剱岳北方稜線 赤谷山〜池ノ平山〜剱岳

1日目 馬場島〜ブナクラ峠〜赤谷山〜白萩山先のコル





赤谷山からの剱岳  まだまだ遠いです

 山域  北アルプス 剣岳北方稜線 赤谷山〜池ノ平山〜剱岳
 山行日時  2013年9月20日(金)〜22日(日)
 登山形態  ヤブ山&岩稜縦走
 天気  1日目:快晴 2日目:快晴 3日目:晴れのちくもり
 メンバー  T世
 温泉・メシ  温泉: みのわ温泉(510円) 滑川市
 夕食: まるたかや(ラーメン・魚津市)
 コースタイム ◇1日目(9/20)
馬場島(7:10)⇒取水堰堤(7:50)⇒戸倉谷(9:25〜35)⇒ブナクラ峠(10:40〜11:00)⇒赤谷山(13:10〜35)⇒白萩山(14:30)⇒C1コル(14:50)
◇2日目(9/21)
C1(5:45)⇒赤ハゲ(6:20)⇒白ハゲ(7:25〜50)⇒大窓(8:40〜9:00)⇒大窓の頭(10:05〜30)⇒池ノ平山北峰(11:30〜40)⇒池ノ平山南峰(12:20〜40)⇒小窓(13:50) 水汲み(14:00〜15:30)
◇3日目(9/22)
小窓(5:50)⇒小窓の頭コル(6:25)⇒小窓ノ王基部(7:20)⇒三ノ窓(7:35〜40)⇒池ノ谷乗越(8:25〜40)⇒長次郎谷左俣のコル(9:50)⇒剱岳(10:15〜40)⇒早月小屋(12:25〜13:00)⇒馬場島(15:10)

馬場島から赤谷山〜池ノ平山〜剱岳を周回してきました。いわゆる「剱岳北方稜線」ってやつですね。「剱岳北方稜線」っていい響きですよね〜。「白山北縦走路」とかも。「北」がミソなのかも。「津軽海峡冬景色」に通じるところがあるのかもしれませんね。2000mをコンスタントに超えてる立派な稜線なのに、登山道が通ってないというのがミソなんでしょう。


この夏から秋にかけて、剱岳に3回登るつもりにしてました。一回目は7月下旬の早月尾根。行くには行ったけど、天気悪くて何も見えず…。二回目は源次郎尾根の予定だったけど、悪天予報で元から中止。そして三部作の完結が北方稜線だったのであります。三部作は完結しませんでしたが、北方稜線自体はお天気サイコーで最高でした。

 
取水堰堤は様変わりしていました 最後の水場 戸倉谷?

3時に起きて3時半過ぎに家を出ます。馬場島までだいたい3時間。枠のある駐車場は平日のこの時間でも空きはナシ…。白萩川沿いに少し進んだゲートの手前のスペースに止めます。前に赤谷山に登った時は取水堰堤まで車が入れたんですが、昨年の猫又山といい今日といいゲートが閉まっています。まあ、下山が早月尾根なので入れても意味はないのですが…。

まずは林道歩き。かったるいが少しで終わる。登山口周辺は工事で大きく様変わりしてました。どこから登山道に取り付いていいのやら〜。小ブナクラ谷、大ブナクラ谷を渡るあたりまでは不明瞭な感じ。迷ったりロスはなかったからいいですが、いくら工事とはいえ、ちょっと不親切かな。

 
ブナクラ峠直下のゴロゴロ地帯 そのゴロゴロ地帯を登る

ブナクラ峠への道は赤谷山の時に往復と、昨年の猫又山では下りに使っています。ダラダラと長くて単調で好きではないですね〜。まあ今日は北方稜線のアプローチみたいなもの。ガンバるべ。そうそう、天気は最高です。最近は秋っぽい天気になってたので涼しいかと思いきや、これがまた暑くて…。想像以上に喉が渇きます。

1300mくらいのところで左からの谷を2本渡ります。どっちかが戸倉谷なんですが、どっちなのかはわかりません。とにかく、これが最後の水場。ここで6リットル汲んでおきます。ワタクシが4キロ増し、T世さんは2キロ増しとなります。そうそう…この1本目の沢で滑って転んでポケットに入れていたデジカメの液晶が割れてしまいました。ショッック!虫の知らせがあったのか、普段カメラなんて一つしか持って来ないのに、今日に限って沢&スキー用のカメラをザックに入れてきていたのでした。不幸中の幸いだったけどショッック!

