三股から前常念 初冬ハイキング 前常念からの常念岳
常念山脈が雪化粧したので見に行ってきました。常念山脈の信州側登山口であります三股、一ノ沢、中房温泉への車道は11月いっぱいで冬季閉鎖になります。閉鎖になると車道歩きが長くて大変。逆に閉鎖になる直前とか、お手軽に雪山を楽しめるチャンスなのであります。だいたい毎年行っているような…。燕岳と蝶ヶ岳が多いかな。楽なので。常念岳は一ノ沢からしか登ったことないです。そんなわけで、今回は三股から前常念経由で登ってみることにします。
晴れ予報の平日に休みが取れました。ちょうど一ヶ月ぶりの山登り。山から遠ざかるとモチベーションは低下するようで、行く前はわりと面倒臭かったり…。早朝出発も億劫で普段と同じ時間に起床。普段の仕事と同じ時間に家を出て、三股に着いたのは8時前でした。先客は5台くらいだったかな。三股の駐車場には雪は全くありませんでした。
天気は快晴！登山口まで進むと薄っすら雪。ちょっとの違いなのに…。先客の人たちは全て蝶ヶ岳のようです。尾根に出るまでの標高差800mをひたすら登ります。斜面は南向きなので雪は少ないです。ほぼんど地面が出ていて、時々雪がある感じ。1回目の休憩でスパッツ装着と思いきや、ない…。車では見たけどなあ…。荷物を詰めなおした時に入れるの忘れたか…。困った…。
雪が少ないうちはズボンの裾でガード。尾根に出て雪が少し増えたのでカッパの下を履きます。あまり効果はない感じ。まあ、雪は5〜10センチなので何とかなっているような。雪が靴に入ってくるようになったら、テキトーなところで引き返そうか…。前常念に向けて登りが本格的になると、樹林がなくなります。樹林がなくなると雪が全くないところあるかわりに、窪地とか吹き溜まりも出てきます。吹き溜まりは部分的ですが、深いところではヒザ上まで埋まります。
厳しいなあ…。雪が侵入しまくり！登山道は窪んでるので、吹き溜まり率高し。登山道をはずれて岩を伝って登ることに。はじめはいい感じだったけど、登るにつれて手強くなってきます。巨岩が積み重なってるところに雪が着くもんでタチ悪いです。うかつに雪の上に足を置くと、落とし穴に落ちたり。ストックでいちいち確認しながら足を置く…の繰り返し。雪から出ている岩は尖っている岩が主なので、それを伝っていくのも大変でした。救いは夏靴で来たこと。冬靴で来てたら岩の上を伝って歩くの無理だったと思います。そのかわり足首が高いので雪は入りにくかったかと…。微妙。スパッツ忘れたのが全てです。
こんな感じなので時間も体力も浪費。1時間で前常念に登れるかと踏んでたのが、1.5倍はかかったのかな。こんな感じで常念岳までは厳しいと思われたので、本日は前常念までとしました。前常念からも穂高連峰や乗鞍、御岳、横通岳から大天井岳…とまずまずの展望。常念本峰が邪魔して槍ヶ岳は見えませんでしたけど…。天気も良いし、今日のところはこれで満足。蝶ヶ岳の標高と同じくらいまでは登ったことだし。ビール飲んでマッタリしました。結構寒かったけど。
下りはさらに難儀…。川を岩伝いに渡渉する感じ。下りで勢い付いて、転んだ時のダメージも増大。2回くらいは雪を踏み抜いて岩の隙間に挟まったかなあ…。肩から転んだりもしたし。岩から岩へは飛んで移れるところは少なく、怪しいところは太極拳のようなスローな動きで移ります。なので腕も足も筋肉パンパンです。普通はバランス崩しても、安定したところで立て直せるけど、ここはリカバリーできるような安定した岩がほとんどなかったです。
 お隣の横通岳と大天井岳 雪が降りたてのこの時期、ブッシュに積もった雪の落とし穴には何度も落ちたけど、岩の落とし穴は初めてだったなあ…。落ち方によっては危険なので、気を付けなければいけませんね〜。前常念経由の常念岳はお手軽雪山ハイキングとは言えません。やっぱり燕岳か蝶ヶ岳がお手軽です。一ノ沢も雪が深くなるとキビシーし。
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