小仙丈沢 沢登り


明るく開けた沢!詰めは小仙丈カールでヤブ漕ぎなし・・・の快適沢


2個目の大滝

■2015年8月22日(土)〜23日(日) ■南アルプス 仙丈ヶ岳(には登ってない) 
■メンバー:まー君まきchin隊、S子ママ、ask、T世
■天気 1日目:くもり時々晴れ 2日目:晴れのちくもり
■コースタイム ■1日目 北沢峠(9:00)⇒野呂川出合バス停(9:45〜10:00)⇒小仙丈沢入渓点(10:35〜50)⇒2000m弱テン場(11:40)
■2日目 テン場(7:00)⇒大滝1下(7:30)⇒大滝2上(8:20〜35)⇒小仙丈カール(11:00〜10)⇒稜線(11:40〜12:00)⇒北沢峠(13:50)
 ■温泉:仙流荘(600円) ■食事:たけだ(伊那・ソースカツ丼)

お盆明けの週末は南アルプスは仙丈ヶ岳、小仙丈カールに詰め上げる小仙丈沢に行ってきました。5年ぶり2度目となります。もともとの予定では北陸方面の沢でした。ところが直前の木曜夕方の予報で北陸方面に雨マークが付いてしまいます。で、もう新しいとこ考えるのも時間的に無理なので、代替え沢としてこの小仙丈沢が採用されたという運びであります。小仙丈沢は明るい沢で、最後は小仙丈カールに出ます。ややこしいところもなく、時間的にも余裕があるので、こんな感じの?の企画にはピッタリの沢なのかなと思います。

8月22日(日) 北沢峠から小仙丈沢2000m弱のテン場

こんな感じの企画?のメンバーは関東チーム3名(まー君まきchin隊)、松本チーム4名(S子ママ、ask、T世)の計7名。朝の7時頃長谷の仙流荘に集結です。盆も明けて若干シーズンオフになったのか、この時間でも駐車場には隙間がたくさん。8時5分のバスに乗り込みます。朝から既に400人上がって行ったそうだけど、今の時間はもうチョロチョロです。

■北沢峠から小仙丈沢入渓点までは林道歩き

北沢峠からは林道を歩きます。野呂川出合までバスだと10分。でも、乗り継ぎ悪いので歩きます。緩い下りで45分ほどなので、たいした苦にはなりません。空は雲が優勢だけど晴れ間もあり。北に悪いヤツがいるので南風。雲の流れが早いです。雨さえ降らないでくれれば今回は上出来です。野呂川出合から両俣小屋方面の林道へ。こちらは少し登り加減。宴会資材満載のザックだと、登りに差し掛かると急ブレーキかかってしまいます。

正面に小仙丈沢の全景を見渡せるようになってきたら入渓点近し。同時に見えてきたものは沢風の4人組の姿。もしや…。声を掛けると、やっぱり…というか当然小仙丈沢。しかも2000mのとこで泊まるそうな。4人でタープ1枚らしいので、コンパクトには収まりそう。ただ、こちらが…。テント2張りとタープだからなあ…。


仙流荘でバス待ち  待ち人少ない・・・


野呂川出合のバス停  釣り師多し


一度行ってみたい両俣からの北岳


小仙丈沢の全景です  後から見るとなるほどね・・・って感じです


小仙丈沢に架かる橋のところに先客が・・・(写真=まきchin隊から拝借)

■初日は沢を歩くのは1時間足らず・・・で宴会

橋のたもとから沢に入ります。すぐの堰堤を右から越すけど下りが悪い。荷が重いので、ザックを受け渡しして空身で降りました。多分もうひと巻きした方が楽で早いです。こんな場合はこんな風にする…というだけの話。しばらくは倒木が多くて、渓相も暗めで不快。

最悪の場合を考えて、テン場を物色しながら登ります。7人分の宴会場となると簡単にはないです。それでも、優良とはいかないけど、何とかなりそうな物件は2つほど確認。5mほどの滝を越えると沢は開けます。そこからひと登りで宿泊予定地であります2000mの台地。先行の4人組は既に薪集めにかかってます。少しお話します。スペース的には2チーム合同も可でしたが、こっちは7人もいるので遠慮しとくのが筋かな。他になければアレですが、5mの滝を登ったすぐ右に7人分の宴会スペースはあったし。ということで、本日の宴会場決定!