 
ブナクラ峠 いよいよ北方稜線 後立山がクッキリと見えています

荷物が重くなったと同時に谷の傾斜も急になります。ペースダウン…。T世さん遅れるようになってきました。ブナクラ峠は狭くて開けてない記憶があったので、直下の岩ゴロゴロのところで休憩とします。これまで暑かったけど、谷を吹き上げる風が気持ちよかったです。


猫又山  ブナクラ峠上のビューポイント

ブナクラ峠からいよいよ北方稜線の始まりです。でも、なんっかスッキリしません。前に来た時よりも道がヤブっぽく感じますね〜。まあ、毎年毎年刈り払いするような道ではないんでしょうが…。荷物が重いから余計にそう感じるのかもしれません。とくに東側をトラバースして、そのあとの溝状の急坂は堪えました。

 
五竜岳の向って草原を進む トラバース道のスラブ帯
 
歩いてきたブナクラ谷 猫又山  紅葉が始まってます

登山道が尾根を通るようになると、景色が良くなって風も抜けるので気持ち良くなります。背後には大きな猫又山。東には後立山連峰が並んでいます。下りの2人組とすれ違いました。ここから先は池ノ平山から小窓へ降りる途中までは誰ともすれ違いませんでした。今日は平日ですのでね。明日スタートの人はボチボチいるのかも…?


赤谷山到着 剣が・・

赤谷山の山頂は相変わらず素晴らしい山頂でした。進行方向に険しく聳える剱岳と草原越しに広がる後立山連峰がいい感じ。草原と点在する岩がアクセントなんでしょうね。赤谷山までの道のりが結構ウザ系なのも、山頂の絶景を増幅させているのかもしれません。とにかく長居したくなる山頂です。


振り返ると草原越しの後立山連峰が素晴らしいです

今回はビールを2本持ってきました。2泊なので1日1本の計算です。普通ならテン場に着いた時に飲むんですけど、あまりにも美味そうだったので赤谷山の山頂でプシュ!今年の5本の指に入る美味しさでした。喉がガラガラでしたもん。今日の予定は白萩山先のコル。どんなヤブが待ち受けているかわからんが、この時間なら余裕でしょう。ということで、赤谷山の山頂でマッタリとした時間を過ごしました。

 
山頂のお地蔵さんと剱岳 この窪を進んで行きます

いよいよ北方稜線の核心部へと足を踏み入れます。どんなヤブが待ち受けていることやら…。山頂直下のテン場から伸びる踏み跡へ。しばらくで踏み跡が薄くなってアレッ…となったけど、すぐに踏み跡再発見。そのあとは左の斜面の草地を進むことが多くなります。結構傾斜が強いのでツルツル滑って歩きにくかったなあ〜。足は靴の中でねじれるし…。

 
いよいよ道なき道へ 白萩山  左の草原斜面を進みます

今週のはじめは安曇野でも朝の気温が10℃を下回る日がありました。山も冷え込んだんでしょうね〜。紅葉が結構進んでいます。ここ数年は紅葉が遅れることの方が多かったと思うけど、今年は早そうな雰囲気です。一気に紅葉して一気に終わったんでは紅葉シーズンが短くなってしまいます。徐々にお願いしたいところです。

 
その草原を下ります 白萩山への登り  後ろは赤谷山

白萩山への登りも黒部川側に絡むことが多かったような…?いくつもピークを越えるので、どれがどれだか記憶が定かではなくなります。開けたピークに出たけど、白萩山へはもう一息。今日のテン場予定であります次のコルが見えています。白萩山の本峰へは少々ハイマツがうるさかったけど、枝は被ってはいるものの足元は通っているので、立ち往生してしまうほどのことはありませんでした。ただ、白萩山の山頂は背丈に近いくらいのハイマツの山頂でした。


白萩山直下より赤ハゲと白ハゲの岩稜帯

本日のテン場まで白萩山からは下るのみ。ここも左側の斜面に草原が発達していて、稜線上のヤブを回避できます。遅くまで雪が残るので草原なんでしょうね〜。助かります。コルの高さを確認しつつ、草原を下り過ぎないようにだけ注意してればOK!ちょうどコルに池塘があったけど、ここにはテント張れそうな場所はなし。一段上がったところにも池塘があって、その南側が草地になっていました。

 
白萩山はハイマツの山頂 今日の泊まる予定のコルが見えてきました

その草地が本日のテン場。あまり頻繁にテントが張られてる感じではなかったです。テン場のロケーションだけ考えると、赤谷山の方が数倍良いです。ただ、少しでも先に進んでおこうと思うと、ここになってしまうんだなあ〜。結果的には翌日の小窓着が14時頃だったので、赤谷山に泊まっても十分だったってことになります。

 
コルには池塘 その上にもうひとつ池塘  ここがテン場

さて、1日1本だったはずのビールをプシュ!本日2本目のビールも大変美味しゅう頂きました。もうかなり秋めいて涼しくなったので、ビールも1本あれば大丈夫と踏んでいましたが、なにがなにが…何本でも飲めそうな喉の具合でした。このテン場は草地しかないのが難点。岩がゴロゴロしてるとか、砂地があるとかなら落ち着けるんですが…。居場所がないって感じでした。早めに夕飯食って早めに寝ることに。

    ◇2日目(9/21)





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