八ヶ岳 美濃戸から赤岳、横岳、硫黄岳


ホテイランとツクモグサ目当てで登ってきました


ツクモグサ

■2015年5月23日(土) ■八ヶ岳 赤岳&横岳&硫黄岳 ■天気:晴れ時々薄くもり ■メンバー:T世
 コースタイム 美濃戸(5:30)⇒行者小屋(7:27〜41)⇒赤岳(9:03〜25)⇒横岳奥ノ院(11:05〜41)⇒硫黄岳山荘(12:07〜13)⇒硫黄岳(12:36〜48)⇒赤岳鉱泉(13:52)⇒14:08)⇒美濃戸(15:30)
 ■温泉:ナシ ■食事:ナシ

ホテイランツクモグサを見に八ヶ岳に登ってきました。八ヶ岳、とくに赤岳、横岳はホント久しぶり。八ヶ岳の表玄関口であります美濃戸から登ったのは、雪のない時期は実に1994年以来となります。雪のある時期も入れると10年ぶりくらいかな…。別に八ヶ岳が嫌いなわけではないけど、混むとか、駐車場が高いとか、積極的に行きたいと思わない…。現に他の登山口からなら時々登ってるわけでありまして…。今回はホテイランとツクモグサが咲いているとの情報で、急きょ思い立ったのでありました。

■登山口の美濃戸へ

ここ数年の登山ブームで問題なのが駐車場。昔は駐車場のことなんて気にしなかったのになあ…。北アの駐車場事情はなんとなくイメージがあるけど、美濃戸はどんなだか想像もつきません。一般的にはシーズンオフの5月下旬、止められなくて困るようなことはないでしょう。それでも心配なので早めに起きて出発。中央道からは諏訪湖と八ヶ岳のキレイな朝焼けを見て、美濃戸には5時過ぎに着いたのかな。駐車はまだまだ余裕で、20〜30%くらいの埋まり具合ってとこ。


諏訪湖で朝焼け!


八ヶ岳も!

■美濃戸から行者小屋 ホテイランあった

南沢のルートを歩くとすぐにホテイランあり。写真撮ってる人がいたので、探すまでもなく発見です。変わった形の花ですな〜。このあと時々花はあるものの、行者小屋まで単調な道を黙々と登っていきます。行者小屋が近付くと、登山道にも雪が残るように。冬の間に踏み固められたトレースの部分だけ分厚く残っています。歩きにくい…

天気予報は降水確率0%の文句なしの晴れ!なのに、どうもシラ〜っとしてて、空は青くないです。太陽も稜線の向こう側にあるので、横岳西壁の展望はパッとせず…。行者小屋はまだ営業してないんですね。小屋前のベンチでひと休み。そんなに人は多くないです。ツクモグサだけなら赤岳パスもありだけど、天気も悪くないし、久しぶりに登ります。


探すまでもなく生えてました


タケシマラン


カタバミの葉っぱ


ネコノメソウ


八ヶ岳らしい雰囲気


行者小屋までが長い

■行者小屋から赤岳へ

文三郎道を登ります。はじめはシラビソ林の中。しばらくで森林限界を越えますが、待ち構えていたのは階段につぐ階段。太ももが…。よくも階段をこれだけ付けたもんだ。設置するのは大変だけど、土壌は荒れないから後々具合がいいのかな。でも階段壊れたら大ごとか…。登るにつれ高度感のある八ヶ岳の景色が素晴らしいです。阿弥陀岳との稜線に乗ってからは岩場中心に。階段よりずっと楽で楽しい!


行者小屋到着!


八ヶ岳の西壁を眺めながら休憩


行者小屋


行者小屋を見下ろします


階段が辛い…


辛い…


マムート!


大同心、小同心、硫黄岳


阿弥陀との稜線に出ました


阿弥陀には20年は行ってない


赤岳に向かって…


八ヶ岳の主稜線ですな


鎖が要るほど急ではないけど


川上村の高原野菜畑

■赤岳山頂

赤岳山頂は人は疎ら…。まだ時間が早いからかな?それとも時期的にこんなもんなのか…?人が少ないのは良いことです。空がシラ〜っとしてるぶん、富士山が水墨画みたいです。権現岳へと続く主稜線とその向こうの南アルプスがいい感じ。なによりも目立つのが野辺山や川上村の高原野菜畑の真っ白なマルチ。雪が積もっているかのようです。

北に目を向ければ、これから向かう横岳、硫黄岳の山並み。ギザギザの横岳からノッペリした硫黄岳が対照的で面白いです。霧ヶ峰の高原の向こうにはまだ残雪が多い北アルプスの山並みが見えるけど、空気が澄んでないのでイマイチです…。


原型がわからん・・・ 


富士山


水墨画みたい


手前は権現岳、奥は北岳、甲斐駒、仙丈

■赤岳から横岳へ ツクモグサ発見!

