戸倉山&善光寺山(糸魚川) 山スキー戸倉山の山頂は高度感満点!
山スキーには大きく2通りございまして…。滑り重視の滑り屋さんと、登山から入った山屋さんの2通り。今は前者が優勢なご時世でしょうか…?あと、中間に位置する融合型も多いかも。ワタクシの場合はわりと後ろ目に位置するのかなあ…。展望が良かったり、歩いている森の雰囲気が良かったりすれば満足できちゃいます。そうは言っても滑るのは楽しいです。なので、滑る要素も盛り込みながらコースを練るわけでございます。 そんなワタクシの好きなエリアが小谷・糸魚川の里山系。わりと近くて、高速代がかからないのも大きな理由ですけど…。糸魚川は世界ジオパークに選ばれてるだけあって、変わった形をした山や地形が多いです。山が尖がっててスキーで登れない山も多いけど、登れる山も意外と多いんです。今日は尖がった2つの山に登ってきました。戸倉山(976m)と善光寺山(792m)です。姫川側はどちらも崖ですが、東側からはスキーで登ることができます。 戸倉山だけだと短すぎる…。善光寺山だけでも…。で、どっちも登ったら結構キツかった。戸倉山は過去にも登ってて、良いのはわかってました。善光寺山は直下までスキー場になってて、どんなもんやら…。ただ、善光寺山から北西に向かって滑るのに良さそうな斜面があります。地図上でですが。その確認が今回の最大のテーマでございます。最後がゲレンデトップへの登りというのが美しくない…
8時半オープンのシーサイドバレースキー場へ。初めてです。朝から人が少なくて、ローカル感満載!1回券(300円)2枚買いました。上がっていくと背後に海谷三山が…。ゲレンデトップまで登ると北アルプスや明星山などがすごいパノラマ!景色だけなら山に登らなくてもいい感じですね〜。第6リフトの乗り場の方に滑って、戸倉山に近寄ります。ここでシール装着。
白池までは若干登り加減の横移動。木が疎らに生えて牧歌的なロケーション。タラタラと歩くだけで気持ち良いです。牧歌的なんですが、右手には荒々しい山肌の戸倉山が。雪原からニョキッと生えてきたみたいです。まっすぐ戸倉山の裾を進めば角間峠ですが、せっかくなので白池にも寄っておきたい。適当に杉林に突っ込んで、抜けたところに白池が。雪で真っ白!
白池越しの駒ヶ岳や雨飾山が絶品ですな!日本海側は平日のうちに3月にしては雪がたっぷり降りました。新雪が陽を浴びてジュクジュクになってます。北向きのところは辛うじて乾いた雪が残ってましたが、ほぼ全滅といっていいでしょう…。角間峠に向かう途中、カンジキ登山者2名。重くて埋まる雪に苦労してました。あっという間に抜き去ります。スキーでも結構しんどかったくらい。
戸倉山は尖がった岩山ですが、角間峠からの南東面のみ穏やか。木が疎らで斜度も程よく、短いながらも滑りが楽しめそう。ただ、如何せん南東面。標高も低いので賞味期限は晴れれば生魚並み。かといって、晴れ以外は行く意味ないし…。南東面に入ると無風になり、汗がポタポタです。無木立の尾根に乗ると海谷三山と雨飾山。間には焼山なんかも。すごい景色です。
戸倉山の山頂は細長くて、片側が切れ落ちています。雪ごと崩れたらどうしよう…とドキドキです。冬は二度目の戸倉山。景色は特急品!戸倉山自体が尖がってて高度感満点!とても1000mに満たない山とは思えないです。周囲の景色もスゴイです。頸城の山々、後立山北部、栂海新道の山々、明星山&黒姫山、北にはこれから目指す善光寺山。眼下には姫川が蛇行してます。根知谷の里は穏やか。360度の大展望というのは、このことだ!って感じです。写真だけひと通り撮って、一段下の平地で休憩。
