妙高 南又沢源頭&大倉山北斜面 スキー探索
本日の目的は南又沢源頭部の探索であります。10日ほど前の4月1日に岡沢からハンノキ平に登りました。途中の燕尾根からは大迫力の妙高北面の眺望が…。その中でも目を引いたのが、烏帽子岩とでも呼びたくなる三角の岩峰とその裾に広がる斜面です(下の写真)。あそこに行ってみたい!帰って調べたら、濁俣川の支流であります南又沢の源頭になっていました。谷は結構なV字ですが、斜度自体は緩そうな感じ。大倉山からそのまま滑り込めそうです。行ってみるべ!
もともとこの週末は泊まりで山に入るつもりでした。ところが1週間ほど前に軽いギックリをやってしまい、週末ギリギリ治るかどうか…。治っても重荷は厳しい感じ。ということで、今回の探検系山スキーとなったわけであります。こんなのに付き合ってくれる人はあまりいないのですが、こーちゃんを誘ったらOK!の返事。 前夜は歓迎会。朝の動きがスローになり若干遅れ気味で事が運びます。妙高のセブンでこーちゃんと落ち合って、車1台で笹ヶ峰方面へ。今回の核心の一つが笹ヶ峰林道の除雪。笹ヶ峰の駐車場までは済んでないにしても、最悪でも池ノ峰を回り込むところまでは…と思いながら車を走らせます。結局のところ涸沢と京大ヒュッテの間くらいまで済んでました。これならロスはほとんどないです。吉田さん情報ありがとうございます!
先客は3台だったっけか?まだ少ないな。来週は溢れ返るんでしょう。天気は快晴!スカッと晴れました!そのぶん冷え込んで雪は堅いです。十二曲りはアイゼン必至。できれば黒沢を遡りたいところ。黒沢はところどころ穴は開いているものの、まだまだ大丈夫な様子。雪が融けるのは早いから、いつもで大丈夫かはわかりませんな〜。
黒沢湿原に登り上げます。黒沢池ヒュッテまで直線で1.2キロ。景色は変わらないし、向かい風だしで長く感じます。やっとヒュッテのとこへ。ガラソノ沢の左俣源頭が見えるところまで進みます。そして協議。本命は@南又沢源頭ですが、それにプラスどこに行くか…。候補は今見えているAガラソノ沢左俣源頭、B大倉山の北斜面を末端まで、C三田原山に登って涸沢(帰りに)、Dカルデラに入って三田原山…の5つ。ま、このうちせいぜい2つか3つ行ければいいとこでしょう。
気温低くて北斜面がカチカチなのが問題。斜度があるとこはイヤだなあ…ということで、まずは大倉山に登って北斜面を滑ってみることにします。雪面が堅くてトラバース気味に登るのが厳しいです。滑るのも思いやられるなあ…。でも、景色は凄いです!火打東面のまったり度は特筆ものですね!たおやかな山容とカンバの疎林が絶妙です。
大倉山北斜面を滑ります。前回(2012年)は西側の短い方の台地を滑りました。今回は長い方の東側を滑ります。…が、やっぱり堅い。しかも雪面が平らじゃないので滑りにくいです。途中からは薄皮ながらモナカになり、ボテボテと転んでしまいます。滑ってる時に景色は最高なんですが、何しろ雪が悪いもんで景色にまで気が回りません。止まって景色堪能ですな。
中くらいまで滑ったところで、右にトラバースすると南又沢源頭が見えそうな雰囲気。とりあえず見てみて、本当に行く価値があるのか確認しようということに。今回の主目的の場所だけに期待が膨らみます。南又沢源頭の縁に行ってみると、そこにはごくフツーの谷があるだけでした。あの烏帽子のような立派な岩峰はここからだとわからず、谷もイマイチすっきりしていません。ちょっとガッカリ…。
でも、せっかく来たことだし、二度と来ることはないだろうなあ…。大倉山北斜面は後に回して、先に南又沢源頭斜面に滑り込みます。この滑り込むとこの斜面は東を向いているからか雪は緩んでて、滑りやすいザラメになっていました。気持ちよかったです!ただ、谷底はまだ日差しが弱いのか、堅かったり微妙な雪質でした。
途中まででやめようかとも思ったけど、二度と来ることはないだろうなあ…。降りれるところまで降りてしまえ!結局1400m台まで滑りました。笹ヶ峰とあんまり変わらないなあ…。また同じだけ登り返すってことかいな…。北向きの斜面は雪が安定している風に見えたけど、日当たりのよい南斜面は雪庇やら割れ目やら危険物があちこちに。登りは気持ち悪いですね〜。
1800mくらいのところまで登り返して、大倉山も北斜面に再び乗っかります。北斜面の末端まではいいか…ということで、黒沢池ヒュッテを目指します。北斜面は雪が期待できないので、三田原山に登って南斜面を滑ろうという目論見です。ところが登っていると、やっぱりこの北斜面はキレイなんですよね〜。雪は微妙かもしれないけど1本滑ろうということに。涸沢はいくらでも滑る機会はありますからね!
やっぱり雪は微妙でしたが、景色がスバラシ過ぎです!天然の牧場のような斜面です。標高が下がるにしたがって雪は緩み、最後の1本はなかなか快適なザラメでした。台地の末端になると火打を少し北東から見る格好になり、印象が変わります。手前にある鬼ヶ城とかが威圧的です。火打東面は上の方はマッタリ度満点ですが、その下には大滝や岩壁となり荒々しさ満点になります。そのギャップが良いのかもしれませんね〜。
さてさて、またまた登り返しです。いい加減疲れてきましたね〜。最後の〆は三田原山から涸沢だったんですが、もう勘弁して下さいって感じです。黒沢池から直接黒沢を下って降りることにしました。帰りの黒沢湿原1.2キロが長かったです。黒沢岳の東面のオープンバーンには今日のシュプールが何本か付いていました。
黒沢は消化試合かと思いきや、滑りとしては今日で一番楽しかったかも…?雪は適度に緩んでて滑りやすく、谷のわりに斜面っぽいところも多く…。最後に気持ちよく滑ることができて良かったです。最後のブナの台地も板が走ってくれて楽しかったし…。最後、車を止めたところにピンポイントで戻れなくて、少しだけど車道を歩くことに。ま、特に苦になるほどではなかったです。
大倉山北斜面にしても、今日の南又沢源頭にしても、通り抜けたり周遊したりできないのが辛いところ。滑ったところを登り返すしかないのがネックです。南又沢は4月1日に見た限りでは雪はつながっていましたが、遠目にもデブリが確認できて荒れた様子。通り抜ける勇気はありませんね〜。行けば行けそうな気もしますが…。 苗名の湯で汗を流します。そして能生の道の駅へ。明日はロック&ブッシュの焼山北面台地に混ぜてもらうことに。上越のバローで買い出ししてから向かいます。着いたらすでに8時前。2時間ほど宴会して10時には寝たのかな…?明るくなるまで一度も目を覚ますことない爆睡でした。
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