雨ヶ立&布引山 山スキー


朝岳や利根川源流の山々がよく見えました!


雨ヶ立をにバックに布引山を登る

 山域  奥利根 雨ヶ立&布引山
 山行日時  2013年3月30日(土)
 登山形態  山スキー
 天気  くもりのち晴れのちくもり
 メンバー  T世
 温泉・メシ  上牧温泉 風和の湯(550円)  夕食:栄村 楼蘭
 コースタイム 宝川温泉(7:55)⇒板幽沢出合(9:25〜35)⇒1160m台地(11:25〜45)⇒雨ヶ立(12:20〜35)⇒布引山(13:00〜35)⇒板幽沢出合(14:20〜25)⇒宝川温泉(15:20)

雨ヶ立や布引山は地形図に載っていません。何年か前の岳人に記事が出ていて(スキーではなく歩きの)知りました。ちなみに「山と高原地図」には載っています(1993年の)。登山道はナシ。位置的にナルミズ沢越しの朝日岳が楽しみです。実際に行ってみると、朝日岳はもちろん良かったんですけど、奥利根の山々(特定できず…)と至仏山・武尊山の展望が新鮮でした。なかなかマッタリした山でしたね〜。

この週は東北に行きたかったんですが、どうも土日とも続けて晴れ予報になりません。日曜日は全国的に雨予報で、今日の土曜日もスカッと晴れる感じではなさそうです。遠くまで行くにはリスクのある予報ですけど、近くに今行きたい山がないので奥利根エリアであります雨ヶ立&布引山まで足を伸ばしてみることにしました。

 
宝川温泉の駐車場はすっかり雪ナシ・・・ 板を背負って歩きはじめます

今年の冬は降るところにはたくさん降ったけど、降らなかったところは少ない傾向です。ここ水上周辺も普段よりも少なめで、そこにきて3月のこの暖かさ。水上温泉あたりは雪ナシ。そこから山に分け入って行くものの、雪が増える気配がなく心配になります。宝川温泉にはホント残雪…という感じで残っているだけでした。

 
よく見る岩 宝川って感じの渓相

スキーを背負ってのスタート。しばらくである程度雪が出てきます。しばらくは様子見してましたが、重いし歩きにくいのでスキーを履くことに。雪が切れたらまた脱げばいいと。結果、雪が切れたのは1回と、あとトンネルではずしただけで済みました。1週間遅かった感じですかね〜。普段の年なら4月に入ってからでも大丈夫そうですけど。

 
1160m台地  曇り空でパッとせず・・・・ 布引山からの尾根  曇り空でパッとせず・・・

林道は雪がなくても歩けるけど、山はそうはいきません。林道を歩いていると南斜面には全く雪が付いていないところがたくさんありました。雨ヶ立へも南斜面を使います。上は大丈夫だろうけど、取り付きあたりが心配だなあ…。初沢を越えると取り付く斜面は杉林。どこから突入してもいいんでしょうけど、杉林を嫌っていたら板幽沢の出合に。ここから取り付きますが、雪は十分でした。上手いことできてるもんですね〜。

 
武尊山は山頂に雲 至仏山も山頂に雲

杉林は少しだけかと思いきや、意外と長く続いてうんざり。1160m付近にある台地まで続きました。そこからはブナの林になってホッ!ただ、天気がねぇ〜。水上からは谷川岳が見えてて、宝川温泉に着いた時は青空があったのに、林道を歩いているうちにすっかり曇りになってしまいました。せっかくいい感じになってきたのに冴えません…。周りの山にも雲がかかっていて、武尊山や至仏山は土台だけ見えていました。

 
布引山の山頂が見えてきました 雨ヶ立までもう少し

宝川温泉の駐車場には先客3台。雪にはスキーの跡、ツボ足の跡、カンジキやスノーシューの跡が。それぞれルート取りに好みや癖があるのか、なくなったかと思えばまた合流…を繰り返します。地形的にも、どうぞご自由にお登り下さい…といったような地形ですので。1160mの台地で休んでいるうちに、少しずつ雲が薄くなって、隙間から青空も覗くようになりました。午後にかけて回復傾向だったので期待しましょう。


