鍋冠山 山スキー林道歩きは思ったより楽しかったです
スキー使って鍋冠山に行ってきました。安曇野や松本からよく見える鍋冠山。あのこんもりしたナルさ加減はスキー向き?…と以前から頭の片隅にはありました。ただ、わざわざ鍋冠山に苦労して行く価値あるんかいな…ってことで行く機会ナシ…。今シーズン初めに、新潟が天気悪い時用の山…というのを考えてまして、先日の三峰山とともに鍋冠山もリストアップ。今回実行となったのでした。ホントは大滝山まで行きたいけど、時間的にも体力的にも厳しそう… 鍋冠山に登る際の最大の問題はアプローチ。夏の登山口になってるスカイライン展望台までの車道は冬季閉鎖。長〜い長〜い車道を歩くことになる…。はじめ三郷の北小倉からの道しか頭になかったけど、安曇野建設事務所のHPを見てると、須砂渡からも道(一応県道)があって、こっちの方が1キロほど短いことが判明。距離が短いってことは斜度もあるから、帰りが楽?…ってことで、須砂渡から入ることにしました。いずれにしても鍋冠山までの標高差約1450mのうち、1000m弱が林道という…なんだかなあ。
一緒に行くことにしていたY里さん、都合で急きょ不参加に…。新潟晴れなら新潟も考えたけど、晴れなさそう…。強力助っ人が抜けてしまったけど、一人でえっちらおっちら頑張るとしましょう。一人になるとダラダラしてしまい、出発は6時半を回ってしまいました。薄明るくなるくらいから歩くつもりだったんですが…。雪は最初から結構あります。今年は安曇野の山麓、雪が多いですね〜。普段知らないけど… 林道にはスキーと思われるトレースが薄っすらと残っています。いるんですね〜物好きが…。どこまで行ってるかわかりませんが。雪は多いけど締まっているのでラッセルにはなりません。林道が川沿いから離れて大きく迂回するところはショートカット。取り付きはヤブが濃いので少し奥から回り込みました。樹林は濃い目だけど登るには問題ナシ。帰りは試しに林道忠実に辿ってみたけど、長いし、斜度緩いし、倒木あったりで疲れました。多少苦労したとしても帰りもショートカットするべきでした〜。
再び林道に乗ります。ほぼ真っすぐ東峠へ。角蔵山の裏側(西側)にある尾根筋を進むので、明るく快適な林道でした。東峠で三郷スカイラインと合流します。ここは細い道も含めると、なんと六叉路。街でも六叉路なんてなかなかないのに…。交通の要所ですな〜。しばらく休憩。東峠からは車道を離れて尾根…というか、トラバース気味に登っている仕事道っぽい跡を辿ってみました。
林道がヘアピンになるところで合流。すぐ右側に開けた広場があったので立ち寄ります。観光も織り交ぜながら…。常念岳は手前の尾根に隠れてましたが、横通岳はよく見えました。あと蝶ヶ岳の一部と。後立山方面も今日は晴れているようで、ハクノリあたりまで見渡すことができました。林道に沿うように、しばらく開けた広場を進みます。
広場が終わったところで林道に復帰。しばらく進んでヘアピンが連続するとこでまた林道から離れます。林道の右側斜面を登ります。ここは樹間のあるカラマツ林で斜度も手頃。帰りは束の間の滑りを楽しめそう!林道に戻ってしばらく進むと展望台。松本盆地と安曇野が眼下に広がります。美ヶ原〜八ヶ岳〜富士山〜南アルプスもパノラマで広がってますが、如何せん逆光で…。林道は試練と思ってましたが、ここまでは楽しく快適に登ってこれました。
展望台の先にトイレがあって、ここが夏の登山口に当たるところです。ここから冷峠まではひたすら山腹トラバース。入り江が多くてなかなか冷峠が近づいてきません…。日影が多くて寒いし暗いし…。この間は試練の区間でした。雪もだいぶ増えてきます。ラッセルと言えるほど埋まらないけど、それなりに体力は使います。冷峠に近くなると疲れを感じるように…。朝飯足りなんだか。
冷峠の堀切?を越えると、先に雪原が見えたので行ってみます。作業場か何かかな。気持ちの良い休憩所でした!夏道尾根は針葉樹の密林…。取り付く気がしない…。冷沢は広くて緩そうなので沢を詰めることにします。入口だけ煩わしい感じでしたが、沢の中に入ると川岸が広くなってて快適!ロケーションもまずまずです。流れは完全には埋まってなくて、穴からは水の音もしてました。流れを右に左に渡り歩くのもまた楽し…。
沢も尾根も大きく左にカーブ…というかUターンします。ちょうどカーブが始まるところが地形図では窪地になってます。実際は平坦に近かったような…。木が生えてないので、池か湿原になってると思われます。ここで小休止。休憩と休憩のピッチが短くなってきました。立ち止まり休憩も増えてきたし…。
この付近、沢と稜線の高さの差はほとんどなくて、右手すぐのところに稜線が見えています。ですが、沢の中の方が広くて快適なので、そのまま沢通しに。最後の二俣を右に進んで、いい加減のところで右の台地状に乗っかり、そのまま自然と稜線へ。最後まで沢を詰めた方が楽だったかも…?まあ、どっちもどっち、似たり寄ったり、目クソ鼻クソ。
尾根状は針葉樹の密林かと思いきや、歩くには全く問題ない樹間。密林ではないにしても展望はほぼナシ。右側の樹林の隙間に目を凝らせば、なんとなく常念岳っぽい山が見えました。左側はたま〜に疎林になり、八ヶ岳や南アルプスの展望あり。もうあと100mちょっと登れば山頂なのに、足が重い〜。14時をタイムリミットに、あわよくば鍋冠山を通り過ぎて、行けるところまで行ってやろうという野望がありました。しかし、もう無理…。時間も体力も余ってない…。
ビール飲んだりと30分ほど休憩。体力回復…しないだろうな。13時半山頂出発!林道で暗くなるのは覚悟してたけど、暗くなる心配はなさそう。まずは針葉樹滑り。樹間を縫ってボーゲンもどきで滑るので太ももパンパン!たまにテレマークを試みるも、2ターン目に入れず…。下りは最初から沢に滑り込みます。ここは楽しかった!滑りを楽しめるところは皆無と踏んでいたので、ちょっとでも楽しめたら満足であります。冷峠までの沢沿いは気持ちよく滑れました。
沢底からカニ歩きで峠へ。沢底からカニ歩きで峠を越えれるのがスゴイ。ここからは林道滑り。ところが滑らない…。モゴモゴモゴ…と埋まる。そこそこ斜度があるから滑ってくれると思ってたけど、一人分の登りトレースではダメか…。登りも下りもこの間が試練となりました。それでも後半は滑るようになってよかった…。展望台で少し休憩。朝は逆光だったけど今は順光になって視界良好!
|