焼山温泉から昼闇山北尾根三角 山スキー


焼山温泉ベースの新たなパウダールートの探索です


 山域  頸城 昼闇山
 山行日時  2014年2月11日(祝)
 登山形態  山スキー
 天気  小雪 最初だけ晴れ
 メンバー  S藤
 温泉・メシ  焼山温泉(500円)
 コースタイム 焼山温泉(9:15)⇒林道終点(10:50〜11:05)⇒1250m終了点(13:00〜50)⇒林道(14:10)⇒焼山温泉(14:25)

焼山温泉や笹倉温泉をベースとするエリアのウリは何と言っても日本離れした景観。標高300mくらいの里にいながらにして、この景観にありつけるのですから!もちろん素晴らしいのは景観だけではなく、スキー向きの斜面も目白押し。ただ、どっちかと言うと春が旬のルートが多いような…。深雪のシーズンでは放山がメジャーで、あとは最近では新田山に登る人が多いみたい。今日はそれに続く第三のパウダー用の山を探しに出掛けてみました。


微妙に違うかもしれませんが・・・

焼山温泉、笹倉温泉周辺のスキールート図

昼闇山北尾根とでも言えばいいんでしょうか…?昼闇谷と一ノ倉川に挟まれた尾根です。昼闇山からはしばらく痩せ尾根が続いて、スキーどころか登るだけでも苦労しそうな感じ。ただ、その尾根の末端は裾広がりのキレイな斜面が広がっています(地形図上では)。ちょうど三角の頂点が1300mくらいかな。今日はその三角の頂点を目指します。とくに山名がないのが残念ではありますが、途中に1111mの標高点がありますので、それを題材にして…。


今日は4連休の最終日。昨日までは福島に行っていました。スキーと観光です。最終日は戻ってきて、この昼闇山北尾根末端三角1111m経由…です。ここは2年前にも計画してたんですが、その時はあまりに雪が降り過ぎて新田山に転進。猛ラッセルを体験できました。今日はまず寝坊からスタートです。夜福島から帰ってきて、準備して…寝たのは1時過ぎ。…は言い訳です。起きたら1時間オーバーしてました。言い訳ですが、目覚ましも鳴らず…。寝坊してしまったために、時間切れ敗退になるのだけは避けたいなあ…。


焼山温泉  里に居ながらにして日本離れした景観です

新潟県の予報は曇り。日本海に弱い気圧の谷があるそうな…。糸魚川まで降りると確かに曇り。海の方が暗い。山の方は明るくて、やや雲は多いものの今日も日本離れした景観にあり付けました。焼山温泉には先客1台。多分、新田山でしょう。焼山温泉のスキー場跡を登ります。これから目指す三角斜面がよく見えます。地図で見るより階段状だなあ〜。


焼山温泉の駐車場に止めさせてもらいます(要許可)


スキー場跡からスタートです  中央に目的の三角斜面が見えています


笹倉温泉の方

絶景を堪能しながらスキー場跡を歩いていましたが、杉林の林道に入ると同時に海側から雲が押し寄せてきます。途端に暗くなってしまいました…。そして雪もチラつくように…。あと30分寝坊してたら、最初から小雪だったかも…。そのへんは不幸中の幸いと思いましょう。新田山の林道分岐に、さっきの先客3名?が休憩中。この先はトレースなし。この時期はこの先行き先がないはずなので、トレースは99%ないと思ってました。

 
いつの間にやら雲に覆われ・・・ 例年よりも少ないけど、やっぱりここは多いです
 
アケビ平の杉並木 杉を抜けると広葉樹の疎林

今日はS藤さんに付き合ってもらいました。ボクの寝坊の被害に遭ってしまったけど、頑張ってラッセルしましょう!表面に薄く新雪でその下がやや重い南岸低気圧による雪(土曜の)。雪はヒザ下だったけど、微妙に重い雪でラッセル感度はイマイチ…。それでも真っ新な雪の上を歩くのは気持ち良いです!アケビ平の杉並木を進み、西尾野川の手前で林道終点。ま、ここまでは長いアプローチといったとこでしょうか。

