飯豊本山 弥平四郎から



飯豊本山からの夕方と朝の景色を堪能してきました


夕方の飯豊本山からの眺め

■2016年7月23日(土)〜 ■飯豊連峰 ■天気 1日目:稜線ガス 朝晩晴れ 2日目:晴れ  ■メンバー:T世
■コースタイム 1日目 弥平四郎登山口(6:00)⇒上ノ越(7:35〜45)⇒疣岩山分岐(9:10)⇒三国岳(10:05〜25)⇒切合小屋(12:00〜10)⇒本山小屋(13:50)
2日目 本山小屋(6:30)⇒切合小屋(7:55〜8:05)⇒三国岳(9:10〜20)⇒疣岩山分岐(10:10)⇒松平峠(10:30〜45)⇒祓川小屋(11:40)⇒弥平四郎登山口(11:55)
■温泉:いいでの湯(500円)  ■食事:喜多方ラーメン 松食堂

やっぱり飯豊は端から端まで縦走したいな…と思うも、思うだけで実行できずに時間だけが経過。2008年に飯豊山荘から周遊したのが初飯豊でありました。飯豊は『足』の部分がネックになりますね…。車回すのも大変だし、公共交通機関使うのも大変。仕方ないので細切れ作戦ですね。2008年では門内岳から飯豊本山をトレースしているので、今回は飯豊本山以南をトレース。残るは門内岳以北だ!


左が北です! クリックしたら大きくなります

■1日目 弥平四郎登山口から本山小屋 

飯豊本山以南といっても、大日杉、川入、弥平四郎…と主に3つの登山口があります。このさき大日杉から登る予定がなきにしもあらずなので、今回は弥平四郎登山口から登ることに。我が家から飯豊は微妙な距離。初日の行程も長いので早朝初は難しく、どうしても前夜初となります。阿賀野川SAで仮眠。4時に起きて、5時半ごろに弥平四郎登山口に到着です。広場になってる駐車場はすでに満車ですが、近くの林道の広くなってるとこに駐車です。

■弥平四郎登山口から登りは新ルートで

登山口の標高は680mと低いんですが、飯豊の中では高いほう。2コースありますが、登りは尾根ルートを選択。いきなりブナの急登。暑さは覚悟してましたが、朝はわりと涼しめでした。北の高気圧に覆われているからかな。予定は信州の山だったけど、信州の予報が良くなかったので、飯豊まで追いやられてきました。その甲斐あって、今のところ澄んだ青空が広がっております。

上ノ越で稜線に出ます。今までブナで涼しかったけど、ここからは灌木の尾根歩き。途端に暑くなります。直射日光は浴びるし、灌木に熱はこもってるし…。左側の灌木の隙間からは大日岳から飯豊本山にかけての稜線が見えています。でも、なんだか雲がかかり始めてるようです。このあたりの稜線もだんだん怪しくなってきて、三国岳に着くころにはすっかり雲に覆われてしまいました。


ポストが高級だ


手前の林道にも止められます


はじめはブナの急坂登りから


稜線に出ると灌木帯

■三国小屋あたりから雲が沸いてきて・・・

三国小屋のおじさんの話では、切合小屋が一番混むとのこと。当初は切合小屋にテントを張って、初日か翌日の天気の良い方で本山を往復するつもりでした。混むと聞くと、本山小屋まで行くのもありか…と思うように。ここまであまり人に会わなかったけど、三国岳で川入からの道と合わさります。それでも人が増えた実感はなし。ガスガスで展望はない代わりに、花は少しずつ多くなってきました。

切合小屋で大日杉の道と合流します。人が増えた実感がありました。テン場をのぞくと6張りくらい。まだまだ余裕だったけど、今の天気だと今日の飯豊本山往復はないなあ…。切合小屋のロケーションもイマイチだし、まだお昼だし、これは本山小屋まで行くしかないですな。夕方になって晴れれば、本山まで行くのも楽。朝日も見に行けるし。


三国小屋


これから歩く山並み


三国小屋の下り


このあたり、まだ飯豊らしい稜線ではない・・・


梯子あり


ちょっとした岩場あり


ここらへん、花はまだこれから…かな?