橋からの小仙丈沢はそそられない・・・


渓相も暗くてそそられない・・・


だんだんと開けてくるんですけどね

■予定の宴会場は先客あり・・・で別の物件を

宴会場が決まったら、さっそく宴会準備。薪拾い、テント&タープ建設。焚き火に火が着き、高級素麺が空いたお腹に流れ込みます。焚き火の勢いが落ち着いたところでBBQ!定番の豚バラ、鶏肉などが串に刺さります。公式食糧の他にも、みなさま持ち寄りの楽しい食材が途切れることなく出てきます。ちなみに酒類はビール4本、日本酒5合、焼酎500ml。完売!


着々と宴会準備が  素麺作り中のまー君とまきchin(写真=まきchin隊から拝借)


宴会場はこんな感じかな

■長時間宴会に突入!

3時か4時くらいだったか、10人以上(2パーティー)が通過していきました。それにしても小仙丈沢、人気だなあ。5年前なんて、そんなに人が入った形跡なかったけどなあ…。2000mのテン場もキャンプ場みたいに整地されてたし。翌日通ってみると、その上に2段くらい快適スペースができていて、たき火跡も見ただけで4ヶ所もありました。4パーティー分なら余裕でした。

心配していた宴会中の雨。おかげ様で一滴も降らず!いつ降り出しても逃げ込めるように張っていたタープも出番ナシに終わりました。テン場に着いたのはお昼前、なんやかんや宴会開始はお昼過ぎ?最初頃は『まだ2時だ』とか『まだ3時だ』とか言ってたけど、いつの間にやら暗くなります。そのうち一人また一人、宴会から脱落。毎度のことながらワタクシは最後まで。そして翌日に影響が…。

一部まー君、まきchin隊から写真拝借

8月23日(日) テン場〜小仙丈岳〜北沢峠

ゆうべは最後まで起きてたのに、何故か一番に起きて焚き火に着火。そのうち一人また一人、起き出してきます。今朝の空は晴れ間が優勢!清々しい感じの朝です。朝飯は雑炊だったけど、ほんの少ししか食べれず…。でも、この時点では酒が残ってるような感覚はなかった…。ダラダラと準備をして7時頃スタート。


朝の宴会場は寂しい雰囲気(写真=まきchin隊から拝借)


出発の頃には谷間にも朝の光が


振り向けば北岳!(写真=まきchin隊から拝借)


1つ目の大滝 なかなか近づかない・・・

■1つ目の大滝へ なかなかご立派な滝です

歩き出すとすぐ、前方に大きな滝が見えてきます。地形図の滝マークのある滝です。早くから見えてるもんで、なかなか近付いてきません。結局、滝の下まで30分。なかなか迫力のある滝です。この滝、2段になってて、上の段のが本体という感じ。本体はほぼ直瀑。滝は立ってるけど、側壁が緩いので圧迫感はないです。青空と木の緑と水の白がキレイ!


近付いてみると滝は2段


なかなか立派な滝でございます


2段目の登りより

■2つ目の大滝はさらにご立派!

1つ目の大滝を登ると、すぐに2つ目が見えてきます。その間はやや荒れた感じのゴーロ。近付くと2つ目も2段。上段は水流が一条、下段は幅広になってて、見た目もいい感じの滝です。左の枝沢に取り付きます。ロープは使わずに登りました。難しくはないけど高さがあるので、ここはロープ出した方がよかったな。抜け口が少し悪かったので…。残置もたくさんあったし。…と。いつも後から思うのであります。


1つ目の大滝を越えると、2つ目の大滝が見える


2つ目の大滝 観察中


2つ目の大滝の全景(写真=まきchin隊から拝借)


左の枝沢に取り付きます

■大滝を2つ越えると、小仙丈カールまでひたすらの登りとなります

枝沢の滝を登り切って本流にトラバースしたとこで休憩。この頃から胃がむかつくように…。吐き気がしてきて脂汗がダラダラと…。吐けば楽になるんだろうけど、出てこない…。次の休憩くらいから少しずつリバース開始。このあとは歩きながらもリバース。ひたすら登るだけの区間は、とにかくしんどかった。一人だったらしばらく寝てたな。カールに出たところのリバースが最後で、そのあとは回復に向かいました。ただ、精根尽き果てたのか、下りでは普段感じたことのない疲労感がありました。