 
鉾ヶ岳には太陽が 1000m前後からは立派なブナも

川の見えるところでしばらく休憩。川向うには阿彌陀&烏帽子のトゲトゲの山が見えるはずなんですけどね〜。今はねずみ色の雲の中に隠れてしまっています。三角の頂点に行くには、真正面の緩斜面いを登れば効率的っぽいですが、1111mを踏むために昼闇谷側の尾根状を登ることにします。下から見て三角の右の辺です。晴れてきたら端の尾根に居た方が、眺めも良いかもってのもありました。

 
終了点手前からは樹氷が カンバも

しばらくで杉の植林を抜け、広葉樹になってやっと開けます。登るにつれ、だんだんと雪が深くなっていきます。汗の量も増えてきました。4連休前半は2日とも登りはスキー場トップから西大顛だけだったんで、なんかラッセルが心地よいです!晴れててもう少し軽けりゃ言うことなしなんですが…

 
中央は一ノ倉川の広河原 しばらくお天気待ち

さっきより若干空が明るくなってきたような…。気温は低いけど風がないのでそれほど寒く感じません。せっかく晴れそうな気配があるので、しばらく粘ってみることにしましょう。鉾ヶ岳はずっと日が当たってるんですけどね〜。少ししたら阿彌陀&烏帽子に日が当たりはじめます。真上の空にも青い部分が…。このまま晴れてくるのかと思いきや、これ以上晴れることなく経過。あきらめるか…。ここは北に面しているぶん雪質は保持されますが、景色的には海を見る感じになるのが残念なところ。展望の主役は南側にありますので…。


粘ってはみたものの、これが最高でした


晴れて青空ならキレイだったのに・・・残念


最初は鉾ヶ岳に向かて尾根を滑りました

さて、滑りなんですが…。ここからの1段が急だなあ〜。パウダーだと気持ちよく滑れる斜度だけど、無木立なので気持ち悪い…。穴掘るのも面倒だし、堀ったところで確証は持てません…。こんな時は欲をかかずに、斜度を落としてより安全に…。最初は樹林の尾根を滑りますが、どうしても急斜面に入らないといけなくなります。

 
やや気持ち悪い無木立の斜面 斜度が緩むと快適疎林斜面に

気を配りながら斜面へ。南岸低気圧の雪の上に積もった新雪がサーッと流れます。10センチ程度のフカフカの雪なので、大規模な物にはなりませんが。雪崩れるだけの斜度はありますね〜。一気に滑ると楽しめる斜面でしたが、気持ち悪さからダマシダマシ降りるのみとなりました。ま、仕方ないですね〜。

 
緩急を繰り返しながら滑ります アケビ平の杉植林

この下からは明るい疎林で階段状の斜面がずっと続きます。このエリアっぽい斜面です。気持ち良いです!ただ、降りるに従って重くなり、板が走らなくなってきました…。いくら北斜面とはいえ標高が低いですからね〜。この斜面はどこだろうが滑っていると、必ず登りのトレースに当たるってのも安心できます。林道の手前に微沢が2、3本入っていて、それはカニ歩きでクリアしなければいけませんが…。概ね快適に滑ることができます。2人だっということもあり、標高差600mの斜面をものの20分で林道まで滑ってきました。

 
林道に降りたらトレースを使って一気に温泉へ 無事下山!

あとは自分たちが付けたトレースをボブスレー。橋を渡った先で少し登り返しがあるだけで、ほぼ滑って焼山温泉に戻ることができます。仮に登りで7時間かかったとしても、下りが1時間なので、合計8時間で行って来れるということです。7時に出れば15時に着く…と。駐車場に戻ってきて、車を運転することなく温泉に入れるってのもいいですね(日帰り入浴:500円)。安曇野から焼山温泉までは雪がなくて2時間ほど。近くはないけど遠くもない感じかな…。年に1度は必ず・・・という定番ルートには難しいですが、何年に1度かは来てみてもいいかな・・・というコースでした。

   




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