八方 無名沢山スキー


今シーズン2度目のスキー納めに行ってきました!


雪の少ない八方尾根

■2015年5月30日(土) ■北アルプス 八方尾根 ■天気:晴れのちくもり ■メンバー:S藤、N村、S村、H川
 コースタイム 八方池山荘(9:20)⇒丸山直下2340m(11:00〜25)⇒唐松沢出合から不帰沢出合へ(12:00〜13:00)⇒下ノ樺(15:05〜30)⇒八方池山荘(16:10)
 ■温泉:白馬八方温泉 郷の湯(600円) リフト券で100円引き ■食事:白馬飯店(中華)

八方尾根の無名沢に行ってきました。これが2015年シーズンの山スキー納めとなりそうです。多分。5月17日の鍋倉山で納めたつもりだったけど、童人トマの風のN村氏からお誘いに乗って、納め直しとなったわけであります。八方尾根には既に初夏の高山植物がワサワサと咲いてて、花とスキーを同時に楽しめる、面白い山行となりました。

■ゴンドラ&リフトで八方池山荘へ

トマさんから4名、そしてワタクシの5人組。ウチで前夜祭して寝不足で八方へ。八方からの山スキーは記録を見てみると実に2008年以来。7年ぶりですね。ゲレンデにもほとんど来てないです。ゴンドラ乗り場横の駐車場は600円/1日でした。お客さんは多くないですね。スキー客は我々5人のみでちょっと異色な感じでした。

ゴンドラ+リフト+リフトの往復で2900円は高いなあ…。黒菱の林道が開いてたらタダなのに…。天気は快晴!空気が澄んでて展望はすこぶる良好です。リフトに乗りながらにしてこの景色を拝めるんですからね。観光で来たなら2900円は高くないのかも。登山だと高いけど。リフトの下にはリンドウがワサワサに咲いています。夏のリフトは地面と近くて面白いです。


リフトの下にはリンドウがワサワサと生えていました


リフトの乗り継ぎで

■無名沢の滑り込み点を求めて登ります

八方池山荘からシートラ。スキーブーツで登ります。登りにくいけど短いから…。今年は尾根の雪融けが早く、暖かい日も多かったようで、既に八方尾根は初夏の彩り。初夏の高山植物が咲き始めていました。リンドウ、ユキワリソウ、ミヤマキンバイ、アズマギクなどなど…。さすがに板を背負ってるので、腰を据えて撮るわけにはいかなかったです。腰にも悪いし…。

八方池から滑り込む目論見だったけど、池の北斜面には全く雪が付いていません。登山道から雪が繋がっているところまで登るしかありません。今日はクソ暑くて、今年最高に汗をかいているような…。スキーブーツで登るので、余分に体力使うだろうし。一応予定は唐松沢から唐松岳。でも、もう今の時点で無理っぽい雰囲気です。

唐松が無理なら無名沢をメインにした方が得策。下ノ樺を越えたあたりで雪が繋がったとこが出てきたけど、見送って丸山直下の斜面まで登ることに。最初から丸山まで登るってわかってりゃ、ブーツは板に着けて登山靴で歩いたんだけどなあ…。まあ、あとの祭りですわ〜。ただ、滑り出しと登り返す地点が違うから、登山靴をデポるのも難しくなるので仕方ないですね。


妙高&火打の雪も寂しくなってきました


八方山への登り 雪は少ない


ミヤマアズマギク


ユキワリソウ


ミヤマキンバイ


リンドウ


木道はスキーブーツに優しい


唐松岳へと続く八方尾根


五竜岳とその向こうに鹿島槍も


不帰のキレット


白馬三山


右の丸山からの斜面を滑りました


八方池はまだ雪の中


無名沢  雪は少ないけど谷の真ん中は大丈夫そう


下ノ樺


丸山への登り

■無名沢を滑ります

無名沢に滑り込みます。今日は何年かぶりのスーパースティンクス。裏を見るとワックス掛かってた…。コンパスでは剥がれないので諦めて滑ります。久々の板で、しかもワックス付き。探りながら滑ります。探りながら滑ると腰が引けて悪循環ですな。ヨレヨレ滑ってました。ワックスは滑っているうちに取れるんですね。いつの間にかベタツキはなくなっていました。

無名沢は尾根周辺の雪融けは進んでるけど、谷の中の雪の量は十分。縦溝も少なく、落石もそれほどでもなく、わりと快適に滑ることができました。丸山から唐松沢に出合うまでの1000m弱の標高差、滑り納めには十分すぎるほど。


さて滑ります


唐松沢に出合いました


こちらは降りてきた無名沢

■唐松沢と不帰沢の二俣まで行ってみます

唐松沢に降りると、本流の先に後立山の主稜線が見えました。最初は唐松沢の本谷かと思ったけど、地図を見ると不帰沢でした。スケールの大きな谷ですね〜。ただ、雲が多くなってきたなあ。夕方ちょっと降るような予報もあるけど、下山するまで何とか持ってもらいたいところです。

せっかくなので本谷と不帰沢の出合まで登ってみますか。お疲れモードのお二人は無名沢出合で登りに備えて充電。出合までの標高差約100mを登り、ノンストップで滑って、この1本がホントの滑り納め。満足満足!


左が唐松沢 右が不帰沢


唐松沢本谷

■滑り納めが終わり、待っているのは登り納め

滑り納まったあとは、試練の登り返し。登り返してさらにスキーブーツでの登山道下りが待ち構えてます。まずは唐松沢出合から下ノ樺までの標高差800m弱はシール登り。水が足りなくなりそうなので、途中の小さな滝で水を補給しておきます。とくに難所はないので、2時間もあれば登れるでしょう。

と、登り始めると、人数が一人増えています。少し先に出たS村さんと一緒に登ってる人が…。単独の人がスキーで降りてきたのかと思っていました。近付くとツボ足アイゼンのおじさんが…。谷に付いたシュプールを見て、このまま二股まで谷通しに抜けれると思って降りてきたようです。ウチらが登り返すのを見て愕然としたようです。


無名沢の登り返し


最後の急斜面

バテてる感じではないけど、歩みは早いとは言えない…。なんとかリフトが終わる時間に間に合って欲しいけど…。登山道ではないので見捨てるわけにもいかず、おじさんが視界から消えない距離を保って登ります。最後の急傾斜とトラバースでペースダウン。こりゃ間に合わないということで、登山道に出たところで八方のリフト会社に連絡を。降りてくるまで待ってくれるとのことでした。こちら5人は3人が先に降り、2人がおじさんに付きます。全員降りて、警察のお説教が終わり、温泉に入って、メシ食って、帰ったら21時くらいだったっけ?白馬で済ませる用事が済まず、翌日また白馬へ。そしたら、そのおじさんにまた遭遇するというオチ付きでした。




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