その話はいいとして、大滝二つを越えるとアトラクションと呼べるものはオシマイ。でも、沢はコンスタントに急傾斜。ほぼゴーロ滝なんですが、たまにトイ状の連瀑帯みたいなのもあって楽しいです。胃以外は。両岸の黄色い花がすごかったなあ。花自体は可愛くない花だけど、これだけ群落になると圧巻の景色だわ。


ハンゴンソウの黄色がスゴイ!


傾斜はあるけど両岸が緩やかなのが小仙丈沢のキャラ(写真=まきchin隊から拝借)


ゴーロ滝が中心です(写真=まきchin隊から拝借)


一部連瀑帯あり!(写真=まきchin隊から拝借)


まー君、お疲れ?(写真=まきchin隊から拝借)


小難しいところはあっても、悪いところはありません(写真=まきchin隊から拝借)

■だんだんと源頭の雰囲気に

急傾斜のわりに彫は浅く、右岸が段丘のようになっています。段丘には薄く踏み跡があって歩きやすい。もちろん水流通しでも登れます。元気だったら水流歩いてたかも…?2550mあたりの二俣を右へ。左に行くと小仙丈カールの一段下のカールに行ってしまうのかな。カールはまだか、カールはまだか…と思い始めてからが長かったなあ…。


だんだん源頭の雰囲気に

■小仙丈カールに登り上げました あとはカール壁を・・・

水源で水汲み休憩。そしてカールのモレーンみたいなところで沢靴→山靴休憩。あとはどこから稜線に出るかだな。さっきまで青空が多かったのに、今は稜線に霧がかかってます。前に来た時は視界があって、稜線に続くザレのラインを登ったはず。靴を履きかえている間に稜線の霧がなくなってくれました。でも、ザレラインはよくわからん。

最低コルに直で登るのが最短だけど、ハイマツのヤブ漕ぎ付き。探りながら進んでみることに。すると結構な踏み跡がありますな〜。以前はこんなのなかった気がするが…。上半分はかなり急。小石が斜面に留まっていられる最高の斜度ってことかや。それ以上急になると岩だけ残る…?踏み跡ないと蟻地獄。良い踏み跡を選びながら登っていきました。登ってる時に視界があってよかったです。ないと不安に感じるだろうな。


小仙丈カールに登り上げました!(写真=まきchin隊から拝借)


小仙丈カールで靴替え


カールの斜面を登っていきます


かなり明瞭な踏み跡があります(写真=まきchin隊から拝借)


稜線直下

■北沢峠に降ります

稜線に出て沢登りは終了。疲れました…。胃の調子は良くなって、今度は空腹と水不足。ゼリー系をまきchinに恵んでもらって少し楽に。でも、下りでは荷物と体重を支える脚に力が入らず、辛い下りとなりました。多分、水不足だな。下山が仙丈ヶ岳のメインルートで助かりましたね。変な道だと、もっとキツかったに違いない。

北沢峠には14時くらいに着いたのかな。仙流荘に戻るバス、定期便は13時のあとは16時。その間は28人になりしだいバスを出すという仕組み。着いた時に出そうだったバス、あと5人乗れる状態だったけどウチらは7人。次に28人たまるまで待つことに。ちょうどビール飲んだり休憩できてよかったかな。


小仙丈あたりより


バス待ち(写真=まきchin隊から拝借)

■仙流荘で温泉浸かって、ソースカツ丼へ!

仙流荘で温泉。沢から降りて移動なしで温泉はありがたいです。本当に日曜の午後か…ってほど空いてたし。温泉手形も使えたし。温泉のあとはソースカツ丼。伊那の『たけだ』へ。5時過ぎに行ったらもう行列が。車は8割方は県外ナンバー。人気あるんですね〜。どうも回転が悪いようで、小一時間待たされました。後にいた人たちはもっと待ったんだろうなあ…。遠くから来てるのに。胃はほぼ復活したけど、さすがにロースの脂はもうたくさん食べれる歳ではありませんな。


伊那の『たけだ』でソースカツ丼





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