鳥海山 山スキー 湯の台より直下まで![]() 滝ノ小屋から上は鳥海山らしい開けた景色となります
鳥海山は思い入れのある山。山スキーというものを初めて知った山のなであります。登山初心者の頃、GWにツボ足で鳥海山に登ったら、周りは山スキーヤーだらけでビックリした。「山をスキーで登ってスキーで滑る・・・?」。それまで山スキーなんてもの自体を知らなかったので、目が点になってしまいました。これに影響を受け、翌年GWはゲレンデスキーを背負って再び鳥海山へ。これがボクの山スキー人生?の始まりとなったわけです。その翌年に山スキー道具一式揃え、見よう見真似で山スキーの世界へと足を踏み入れたのでした。あの時鳥海山に登っていなければ、もしかしたら山スキーやってなかったかも・・・。
鳥海山は遠いわりに足しげく通っている山。残るメジャーなルートは鳥越川と湯ノ台。鳥越川は4月前半に何度も計画して何度も中止になっているので、意地でも4月前半に行ってやるのです。なので、今回は湯ノ台から。湯ノ台コースはGWに合わせて除雪はしないようなので、ずいぶん下から登ることになるみたい。昨日までの月山〜肘折温泉ツアーで燃え尽きかけていたが、晴れ予報なので行かないわけにはいかないですよね。まあ、頑張ってみますか。
湯ノ台の車道は直線になったところで少し雪が出てきて、そこに数台駐車していた。ヘアピンまでだいぶあるなあ・・・。雪は見える範囲ここだけで、頑張れば突破できそう。ちょっと苦労し最後はスコップで掘ったりしたけど何とか突破。稼げた距離は約1.5キロ。微妙なところだが、帰りが滑って終了にできるので良かったことにしましょう。ウチの軽自動車の細いタイヤで突破できたんだから、その場にいたのは大きな車ばかりだったので、もっと楽に雪を乗り越えられたと思うんですけどね・・・。
ヘアピンから雪がつながるので、シールでスタートです、天気は良いけどちょっと風が強め。ヘアピンをショートカットしながら進み、車道が谷を渡る手前で離れた。時々鳥海山が見えるのですが、これがまた遠いですねえ。若いブナ林を緩急繰り返しながら登ると森林限界です。風が強かったので、時々ある低木が密集したところに逃げ込んで休憩。
休憩中に雲行きが怪しくなってきて、風も強いことだし、適当なところでやめようかというムードに。ところが歩き始めると再び晴れてきて、風も弱くなってきた。引き返す理由がなくなってしまったので、行けるところまで頑張って登ることに。あと300mで外輪山というところまで登ったら、またまた雲行きが怪しくなってきた。結局ここでやめることに。
本日のお客さんは、林道をツボ足で登っていた単独の男の人、滝ノ小屋から大きく右にトラバースして行った単独の女の人、滝ノ小屋付近で見かけた2人組。その他、滑っている時に見かけた数名。ま、いずれにしてもGWとうことを考えると少ないですわね。アプローチの問題は大きいってことですな。湯ノ台コースの旬は5月中旬ってこと。 広くて長くて緩い斜面が鳥海山の特徴。雪質は上々。ロケーションは申し分ないんですが、あまり景色が移り変わっていかないので、途中で飽きてきます(贅沢な話ですが)。滝ノ小屋から下はブナ林になるので変化が出てきます。ただ、鳥海山のブナ林ってのはまだ若いのでしょうか、あまり立派なブナは見受けられません。雰囲気的にも森の深さのようなものが感じられません。林自体が新しいんでしょうかね。
これからブナの密林か・・・と思っていると、切り開き発見。なんだなんだ、車道まで続いているではありませんか。そういえば、「宮様コースの切り開き」とか本に書いてあってっけか・・・?それがこの切り開きのこと?このGWの前半は月山〜肘折温泉でいったんウチに帰る予定にしていたのです。後半は別の予定にしていたところ、どうも後半の予報が芳しくなく、急きょこの湯ノ台から鳥海山を組み込んだのでした。なので、下調べはほとんどナシ。本をパラパラとめくって、車の入る道を調べた程度。滝ノ小屋のある場所も知らなかったし・・・。完全にリサーチ不足でした・・・。
樹林帯を楽しく滑り、林道をショートカットして滑ると駐車地点に。たくさん車が上がってきていました、さらに車で下ると、頑張って突破したとこの雪は、この陽気でほぼ融けてなくなってしまっていました。一気にこんなにも融けるんですね。 湯ノ台コース、外輪山までは届きませんでしたが、だいたい雰囲気はわかったのでヨシとしましょう。鳥海山は上部はだいたい想像付くし、どの面も似たような感じでしょう。滝ノ小屋から登り始めたとしたら、他のルートと同じ鳥海山になってしまいます。今日のところは下から樹林帯を登ってきたことに価値があることとしましょう。
温泉は麓の八森温泉「ゆりんこ」400円。湯は良かったようです。休憩室が別料金なのは残念。風呂上がりに畳で横になるのが、身体を洗う次に重要な要素(個人的には)だけに残念でした。そのあと酒田ラーメン。○○ラーメンってのはたくさんあるんですね。麺のコシがいい感じで美味しかったです。店の人はワンタンの薄さを強調していましたが、薄いワンタンに魅力は微塵も感じず・・・。
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