姥沢から月山山頂に登って、北月山荘まで滑り降りるロングツアーに行ってきました。滑りの標高差は1600m以上+オマケ、距離は18キロに及びます。実感としては距離が長かったな…と。とくに八合目くらいまではなだらかで、緩い登り返しが何度も出てきます。最後のキャンプ場でも登り返しがあったりと、くたびれるルートですが、良い天気の日に月山ツアーできて満足であります。
姥沢駐車場(7:40)⇒リフト上(8:40~9:00)⇒月山山頂(11:05~55)⇒佛生池小屋(12:25)⇒御田原参籠所(13:55)⇒983mポコ(14:40)⇒北月山荘(15:45)
今年は月山スキー場の営業開始が遅れているが、駐車場やトイレは使用可
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思っててもなかなか行けない山ってありますよね~。この北月山ツアーがまさにそう。北月山ツアーは気にはなってたけど、車の問題とかあって実行に移せないでいました。登山口と下山口が離れてますからね~。車の問題が片付いたのが一昨年の4月。まー君、まきちん隊と一緒に行くことになったのでした。その時は牛首まで登ったところで山頂に雲かかったので引き返しました。ガスガスの中を滑ってもしょーがないですのでね。
それ以降、4月になると計画するものの、ことごとく天気に恵まれません…。で、やっと今年になって2度目の計画で晴れ予報に当たりました。少々風は強かったけど、まあ月山はいつも風強いしな…
↑一緒に行ったhatさんの動画 ↓ワタクシの動画
山の所要時間、車を回す時間…等々を逆算していくと、北月山荘に6時の集合となりました。なかなかハードだけど頑張らねば!ETCの深夜割引の関係で豊栄のパーキングで仮眠。3時に出発して5時半すぎに北月山荘に到着です。早めかなと思ったら、みなさん既に到着してました。
1時間そこそこで姥沢へ。今年は月山スキー場がまだオープンしてません。リフトの支柱に不具合があるとか…。リフトの標高差は300m以上はあるので、約1時間余分に登ることになります。車道やトイレは開いてるのでノープロブレム。逆にリフトやってないから駐車場は空いてるし、駐車代も不要。リフト代も不要か!でも、リフト乗るのが楽だなあ~
姥沢駐車場から朝日連峰
スキー場やってないので空いてます
そんなこんなでスキー場を登ります。天気も眺めも良く、ゲレンデ登りがあまり苦に感じませんね~。背後に見える朝日連峰がとくに素晴らしいです。効率よい登りなので、1時間もかからずにリフトの上へ。月山の山頂が見えてきました。思ったより白いけど、稜線直下はやっぱり雪切れてそうだな…。
まずはリフト乗り場へ
リフト乗り場までが意外と長いのです
営業はしてないけど圧雪はしてありました
谷底は効率よく登れました
このまま登っていくと姥ヶ岳
リフトの終点です 黒いのは月山
朝日連峰を背に
そんなこんなでスキー場を登ります。天気も眺めも良く、ゲレンデ登りがあまり苦に感じませんね~。背後に見える朝日連峰がとくに素晴らしいです。効率よい登りなので、1時間もかからずにリフトの上へ。月山の山頂が見えてきました。思ったより白いけど、稜線直下はやっぱり雪切れてそうだな…。
ここまでウロコで登ってきましたが、鍛冶小屋跡にかけて斜度が増し、雪もネットリ系からザラメに変わります。となると、ウロコでは厳しい…。どっちみちこの先で雪が切れてるので、潔く板を背負うことにしました。稜線が近くなるにしたがって、風がどんどん強くなってきます。ザックに着けた板があおられる~。フラフラ振られながらも無事稜線へ。
谷に向けて1本滑りました
谷底でシール装着
牛首目指して登ります
月山はスケールが大きいですな
牛首から月山山頂へ
朝日連峰
これぞ月山!という景色です
鍛冶小屋跡は雪が切れています
こんな強い風の中じゃ休めないなあ…と山頂まで行くと、なんと!ほぼ無風に。100mも離れてないのに強風と無風だなんて…。山頂を避けるように風が抜けているとしか考えられないけど、不思議で仕方なかったです。まあ、ありがたい話ですけどね。おかげで山頂では50分もゆっくりしちゃいました。先が長いというのに…
月山の山頂が見えてきました
月山頂上小屋
念仏ヶ原と遠くには葉山
山頂までもう少しですよ~
品倉山の方に続く尾根かな?