ビールでも飲んでゆっくりしたいとこだけど、先が長くて読めないので急ぎます。悪雪は覚悟してたけど、激重な上にブレーキかかりまくり…。斜度があっても板が雪に吸い付いて滑っていきません。滑っていったと思ったら急ブレーキだし、まともに曲がれないし…。突っ張りボーゲンで太ももパンパン!角間峠から白池への斜面は北東を向いているので若干マシ。ただ、気を抜くと不意に急ブレーキかかるので、ビビりながらの滑りでした。
スキー場の少し手前までシールなしで滑って行けました。少しの登り返しはあったけど、この雪なので効かないシール並みに登っていけました。問題はここから善光寺山までのルート取り。ゲレンデは極力避けたいところ。善光寺山の山頂付近、かなり険しそうに見えたので、取り付きも行ってみないとわからない感じ。スタート地点の第六リフト乗り場には向かわず、降り場の方に登って行ってみます。結局は最後ゲレンデを少し登ることに。
リフト降り場からはどうするべ…?善光寺山の手前側は無木立でかなりの急斜面。取り付けるかは行ってみないことには…。裏側になる北面には木が生えているので何とかなりそう。ただ、下って回り込むことになるのでロスあり。手前の無木立斜面の基部まで進んでみます。かなりの斜度だけど、雪が湿り気たっぷりなのでスキーで登れます。あとは斜面ごと崩れないことを祈るのみ…。まあ、シワもないし、気温もまだ上がってないから大丈夫でしょう。スキー場から丸見えなのがちょっと気が引ける…
善光寺山登頂です!今日はなんなく登れたけど、北側から回り込んで樹林の中を登るのが一般的かな。西側は崖。落っこちないよう気を付けないと…。展望は戸倉山やスキー場トップからと大きく変わりませんけど、善光寺山には山頂にも木が生えていて、スッキリ感には欠けます。平らなとこも少なく、イマイチ落ち着かない山頂でした。
滑るのは北東面。細長い頂稜の北東端へ移動。姫川の際まで降りてやろうと目論んでたけど、昨日の疲れが残ってるようで、ここまでで既に疲労感たっぷり。適当なとこでやめとくか…。斜面は適度な斜度で地形の変化もあってまずまず。植生は広葉樹で、疎林とは間違っても言えないけど、密林でもない感じ。雪さえ悪くなければ気にならない樹間ですね。でも、今日は雪が重い〜。いくら北西面と言えども標高が…
グサグサ重重ストップ雪で修行なんですが、やっぱり先が見たくなりますね。適当なところでやめるつもりが、どんどん降りていきます。途中で右の広い沢に降りようと思ってたけど、水が流れる音がしたのでパス。標高400mくらいまでは、たまに杉は混じるけどボチボチの斜面でした。さらに降りていくと急斜面になり、植林の杉になります。積雪も乏しくなり、標高が約200mあたりで断念。姫川はすぐそこ。雪が下まであれば大糸線まで降りれたと思います。
ゲレンデトップが650mなので、登り返しは約450m。はじめは滑ったラインで登ります。一番近いゲレンデは左の沢の対岸になるので、途中から左寄りに。早めに渡れれば…と思ってたけど、思ったより深くて水流出てて無理。対岸がゲレンデになるとこまで登るも、対岸の壁が急で…。無難に左岸を登るんですが、善光寺山からいくつも沢(溝)が入ってて、すんなり進めずに疲れちゃいました…。スキー場の対岸で無理やり渡っておけばよかった…。最後はゲレンデ滑り。緩くて広くて長いスキー場でした。 善光寺山北西斜面を探ってみての結論…。滑るのは400mくらいまでかな。急斜面の杉林になる前にやめる。登り返しは最後に手間を食うのを計算に入れておくか、または強引に対岸のゲレンデに渡る。ただ、新雪のシーズンだと沢を渡るのにもっと苦労するだろな。滑るのは北西面だけに新雪シーズンが良さそう。豪雪地帯だけど標高低いので、普通の年なら2月ってことになるのかな…?ま、善光寺山は登頂ついでに少し滑る…くらいのイメージでしょうね。
|