切合小屋のテン場

ヤマアジサイ ヨツバヒヨドリ
センジュガンピ ニガナの白と黄色
ミヤマコゴメグサ ニッコウキスゲ
ミヤマクルマバナ ミヤマキンポウゲ
トンボソウ ウツボグサ

■切合小屋から本山小屋へ

泊まりの荷物を背負うのは昨秋以来。荷物慣れしてないのか、かなりお疲れモードになってきました。相変わらずガスガスで、一つ先のピークが見えるか見えないかの視界。飯豊の大展望がないのは残念だけど、涼しくて体力温存できるとポジティブンに受け取っておきましょう。明日の晴天に期待して、今日は花を眺めながら歩くとしましょう。荷が重くて写真撮るのも大変なんですけどね〜

その花なんですが、切合小屋を過ぎてから本格的になってきました。目立ったのはイブキトラノオとマツムシソウかな。雪渓が融けたあとには、チングルマやハクサンコザクラなども。他にもたくさん咲いてましたけど…。登り基調でアップダウンを繰り返しますが、御秘所からは一気の200m登り!最後の正念場ですな。登り切ったところがテン場!着いた〜って感じでした。


雪渓は今回はここだけ


いくつもアップダウンを繰り返します


このあたり花は賑やかです


岩場あり  晴れてたらなあ・・・


イブキトラノオが繁茂してました


テン場までの最後の登り・・・かな


本山小屋のテン場到着!

イブキトラノオ オトギリソウ
アキノキリンソウ ウメバチソウ つぼみ
ハクサンチドリ ミヤマホツツジ
オミナエシ クルマユリ
チングルマ アカモノ
ヒメサユリ シラネアオイ

ハクサンコザクラ ウメバチソウ
マツムシソウ ハクサンシャジン
ノウゴウイチゴ アオノツガザクラ
イワイチョウ ミヤマリンドウ
オヤマノエンドウ ウスユキソウ
イワオウギ イワギキョウ

■夕方になって晴れてきたので飯豊本山へ

テン場は広くてロケーションよし!荒れれば大変だけど…。今日は大丈夫でしょう。先客は10張り弱。荷物背負う時間は長くなるけど、テントで泊まるなら本山小屋まで来るべきでしょうな。ビールが旨い!着いて1本!テント張りながら1本!つまみ食べながら1本!外にマット敷いてウトウト…。晴れたら飯豊本山に行くつもりにしてるけど、なかなか晴れてこないなあ…

5時過ぎになって東側の雲がなくなってきました。せっかくなので本山へ。稜線にはまだ残り雲があって、逆にそれがいい感じになっていました。下界は完全に雲海の底に沈んでます。今日は稜線がガスガスで残念だったけど、夕方のこの景色で完全に挽回できました。日没までには時間があったので、テン場に戻ります。


夕方になってガスがとれてきた!


晴れてきたので飯豊本山へ散歩に


飯豊本山かrから大日岳にかけて


本山小屋


大ー尾根


小屋の裏には見物する人で・・・


あらら、またガスが・・・


飯豊らしい風景です


大ー尾根 ピークは宝珠山


飯豊本山の山頂 東側は雲海


本山小屋方面 右向こうに磐梯山!


飯豊の北部へと続く山並み


大ー尾根は雲海に沈んでいきます


切合小屋から地蔵岳への尾根を越える滝雲


早回ししてます (手ぶれお許しください)


■2日目 本山小屋から弥平四郎登山口 

■日の出を見に飯豊本山へ

朝4時に目を覚まします。すでに明るくなり始めています。フライシートが赤いので元々テント内は赤いんですが、朝焼けの赤が加わってより赤に。テントから外を覗いてみると、太陽はまだしばらく出てこない感じ。飯豊本山に向かいます。どこで太陽が出てくるかなあ…。本山小屋のトイレに寄ります。2つしかないので結構な待ち時間。太陽が出てしまう〜

本山小屋から飯豊本山へは西よりに向かいます。なので、振り返りながら日の出の様子を確認。コルから少しのところで出ました!あと少しで本山だったのに…。トイレ渋滞がなければ本山で見れたかな。下界は薄い雲海、空も薄い雲が広がってて、かなりキレイな日の出ショーでありました。言葉では表現難しいので写真にて…


雲海と薄雲がいい感じ!


蔵王から出てきそうです!


蔵王から出てきた!