月山の山頂でのんびり休憩しました
いよいよ北月山荘に向けて滑降開始!意気揚々と滑り出すも、ターンして滑れる斜面はあまり出てきません。ピークは巻き気味に、トラバースが主体です。これを延々と繰り返します。右にはヨダレの出そうな斜面が目白押しなのに…。オアズケくらいながら滑ってるようなもんでした。
八合目あたりまではダラダラの斜面
佛生池小屋
佛生池小屋と月山山頂あたりかな
九合目であります佛生池小屋の一つ先のピークを越えたところ、右斜め下にそれこそヨダレ物の斜面が!適度な斜面の浅い沢形です。もちろんこれを滑ると、シール貼って登り返しは確実。それでも、登り返す手間より、ここを滑りたい欲が勝りました。満場一致で滑ることに。
滑れる標高差は300m弱。上の方は新しめの雪が邪魔して気の抜けない滑り。半分から下は気を抜いても大丈夫な程よいザラメ!一気に底まで滑りたい気分でしたが、動画撮りながらなので我慢。ここまでストレスの溜まる下りでしたが、一気に発散できました!
ここから稜線を離れて谷底へ1本!
谷底近くまで滑って登り返し準備
滑った斜面 ここは満足できました!
登り返し~ ロケーション良いから苦にならない
登り返しは100mちょっと。稜線に出たあたりで露出した笹薮に阻まれ大回りすることになったけど、この程度の登り返しで済むんだったら御の字。このままダラダラと下っていくと弥陀ヶ原。いよいよ月山頂稜の無木立部分がおしまいです。ここまで、滑ることを考えるとストレス溜まるけど、それに余りある素晴らしいロケーションを堪能しました。晴れてくれて感謝!
弥陀ヶ原からしばらく車道に沿って滑り、1206mで車道から離れます。途中、クマがいてビックリ!あとは北月山荘に向けて、コンスタントな斜度で下りれるのかと思いきや、まだまだ一筋縄ではいきません。微妙な登り返しが何度も出てきます。今日はウロコで正解でした。基本、険しめな稜線は左を巻きつつ、高度を下げていきます。
稜線に戻って滑る準備です
稜線は雪のない部分が結構ありました
クマ! 痩せてるように見えるなあ…
車道を離れて北月山荘へ
993mで地図上でも明瞭な登り返しをこなします。ここから適度な樹間のブナと適度な斜度の斜面が波状攻撃で続きます。雪もわりと締まった雪でとても滑りやすい。地形も変化があって、楽しく滑れました。
楽しい斜面で締めくくれるかと思いきや、最後にキャンプ場でまたもや登りが待っててくれました。標高も低くなって、暑さで参りそうです…。キャンプ場から北月山荘へは消化試合かと思いきや、またまた楽しい斜面が出現。最後の最後は楽しく締めくくれました。残雪と桜の素晴らしい景色にもお目にかかれました。それにしても今日のルートは上げられたり下げられたりが激しかったなあ…。
快適なブナの斜面がたくさん出現!
三角峰を右から巻くと立谷沢川が近くなります
北月山荘は残雪、新緑、桜が同時に
下山したところが北月山荘なので、駐車代も兼ねて温泉に入らせてもらいます。姥沢へ車の回収、買い出し等それぞれ済ませて寒河江の道の駅へ。6人で車中宴会です。今日の月山で撮りあった動画を見つつ、楽しい会話が弾みつつ、夜が更けていったのでありました。