![]() 大渚山の頂稜は展望ヨシ!
2015年3月のASC-OB会の2日目は大渚山へ。ちなみに昨日の土曜日は一難場山&蒲原山に行っていました。大渚山といえば真冬に登ることが多くて、残雪の時期に登るのは久しぶりです。とくに今回の北面周遊はパウダー狙いのイメージですが、ザラメの北面もなかなか楽しめました。大渚山は小さな山ですが、東西南北すべてが山スキーフィールド。急斜面もあればマッタリ斜面もあり、パウダー率は高くないけど激重率は高い…。山頂からの景色も良いしね〜。大好きな山の一つであります。 ![]() 夕べは『梢乃雪』という古民家ゲストハウスを貸切しての宴会。よーく飲みました!おかげで朝が辛い…。ただ、最近お酒の飲み過ぎなのか、二日酔いの症状があまり出ないような…?『梢乃雪』は大渚山登山口にほど近いけど、行動食の調達にいったん街へ。大草連へのいつもの進入路が開いていたので進むと、やっぱり通れませんでした。戻って二つ目の進入路を登って行くと、今度は雪崩で道がふさがってて通行止。三つ目でやっと上がることができました。路面に雪がないので、地震によるものと思われる地割れが目立ちますね…。いつもの入山口には先客1台のみ。 だいぶ融けたんでしょうけど、大草連にはまだたっぷりの雪が残っています。除雪終点のスペースもいつもより狭いまんま。車4台で行ったので、ちょっとヒンシュクだったかな…?でも、もうこの時間なので後続も少ないでしょう。天気は一応晴れですが、昨日にも増してシラ〜ッとしています。目を凝らしてやっと北アルプスが見えるくらいでした。
今日は昨日からメンバー1人減って10人。TOKIから2名、グリズリーから3名、トマの風から1名、マツキンから3名+ワタクシ。M野氏先頭で登って行きます。M野氏も今シーズン2回目だな。下半分は順調に進んでたけど、上半分になってズリやすい雪になり、慣れた人とそうでない人の差が出ました。それでも3時間くらいで登ってるので、真冬の激重ラッセル時に比べればずいぶん早いです。
今年3度目の大渚山頂稜。3度目の正直でやっと晴れた!…といいますか、今年の場合は天気悪い時用として大渚山に登ってましたんで…。三角点のある西端まで行って中休止。昨日の宴会で残ったビールの1本目をプシュ!今日は風もなく穏やかな山頂。春霞みでシラ〜ッとしてて視程が悪いのがタマニキズです。
さてさて、北斜面に滑り込みます。直で北面に入ると堅くて急でツルッとしてない記憶があったので、いったん西の尾根を一段降ります。そこから北斜面へ。それでもやっぱり急で硬い…。バタつく板を押さえ込むのに必死…。この板と金具では厳しいな。でも昨日に比べたら木が空いているし、斜面がキレイなので随分マシ。
右の大渚沢を覗いてみます。ここは土砂崩落か何かで無木立の沢となってます。前回北斜面に来た時に滑ってますが、地形がウネウネしててとても面白い斜面でした。この時期ズタズタかと思ってたので、大人数になる今日は台地しか考えてませんでした。覗いてみるとキレイな状態で、縁の雪庇以外は危険そうな雰囲気もナシ。せっかくなので滑りましょう!
雪庇のないとこから純白の谷に入ります。雪質もまあまあ、ウネリのある斜面は滑ってて楽しいです!この2日間、急で硬い樹林帯ばかりだったので、やっとまともに滑れた気がする…。パウダーの時期は樹林帯も楽しいけど、ザラメ時期になると無木立純白斜面が気持ちいいですね。せっかくなので純白斜面が終わって、樹林帯の二俣まで滑り降りました。
シールを着けて湯峠南のコルまで登り返しです。…の前に2本目のビールをプシュ!登り返しはしんどいイメージだけど、ここの登り返しは景色が好きなので苦になりません。立派なブナがポツポツと生え、正面には大渚山のタケノコ。後には端正な雨飾山。散策気分で歩いているうちにコルに着いてしまいます。
コルでシールをはずします。そして、大渚山東面三角とその下に広がる広い台地の際を、できるだけ高度を落とさないようにトラバース。南面の大きな谷を見下ろせるところまで進みます。最後の南面は予想通りに修行系。しっかり日を浴びて緩々に緩んでいます。デロデロ雪崩多発で斜面には平らな部分が残っていません。板は吸い付くから、まともにターンできないし…。
斜度が緩んで無木立になるとデブリはなくなります。重いのはそのままだけど…。滑るのは大変だけど、広〜い雪原をシャーッと滑るのは気持ちいいですね〜。でも、太ももは死亡寸前…。車道滑りも空気イス状態で拷問…。最後の段々も激重だけど、何故かここはキライじゃない…。雪はたくさん残っている大草連だけど、陽気はすっかり春でした!サンテイン小谷で汗を流して3月のOB会も無事終了!みなさまお疲れ様でした。
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