仙岩トンネルから国見温泉を経て秋田駒ヶ岳に登ってきました。といっても、外輪山越えてカルデラを少し散策した程度ですが…。天気など条件良ければもっと欲張ったんですけど、天気良くないわ、雪はカチンコチンだわで断念。ただ、ポテンシャルの高さは確認。100%晴れる日にリベンジすることを誓ったのでした。
仙岩トンネル(7:45)⇒国見温泉(9:20~40)⇒横長根(10:55~11:05)⇒カルデラ1230m(11:45~12:00)⇒姿見の池(12:20)⇒横長根(12:55~13:10)⇒車道(13:35)⇒仙岩トンネル(14:05)
仙岩トンネルの岩手県側にある駐車スペース トイレなし
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今年は3月に3連休がありません。なので、金曜日に休みを取って3連休を確保し東北北部までやってきました。金曜はあいにくの天気だったので移動日&琴平荘のラーメン。琴平荘は平日なのに開店30分前でほぼ満席。開店時には待ち人多数でした。お味の方は美味しいんですが、人気先行なのかなと感じました。この日は登山口を確認して、雫石の道の駅あねっこで泊まりました。
さて、晴れるのかと思ってた土曜日の天気ですが、予想より寒気が強かったのか、日本海側は影響が残りそうな気配。当日の予報と、朝起きた時の空を見て決めることとします。で、当日の朝。真上の空は快晴!県境の山には少し寒気の雲が…。まあ、回復傾向なので行くってもんか。コンビニ寄ったりしてるうちにも、寒気の雲は縮小傾向であります。
問題のアプローチ。雪のない時期は国見温泉まで車が入るけど、冬は国道の入口から冬季閉鎖。全部歩くと7キロ以上…と、ちと長い。仙岩トンネルに活路を求めます。川を渡って斜面を登れば、国見温泉への車道に出ます。問題は川の渡渉。雪はつながってるのか…?とか色々考えてたところ、グーグルアースを見ると、なんと橋が架かってました。グーグルアース、使えますね~。植生とかも結構わかるし。
仙岩トンネルの岩手県側に駐車帯があり、そこに車を止めます。昨年の同じ時期に貝吹岳に登った時にも使いました。前の日にも確認しておいた橋を渡って対岸へ。薄いツボ足の跡が残ってます。どこに行ったのかな?斜面はまだ日が当たらず堅かったけど、なんとか車道に登り上げます。
駐車スペースから取り付きの橋まで歩きます
橋の下の流れはこんな感じ
この橋を渡って対岸へ
この斜面を登ると国見温泉への車道があります
ここから国見温泉までは約3キロ。標高差は約200m。前半緩めなので、帰りはあまり滑らないかな…?天気は晴れ。貝吹岳もよく見えています。秋田駒は見えてないけど、高い山は少し雲があるような…。とりあえず林道歩きは晴れてて気分はまずまず。西から北へと直角に向きを変えると、国見温泉の建物が見えてきます。結構大きそうだな。
車道を歩きます
笹斜面で小規模ながら全層雪崩
車道がヘアピンになるところ
国見温泉はもちろん冬は営業してません。遠めに見た限りですけど、露天風呂は入れそうな雰囲気。寒そうですが…。花の良い時期にもまた来たいな。しばらく休んでると、なにやら雪が降りだしてきました。快晴だった岩手県側の空も雲が増えてきてます。一時的に寒気の勢いが増してるのかな…?晴れに転じることを祈りつつ出発。
ここは夏場もやってないのかな?
