跡杉山 山スキー



大網集落から長い林道辿っての往復です

大峠から跡杉山へと稜線を登ります

■2016年2月11日(祝) ■小谷 跡杉山 ■天気:快晴! ■メンバー:T世
 コースタイム 大網集落(8:20)⇒林道から山へ(9:50〜10:10)⇒1000m台地(11:10〜25)⇒跡杉山(12:35〜13:20)⇒林道(14:05)⇒大網集落(14:35)
■温泉:姫川温泉 瘡の湯(くさのゆ) 600円  ■食事:家
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小谷村にある跡杉山という山に登ってきました。大渚山と真那板山の間にある山です。大網(おあみ)集落からの往復です。展望はすこぶる良好!北斜面はずっとブナの林で、雪質良く、緩急ある斜面で楽しかったです。今年は雪が少なくて薮が少々やかましいんですが、なんかもう慣れちゃいましたね…。あと、林道が4キロ以上あるのがタマニキズ…。

建国記念の日の祝日、週間予報に出るなり堅そうな晴れマーク。その前には雪も降りそうで、今シーズン一番の山スキー日和になりそうな予感。雪は少ないながらもそれなりに増えてきたし、行き先選びも楽しいです。せっかく晴れるんだったら、やっぱり初めてのとこに行きたいかな…ということで跡杉山になりました。大渚山から真那板山へ縦走した時に山頂は踏んでますが、今回は下から往復です。

■大網集落から4キロ以上の林道歩きから始まります

朝6時頃に自宅を出発。大町がツンツルテンで時間かかりました。大網には8時前着。今回は横川林道を歩くので、除雪の終点あたりまで行ってみます。今年は雪が少ないおかげか、止めれるスペースがいくつかありました。降ってれば除雪の邪魔になるのでNGですが…。車の前に雪を盛られます。そんな場合は塩の道の看板がある広場への駐車がよさそう。

朝から晴れてるかと予想してましたが、このへんはまだ曇り空。白馬までは快晴だったのに…。でも、晴れてくるのは時間の問題でしょう!除雪終点には地元ナンバーの先客1台。どこに行くのかな…?大網からだと真那板山が一番人気?ありがたくトレースを辿ります。大網もここ2日でたっぷり雪が降ったと思われます。でも、そのわりにスキーはそれほど沈みません。新雪は新雪なんですが、ギュッと詰まった感じの雪でした。

空はみるみる晴れてきて、雨飾山にかかる雲もみるみる減っていきます。トレースは真那板山への取り付きを通過。さらには跡杉山から北北東に伸びる尾根に付く林道も通過。ってことは同じルート?マイナーな跡杉山でまさかの同業者あり?…と思ったら、杉の急斜面にトレースが消えていきました。ボクらが取付くつもりにしてた場所の少し手前です。乗る尾根が違うので、山頂まで会うことはないな。


林道前半は杉中心で日が当たらないけど、後半はこんな感じが続く


取り付き点の手前あたりかな


雨飾山の雲もすっかり取れました


ここで林道から離れます

■林道から斜面に取り付くとブナ林に

林道が4.2キロあって長いんですが、まあまあ斜度はあるので帰りは滑れそう。日が当たり出してからは牧歌的な雰囲気になり、林道歩きが心地よいです。林道が屈曲する698mのとこで林道を離れます。ここまで約1時間半ってとこです。ブナの斜面に取り付きます。地図には現れない微沢がいくつも入っています。適当に登っても良い地形ですが、一応狙いは定めながら…。

スマホで地図見れるようになってから、緊張感を持って地形図を見ることはなくなりましたねー。スマホがない頃は、五感を一生懸命働かせながら歩いてましたが、その必要がなくなってしまいました。地形図も二次元で見てればいいわけですから。地図読み力は落ちる一方だろうけど、これも時代の流れなので致し方のないところでしょう。スマホない頃はよく地図読み間違えてましたが、それはなくなるな。ま、遭難を未然に防ぐ…という意味で。


林道から一歩踏み入れるとブナの美林


スゴイ立派なブナもありました


歩いてるだけで気持ちいいです!

■標高1000mの台地で一休みします

林道から離れてもラッセルは深くないです。せいぜいスネくらい。ただ、ツボ足だと股までハマり、ストックを刺すと底なし。ここ数日でたくさん降ったのは間違いないです。標高1000mあたりにある台地で休憩。広々とした台地を想像してましたが、若い木がボーボー生えてる密林状態の台地でした。ラッセル深くないとはいえ、それなりにハードなので炭酸飲料が旨い!

