二度目(スキーでは)の白鳥山に登ってきました。北アルプス最北の山ですな。前回は2005年なので、実に13年ぶりであります。白鳥山は上半分はロケーション素晴らしいんですが、下半分がメンドクサイので、なかなか足が向かないでいました。今回はK子さんのご希望で行くことに。行ってみると、やっぱり白鳥山はいい山だなあ~と思うのでした。今回は下の方も雪がたっぷりで藪にも悩まされず、トレースも完備。天気もまずまず。雪はビミョー…。まあまあ良い条件で行ってこれました。
日程: 2018年2月25日(日) 天気: 高曇りのち時々晴れ ジャンル: 山スキー エリア: 北アルプス 後立山 メンバー: K子、Y田 コースタイム: 上路集落(8:25)⇒881m(10:30)⇒白鳥山(12:05~30)⇒1010m下(12:40~13:10)⇒881m(13:25)⇒上路集落(14:25) 登山口情報 上路集落の除雪終点 温泉: 食事: |
今日のメンバーは3度目となるK子さん、初めてのY田さん。K子さんはテレマークで、Y田さんはスプリットボード。2週連続スプリットの人とだな。週間予報は週末イマイチ。晴れれば白鳥山、晴れなければ放山というスタンスで週末を待ちます。ほぼ放山な雰囲気でしたが、直前になって好転の気配。でも微妙…。Y田さんは糸魚川の人なので、糸魚川で集合してから実際の空を見て相談することにしました。
当日朝の糸魚川は高曇りで青空も見えてます。スカッと晴れはしないけど、一日穏やかに経過しそうです。白鳥山は初めてというY田さんの鶴の一声で白鳥山に決定であります。今年は海際の雪が多いけど、糸魚川の市街地も多いです。普通なら平岩→小滝→糸魚川市街と雪はみるみる減るのに、今年は大差がありません。登山口であります上路とも大差なし…。海際は普段よりメチャメチャ多く、内陸ほど少ないという印象だな~。
上路の除雪終点には、先客と思われる3台?の車あり。神社脇にももう1台。新雪がたくさん降った感じはないので、今日は楽できそうです。登りは榀谷と小脇谷の間の尾根、通称『北西尾根?』を使います。はじめは緩い杉林。
上路の除雪終了点 先客3台
杉を抜けると立ちはだかるように急斜面となります。雪が少ないと藪に悩まされるけど、今日は雪がたっぷり、トレースもしっかりあるので楽チン。登る辛さだけで済みます。ただ、ストックを刺すと『バリ→ズボ』。表面は厚みのある氷板で、その下の柔らかい雪は深いです。帰りの滑りは地獄ですな…。氷板の部分だけ取り除きたいです。
881mのポコまでは苦しい登り。間に621mの台地があり、まずはそこが目標となります。トレースあるので楽なのですが、考えることがなにもないので単調…。ただただ機械のように登るのみ。体は楽だけど気持ち的には疲れるな~。
杉林からスタートです
登るにつれロケーションは良くなります
雪は良さそうに見えるけどモナカ
ウサギの跡もクッキリ!
881mに近付くにつれてモナカは解消方向へ
881mポコに登ると、いっぺんに展望が開けます!これから辿る尾根と、その先に白鳥山の山頂が目に飛び込んできます。まだだ~いぶ遠いです。でも、標高はもう3分の2は登ったので、あとは横移動がメイン。景色も開けてきたし、高曇りの雲も若干薄くなってきたし、気分も盛り上がってきました。
白鳥山の北斜面の源頭部はなだらかな斜面が広がってきます。どこでも滑れそうだけど、下の処理がどんなもんだか…。前回は山姥ノ洞あたりから531mの尾根をつないで下りました。そこは下の方がややこしくなってた記憶。今回はボーダーいるし、メンバー的にも無難に来た道戻るってもんですかね。
登る尾根は東側に雪庇が発達してます。ちょうど1010mの標高点あたりに雪庇のない箇所がありました。谷を滑った場合、尾根に戻る候補の一つにしときましょう。ちょうどその辺で谷も平坦になってるし。
白鳥山の北斜面も素晴らしいけど、右手の大きな尾根の北面にキレイな斜面が広がっています。滑ったら気持ちいいだろうけど、戻ってくるのが大変そうだ。そのまま滑ると大滝谷。いつぞや滝を越えられなくて敗退した沢だ…。雲はさらに薄くなり、青い部分も目立つように。登るにつれて樹氷が発達しており、青空に映えてきれいです。
881mまで登り上げると展望が開けます
白鳥山の山頂はまだまだ遠いです
空が青くないのが残念なところ・・・
白鳥山山頂はなかなか遠いです
ここを滑るのはちょっと難儀するかな
樹氷が彩りを添えてますね~
881mからだいぶ登ってきたぞ
青空も少し増えてきたかな
なかなか山頂が近付いてこないなあ…
お決まりの樹氷
こちらは初雪山 いつか登ってみたいけど
白鳥山から西に伸びる稜線からの斜面
西からの稜線と合流です
ここを滑りました なかなかキレイな斜面です
初雪山をバックに
山頂の小屋が見えてきた!
白鳥山の肩の部分まで登ると、あとは白鳥小屋の建つ山頂までダラダラ登るのみ。山頂には2人いただけで、しばらくで滑っていって貸し切りに。山頂に登ると南の展望が開けます。犬ヶ岳へと続く栂池新道の稜線はなかなか険しいな…。犬ヶ岳と尾根続きで、いつか登ってみたいけど実現しなさそうな初雪山。全体的に雲が多くて遠くまで視界は利きません。一番遠くに見えてるのが長栂山かな?北アルプスの主要部は見えません。東の展望もイマイチで、青海黒姫山は見えていますが、姫川よりも東の山はボンヤリ霞んでます。
犬ヶ岳と奥は長栂山かな
栂海新道が通る稜線
犬ヶ岳へと続く稜線 なかなか険しいな
白鳥小屋 前に泊まったなあ~
山頂はわりと穏やかでしたが、ここでは小休止。谷の中の登り返すところで大休止としましょう。肩まで滑って、そこから谷の中へ滑り込みます。ちょうど登って来た尾根に沿うような感じで。滑り出しは緩めでテレマーク向き。調子に乗って滑ってたら、突っかかってコケました。
その先でやや急な斜面に。甘めに言えば重パウ。かなり抵抗がある雪で気を抜けない感じ。気は抜いてないけど前転1回。斜面は良かったので勿体なかったかな…。尾根から大きく離れないように、下へ下へと滑るつもりが、K子さんが早めに1010mに向けてトラバース開始。どうせシール着けるなら、もう少し滑ってもいいかな…と思ったりしたのでした。登り返し点で大休止。
登ってきた尾根へは2~3分で戻れてシールはずします。お二人はシールのまま881mへ。尾根は段差が多くて腰に悪いな…。881mから先が修行…かと思いきや、尾根というより斜面をつなげる感じで降りていけます。幅は広くて樹間もそこそこあり。登る時は表面凍ってた雪ですけど、この時間には融けてくれてました。激重だけどモナカより何倍もマシ。たまにテレマークできました。またコケたけど…。
しかし、昨日の黒倉山もよく転んだけど、今日の白鳥山もよく転びました。春が近付いている証拠かな(笑)。杉林に滑り込み、林道に出て無事下山です。全部でちょうど6時間ってとこですね。
たくさん転んだけど斜面はよかったです