ峰からのスキーツアー、今年も天気に恵まれ終了です。
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