跡杉山を考える時に、北北西に伸びる尾根と、真北の台地状経由が二大勢力?ボクは真北の台地状が登りやすく、滑るのも楽しそうと踏みました。で、本日採用されたわけですが、最大の懸念が稜線直下の斜面が急なこと。1000mの台地で休憩しながら眺めますが、逆光でよくわからず…。近付きながら考えるか…。まあ結局は登りやすそうな場所をつないでいくことになります。さすがに雪も深くなってきて、急斜面と密林が合わさった場面では少し苦労しました。


大峠が見えてきました!車道?の名残がある?


海谷三山をバックに!


北面にはパウダーが!


ちょっとブッシュが・・・

■稜線に出ました!

大峠と跡杉山の間くらいの稜線に登り上げました。ロケーション素晴らしいですね〜!大渚山が初めてお目見え。戸隠の山々、北アルプスも。稜線も雪少ない感じ…。結構ブッシュが出てます。ブッシュを縫いながら跡杉山へと稜線歩き。樹氷と青空がキレイ!そういえば雪庇ももっとデカく張り出してた記憶あり。


稜線に登り上げました


跡杉山に向かいます


樹氷と青空が最高です!


跡杉山山頂まで一息!

■跡杉山山頂です!

跡杉山は地形図の通り三角錐の山ですが、山頂だけ少し平坦になってます。ウチらが山頂に到着すると、反対側より鈴の音。林道のトレースの持ち主でした。お疲れのご様子だったけど、やっぱ北北東の尾根の方が大変なのか…?こればっかりは、どっちも行ってみないとわからないので、そのうち北北東からも登ってみるとしましょう。

跡杉山山頂は展望すこぶる良好!西に後立山。とくに雪倉岳から黒負山にかけてがキレイ。北には糸魚川の山々。変わった形の山ばかりです。さすがジオパーク!尖った山が多い割に、山スキー向きの山も多いという…不思議。東には稜線続きの大渚山や頸城の山々。南で一番目を引くのは、小谷の道の駅のある広大な河原かな。稗田山の大崩落で埋まった河原。天気が良くて、空気が澄んでて最高です。今日は全国的に快晴なので、そこら中で『最高!』が連呼されてることでしょう。


跡杉山山頂  遠くは雪倉岳以北の後立山


はくのりや最近流行りの蒲原山


雨飾山


真ん中が大渚山 右は沓形山


海谷三山


小谷の道の駅がある広河原


ハクノリと雪倉岳のアップ! 手前の緩い山が蒲原山


左から赤男山、朝日岳、五輪山、黒負山、聖山


大渚山アップ!


今日も元気に噴煙上げる焼山

■北斜面は雪質も良くて斜面も良くてで楽しい!

跡杉山北面は急なので、大峠方向に少し稜線を下ります。登ってきた斜面のすぐ東が良さそうに見えたから行ってみたけど、なんだかブッシュが邪魔して長く滑れず…。おまけに滑り出し1ターン目で撃沈!どうも今日はずっと左のビンディングが変だったような…。滑っては横移動してライン探し…の繰り返しでした。雪質はよく走る雪。重いんだろうけど、沈まないからスピードは出ました。

1000m台地からはよくある感じのブナ林。大きな斜面が続く感じではないですが、複雑な地形を縫って滑るのが楽しい。急になったり緩くなったり、たまに小沢が入ってたり。ここらへんは比較的ブッシュが薄かったです。北斜面が続くので雪はパウダー。ブナ林はパウダー保持率高し!林道に出る手前くらいから雪が緩み始めました。跡杉山北斜面は稜線から林道まで、楽しい斜面がコンスタントに続いてくれました。林道がもっと短ければね…。

あとは、その林道を滑るのみ。だいたい滑ってくれたけど、時々緩いとこがあって漕ぎます。先客の方は既に降りてるみたいで、トレースが合流してからはよく滑りました。往きも帰りも林道は楽させてもらいました。後半はベタベタ雪で前転しそうになりながらも無事下山です。

温泉は姫川温泉の瘡の湯(くさのゆ)へ。2年ほど前に改装?されてます。おばちゃん2人いて休憩部屋は社交場みたいな感じ。入浴後にはお茶とゆで卵が出てきました。風呂や脱衣所は狭いので、大人数の時は行かない方が無難。





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