我が家は風光明媚な安曇野の中において、一番展望の悪い場所にあります。横通岳から派生する巨大な尾根が、展望を遮っているのであります。その尾根に近いのも良くないですね…。離れてればまだしも…。その尾根の末端にあるのが浅川山。今回は浅川山に登ってきました。ほぼずっと林道歩きです。
泉郷最上部(8:45)⇒1324m(10:00)⇒浅川山直下(12:45)⇒1324m(14:20)⇒泉郷最上部(14:50)
泉郷最上部 林道取り付きに駐車スペース
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浅川山から南に伸びる尾根を絡める形で林道が付けられています。今年は雪が少ない上に、南に面しているもんだから雪が定着しません。なかなか行くタイミングがなかったけど、建国記念の日3連休の初日にそこそこ降りました。林道だから少しあれば大丈夫かなと行ってみました。
穂高の泉郷の最上部からスタート。ここは以前偵察済です。林道取り付きに車を止めれるスペースあり。準備してると、なんとこれから浅川山に登るという歩きの4人組がやってきました。まさか浅川山に登る同業者がいるなんて!松本ナンバーの車で、この辺よく知ってるようでした。
林道取り付き ここからスタート
除雪されてない林道を登り始めます。新雪は多めにみて20センチくらい。ストックを付くとカチャッといいます。この新雪の下は積雪ゼロです。しかも砂利。雪付きの悪い部分は板の底が付きそう。現に道がわからなくてウロウロしたところでは、下る時にガリッとなりました。
水道の施設の先でほぼ廃道状態に。笹が生い茂り、道路も凸凹。そんな状態は少しの間で、満願寺からの林道に突き当たります。この林道は立派な道で舗装されてます。荒れた感じは全くないです。で、今日のものと思われる車の跡が…。関係者の車ですかね。既に往復してる感じでした。この林道を歩く頃から、新雪の下にも古い雪がストックから感じられました。
満願寺からの林道に出る手前は廃道状態
満願寺からの林道にでました
この林道は大きく折り返しながら登るのですが、林道自体に斜度がなくてなかなか高度を稼げません。高度が上がらないのは結構なストレスです。帰りも滑るか心配…。雪がたっぷりあればショートカットできるかもですが、今の状態だと笹や灌木の藪がうるさすぎです。帰りのこともあるので、林道を忠実に辿るのが正解。
今日は冬型が緩む傾向にあるので、常念山脈はだんだん晴れてくるものと思ってました。ところが、回復どころか雪が降ってきて、それも本降りに。太陽は照らないので寒いし。単調でつまらないし。だんだんと飽きてきました。
浅川山との中間くらいからかな、積雪が一気に増しました。斜面の向きが変わったからかな。ストックも50センチくらい刺さります。スキー履いてひざ下くらいのラッセル。雪が軽いので、ラッセルはそんなに辛くは感じません。しかし、一人で黙々とやるもんだから、だんだんジャブが効いてきます。まず、左足の付け根が痛くなり、それを気にしてか身体全体の疲労に…。
新雪が50センチ程度では藪は埋まりません。地図上でショートカットが有効に見えるところでも、全く話になりません。このぶんだと雪が多い年でも怪しいもんだ。1600m付近でナント下りが…。それも結構な距離。下り切ったあたりで、今日唯一のショートカットを試みます。藪は薄くて歩くスペースは十分だけど、新雪がずって登りにくいのなんの…。無駄に体力消耗してショートカットを後悔しました。あと一息なんですが、最後が長かったです。
浅川山の直下までやってきました。林道は山頂を通りません。わずかな距離だけど、藪の急斜面は登る気になれず山頂はパス。この先で林道は尾根を乗越して北側斜面に移ります。この乗越すところから横通岳東尾根の本格的な取り付き。ここを見ておこうかと思ったけど、疲れちゃっててほんの少しが歩けませんでした。またの機会に。
上の方は結構な積雪です
自分のトレースを振り返ります
緩い登り坂があるので、シールはそれが終わってからはずすことに。シール着いてたら滑りは悪いけど、ラッセルなしのやや下りは楽。ただ、ビンディングに雪が詰まってきて面倒でした。登り切ったところでシールはずします。上部は林道が緩くて滑ってくれません。わりと滑りの良い雪だったんですけどね。もう一人歩いてたら滑りも違ったかも。後半は林道の斜度が少し増し、大半を滑って下りれました。
さて、ツボ足4人組ですが、林道の途中から笹薮に突っ込んでました。既に帰りの足跡もあり。恐らく浅川山へと続く踏み跡か何かがあるんでしょう。でも、どうみても笹薮。雪が少なすぎです。少しで諦めて戻ってきたんじゃないかと思われます。満願寺からの林道を離れ、廃道状態のところからは板を担ぎました。
標高差約620m、距離片道約8キロ、時間にして6時間、雪が多い年の、雪が締まった3月に狙うのがベストかな~
今日はずっとこんな天気
下山間近で今日初めての展望 安曇野方面