急な道をゴイゴイと下って赤岳展望荘。展望荘は素通りして横岳の一角に取り付きます。急な登りが一段落すると、ありましたツクモグサ!最初のポイントでは撮影の列が…。並んでまで写真撮るのはなんなので、近くの手頃なツクモグサを撮っておきました。その後もあちこちでチラホラと咲いてたけど、最初のが一番まともだったかな…。全体的にまだ咲き始めといった印象でした。

その他にも横岳にはコメバツガザクラやオヤマノエンドウなど咲いていました。横岳は横に長いから横岳なんでしょうが、連続する小さな岩の総称?赤岳展望荘から硫黄岳山荘までの間が横岳とすると、南から名のある岩峰が二十三夜峰、日ノ岳、鉾岳、石尊峰、三叉峰、奥ノ院、台座ノ頭と続きます。気にせず歩いていたので、何が何やら…。いつの間にか横岳が終わってた感じでした。


目指す硫黄岳


横岳


赤岳展望荘  すごい高度感


蓼科山


横岳


展望荘までもう少し


今度は横岳です


コメバツガザクラ?


オヤマノエンドウ


ツクモグサ


ハハハ


ツクモグサ


赤岳を振り返ります


またまたツクモグサ


北アルプスと霧ヶ峰


ミネズオウ


赤岳


なんじゃろ?

■硫黄岳から赤岳鉱泉

岩場から一転、砂礫の山になると硫黄岳の一角。下り切ったところに硫黄岳山荘。山っぽいことを始めて2年目の年に泊まった山小屋です。ヒマこいてた記憶のみあり。ダラダラ登って硫黄岳。広い山頂ですね〜。ガスガスだったら、どっちに進んでいいかわからんだろうな…。なのでケルン乱立!山容はこんもりしてるけど、爆裂火口壁が荒々しい硫黄岳でした。


鹿除けネット


硫黄岳へ


硫黄岳山荘


大きなケルンに導かれます


ケルンなくても道は明瞭ですけどね…


赤岳と阿弥陀岳


マルチと呼ばれるビニールは雪みたい


疲れた顔しとる


天狗岳と蓼科山


硫黄岳の火口壁


引くとこんな感じ


さて降りますか

■赤岳鉱泉に降ります

あとは下るのみ。赤岳鉱泉までの樹林帯には中途半端に雪が残ってて歩きにくし。結構長く感じてだるかった。赤岳鉱泉には冬の間に作る人工氷壁の残骸がありました。美濃戸までは消化試合のつもりでしたが、八ヶ岳らしからぬ?明るい道で、気分良く歩けましたね。花も結構咲いてたし。朝は閉じ気味だったカタバミも全開。写真撮るのが楽しい道でした。

そんなこんなで美濃戸に到着。雰囲気的に今日は満車にはならなかったっぽいです。まだこの時期は大丈夫ってことですね。蓼科で温泉に入って、ビーナスライン通って帰ろうと思ってたけど、日帰り温泉に時間に間に合わず…。なので、潔く諏訪南インターから高速で帰りました。久しぶりの八ヶ岳、とっても楽しく歩けたけど、このコースはまた十年後でいいかなって感じです。以上。


赤岩の頭


赤岩の頭から硫黄岳方面


赤岳鉱泉


人工氷壁の残骸


スミレ


北沢コースは意外と明るい


コヨウラクツツジ


タチツボスミレ


ヘビイチゴ


ミヤカカタバミ


同上





山登りのページ 山登りのページ
山登りのページ −ぶなぱう−

ぶなぱう ホーム
ぶなぱう速報
山行記録(年度別)
山行記録(山域別)
山スキーの記録
沢登りの記録
北アルプス全山縦走
南アルプス全山縦走
いろんな百名山
北海道100日登山
You Tuube
リンク
プロフィール
メール