だいぶ晴れてきました!  一足早くお花見です


朝かかっていた雲が霧氷になったのでしょうか

1160mの台地からひと登りで尾根に。丸い感じの尾根にブナが生えてて気持ちのよい尾根。登るにつれて青空の領域が拡大し、雨ヶ立の山頂に着く頃には、真上の空はすっかり晴れに。朝の雲が作ってくれたのか、山頂あたりの木々には霧氷が付いていました。よく見る霧氷と違って、トゲトゲしてましたね〜。まるでワイヤーブラシのような。とにかく青空に映えてキレイでした。思わぬ儲けものでした。

 
霧氷があるとないでは景色が全然違います ついつい撮りすぎます
 
歯ブラシみたい 利根川源流方面の山々

山頂直下でスキー4人組がヒューヒュー言いながら降りてきました。霧氷の中とても気持ちよさそうです。そして、スキー2人組に遅れること数分で雨ヶ立山頂到着です。布引山の方を見ると、歩きのグループが見えました。今日の雨ヶ立&布引山はこの3組+ウチということかな。雨ヶ立&布引山は人気があるのかないのか…?メジャーではないでしょうね〜。


利根川源流域の山々  何が何だか・・・・

雨ヶ立からの展望はいい感じです。布引山へと続く広い尾根とその向こうに朝日岳周辺の山々が目を引きます。あとは武尊山、至仏山が存在感あり。目立つところとして利根川源流の山々が見えるのですが、イマイチ特定できません…。越後沢山、下津川岳、兎岳の手前あたりが見えているんだろうなあ…という程度。先客のお二人はシールを着けたまま登ってきた尾根を降りて行かれました。


さて、布引山へと向かってみましょう


シールを着けたまま雨ヶ立を下ります

せっかく晴れてくれたので布引山へと向かいます。歩きの人たちと入れ替わりのような感じです。まずはシールを着けたままコルまで下りますが、みるみる布引山が近付く感じが気持ちよかったです。シールで滑るのは意外と好きなんですよね〜。布引山へとダラダラと登りますが、景色が良いので気持ちよく楽しく登れました。


布引山への登り


谷はナルミズ沢


雨ヶ立がずいぶんと離れました


烏帽子山

布引山の山頂に着きました!朝日岳がナルミズ沢越しに見えますが、だんだんと雲が多くなってきてしまいました。新潟方面からの雲が谷川連峰を乗り越えてきてます。雲は生きているみたいで、山が見えたり隠れたり。滝雲にしては大規模過ぎる感じかな。南にあたる群馬の空は暗め。同じ谷川でも谷川岳は雲がかかってそうだし、朝日岳も半分は雲の中。今日はピンポイントで天気の良い場所に来たのかもしれないなあ…。たまにはこんな日もないとね。


魚沼から滝雲が流れ込む


利根川源流部の山々


朝日岳にも雲がかかり始めてきた

さて滑ります。布引山から雨ヶ立のコルまで、わずかですが気分爽快な滑りとなりました。雪は今シーズン初めてのちゃんとしたザラメで滑りやすく、ロケーションは最高で申し分なし。雨ヶ立は巻きます。うまいことトラバースして登った尾根に戻れました。あっという間に布引山が遠ざかってしまいました。

 
帰りのブナ林 すっかり春です
 

下るにつれて雪が緩んでしまい、滑りにくくなってきました。また、雪融けが早いおかげでか、埋まっていた低木や枝が雪から出てきやがって邪魔。シーズン初めのヤブが埋まらない状態みたいでした。杉も結構密に生えてて難易度の高い障害物競走を楽しみました。林道は前半は斜度があって滑るけど、大半は緩くて滑りません。もう少し雪が堅ければ楽だったかも。

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今日は天気悪いの覚悟で来ましたが、うまいこと山頂付近で晴れてくれました。山も良かったので満足です。もう少し時間がかかるかと思っていた雨ヶ立&布引山ですが、意外とアッサリ登って降りてきた印象です。月夜野の風和の湯で汗を流し、夕食は栄村まで引っ張って2度目の楼蘭。とりそばとねぎそばを食べましたが、ネギそばの方が美味しかったかな…。

 
栄村の中華 ネギそば とりそば
 




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