大ー尾根と遠くは朝日連峰


大日岳


飯豊本山


大ー尾根


大ー尾根と飯豊主稜線


飯豊主稜線


大日岳に滝雲が・・・


大日岳


テン場に戻ってきました

■本山小屋のテン場を後にします

あとは昨日歩いてきた道を戻るのみ。でも新鮮!昨日はほとんど視界ない中を歩いてきました。今日は晴れているので展望を楽しみながら歩きます。昨日は花を、今日は展望を…って感じですかね。欲を言えば逆のほうがよかったかな。昨日が展望で今日が花。最後に歯を食いしばりながら登った坂は、あっけなく下ってしまいます。


昨日は全く見えてなかった稜線


大日岳がみるみる遠くなります


ガスってないと高度感ある!


お花畑と大日岳


下ってきた道


場所によってはチングルマ盛り


切合小屋に向けダラダラと


後ろからチングルマ


マツムシソウと大日岳


マツムシソウロード

オヤマノエンドウ イワギキョウ
ヤマハハコ ウスユキソウ
イワイチョウ ハクサンコザクラ
ミヤマリンドウ ヨツバシオガマ
ウメバチソウ チングルマ
 
イワカガミ   ハクサンフウロ
 
マルバシモツケ   タマガワホトトギス

■切合小屋から三国小屋へ

晴れてる今日は展望を中心に…と思いつつ、やっぱり花も日が当たってたほうがいいですね。写真を撮りながらのんびりと歩きます。切合小屋から三国小屋の間は下りって感じではないです。地味なアップダウンと暑さで疲れます。スッキリしたお花畑も少なくなりますし…。


昨日ま見えなかった飯豊本山への稜線


やっぱり青空はいいですね!


三国小屋と会津の街


三国小屋手前の鎖場


猪苗代湖が見えてます

■帰りは獅子沼に立ち寄ってみます

きのうは9時ごろから雲が沸き始めました。今日は9時になっても雲が出る気配なし…。暑いのでそろそろ曇ってくれても…。それでも最後のスポットであります獅子沼までは展望あって欲しいな。疣岩山への登りが最後の本格的な登りですが、これがかなりキツかった…。獅子沼へは疣岩山の先で少し寄り道する格好。きちんと刈り払いされてたので行ってみると、干上がった小さな池塘が一つあるだけ…。灌木に阻まれて展望もなし…。ちょっと騙された感があったけど、寄り道はちょっとだけだったので良かったです。これが遠かったらショックでかい!


三国小屋をあとに疣岩山に向かいます


獅子沼への途中


期待した獅子沼は・・・小さかった

■下りは新長坂ルートで

疣岩分岐から帰りは新長坂ルートで下ります。分岐からはいきなりの急坂下り。ザレザレなので踏ん張る足に力が入ります。徐々に傾斜が緩んで松平峠。ここからは延々トラバース道が続きます。上のほうは歩きにくい道が続いたけど、下るうちに斜面の斜度が緩み、歩きやすくなっていきます。途中で団体さんが地蜂に刺されてました…。下り切る前に祓川小屋。やってないのかな…?下り切って渡渉して、最後に林道までの50mの登りが待ち構えてます…。登り切ったら、”おつかれさまでした”の看板が迎えてくれるのでした…


帰りは新長坂ルートで  ザレの急下りから


奇妙な形のダケカンバ


川を渡ってから最後に50mの登り返しが控えてます


おつかれさまでした

■下山後は温泉そして、ラーメン・・・

温泉を探しますが、弥平四郎からはこれといった温泉がみつからない…。このあと喜多方にラーメン食いに行くので、喜多方方面へと車を走らせます。結局は道の駅の温泉か…になりかけたけど、せっかく飯豊に登ったのでいいでの湯へ。ちょっと川入方面に走ることになるけど…。ま、なんてことのない普通の温泉でした。それにしても下界は暑い!

そして喜多方ラーメン!今回は松食堂へ。隣が坂内という立地がすごい!3時ごろというのに坂内は行列できてます。対する松食堂は店内もガラガラ・・・。ラーメンは美味しいです。行列の長さほどの差はないはず!行列が行列を呼ぶし、ネットの力は絶大?こうやって二極化が進むのかな…?でも、松食堂もランキングかなり上なんですけどね…。坂内が異常なのかも。

食後はチンタラと六十里越え経由で。まだしばらく明るいし晴れてるので観光気分で!距離的には新潟回るより近いですからね。安曇野まで5時間半かかりました。新潟経由でも5時間近くかかるので、それほど時間の差はないな。高速代も安く収まるし、景色もいいし・・・。





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