国見温泉に到着です
正面の建屋の左に露天風呂あり
国見温泉の公衆トイレ もちろん冬季閉鎖
国見温泉の真裏は傾斜がきついので、戻って川を渡った尾根から取り付きます。夏道よりも少し東側になります。まあ、この辺どこを登っても大差なさそう。ただ、最後の外輪山に登り上げるところは、夏道と同じ場所が良さそうです。傾斜も緩いし、雪庇も発達してませんでしたので。
林道から取り付くところ、最初だけ少し斜度があります。今日は雪が堅いので少し苦労しますが、堅くなければ何の問題もなし。急なところを登り切ると、あとは外輪山稜線直下まで緩々の斜面が続きます。はじめは若いブナ林時々雪原。だんだん丈が低くなります。ただ、天気が悪くて視界があまりないです。たまに外輪山の稜線が見えるけど、またすぐ隠れる…の連続。雪は登るにつれ堅くなり、緩いのにシールが効かない状態に。T世さんは途中でアイゼンに切り替えです。
雪原のようなところを登ります かすかに外輪山
変わったブナ林
登るにつれ疎林になってきます
最後のひと登り
雪庇のないところから外輪山の稜線に登り上げました。稜線はカチカチかと想像してたけど、意外と柔らかくてシールが効きます。とはいえ、この天気なので外輪山をずっと横岳まで登るのはナシだな…。とはいえ、このまま下りるのは勿体ないので、カルデラに下りて少し散策することに。
カルデラを見ると、なんかもうすぐそこですね。ただ、下りる斜面は堅いし、木が密。地図上で一番緩くて標高差のないとこ、『横長根』の『横』の字のあたりで下りてみましょう。シールのまま下りてみると、思ったより雪が堅くて難渋しました。ほんの少しのことなのに、太ももがパンパンになってしまいました。シールはずせばよかった…
少し外輪山を進んでカルデラに下りやすい場所を探します
カルデラの中に日が差した!
カルデラの中はカンバの疎林でロケーションはいいですね~。晴れてたら数倍いいんでしょうけど…。雰囲気というか、立地は鳥海山の千蛇谷とよく似ています。女岳が新山で、横岳が七高山ってとこかな。違うのは外輪山の側壁の高さと険しさ。鳥海山は断崖絶壁だけど、秋田駒はどこでも登降できそう。あとは、全体的に秋田駒の方が広くて緩くて浅いですね。
せっかくカルデラに下りたんだから、小岳の付け根、傾斜が強くなる手前まで登ってみます。千蛇谷よりはるかに傾斜は緩く、スキーが滑ってくれるか心配…。時折日が差す時間も出てきました。残念ながら、全体に日が差すまではいかず…。それでも部分的に日が差すと、幻想的な光景になりました。大焼砂あたりは雪が全く着いてなくて真っ黒。稜線は板は担ぎかな…。
やっぱりこの斜度滑りません。ターンすると止まるので、ひたすら真っすぐに!雪が堅くてコレだから、柔らかいと更に滑らなさそう…。でも気持ちいい!晴れてたら気分良いんだろうな。予定ではカルデラから川が流れ出すところに行ってみたかったけど、姿見の池までにしときます。
姿見の池は、なんとなくこれかな…という程度のものでした。ただ、少し盛り上がった感じになってるので、カルデラや女岳、小岳がパノラマで見えます。また、下の方に目をやれば、田沢湖が見えてるじゃないですか。このカルデラが浅いって証拠ですね。ここでシール装着。外輪山に登る斜面は緩くてノープロブレム。そのまま稜線を歩いて下降点へ。
小岳の付け根まで登ってみることにしました
登りはここまで
外輪山側壁に日が差した!
小岳も晴れた!
黒いところが大焼砂 地熱があるのかなあ・・・?
姿見の池あたりからカルデラと女岳を
ここが恐らく姿見の池
少し登って
なんと田沢湖が見えました!
外輪山の尾根を登ってきたところまで
まだ登ったことがない和賀岳の方
外輪山から見下ろす格好で
登りの時はガスっぽくて視界不良でしたが、今は曇り空ながら下まで見えています。緩~い斜面が下まで広がっていますね。その末端の落ちたところに国見温泉があるものと思われます。視界は回復したものの、雪はカチンコチンのまま。エッジで氷を削る音がうるさいです。天気も雪もよかったら、きっと気持ちの良い滑りとなるでしょうに…
帰りは国見温泉には寄らず、尾根をそのまま滑って林道まで。ここからの林道は斜度がなく、手漕ぎ多用。でも、やっぱ下りは早いですね。わずか15分ほどで林道は終了。あとは斜面を下って橋を渡り、車に引かれないよう注意しながら国道を横断して無事下山であります。
国見温泉への斜面
国見温泉の一段上より 女岳が見えています
温泉は今日も道の駅あねっこで。シーズンオフなのか空いてて快適です。このあと明日の稲庭岳に備えて西根へ。道の駅に行く前に『むら重』でお食事。前回と同様の組み合わせで、ラーメン+生ラム焼肉を注文。美味しかったけど、前回ほどの衝撃はなかったなあ…。お腹いっぱいになって道の駅へ。
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