笹ヶ峰林道開通シリーズの2019年は火打東面ガランノ沢源頭部周遊へ。ここは3度目になりますが、何度行っても素晴らしいところです。素晴らしいところなのですが、今まで自分たち以外に会ったことはありません…。火打山周辺は有名ルートが目白押しなので、なかなかガランノ沢まで順番回ってきませんよね…。あと、裏側に滑り込むので、通り抜け以外は登り返し必須なのも敬遠される要因かな?
※『そ』か『ん』か…?これまで2度は『ガラソノ沢』で書いてます。今回は『ガランノ沢』で書きました。地形図はどうみても『ん』なんですよね~。でも検索すると『そ』が多い。本当はどっち?
笹ヶ峰(7:25)⇒黒沢橋(8:20)⇒高谷池ヒュッテ(10:50)⇒ガランノ沢すべり出し(11:25~55)⇒2回目滑り出し(12:45~13:10)⇒登り返し(13:25~14:05)⇒黒沢池ヒュッテ(14:55)⇒黒沢橋(15:50)⇒笹ヶ峰(16:05)
正式には開通していませんが、除雪はキャンプ場までしてありました。駐車場は半分くらい除雪済。トイレも使えます。
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笹ヶ峰林道開通と言っても、正式な開通は恐らくGWから。集落のはずれには簡易なバリケードが置いてあります。それを勝手に避けて入ってるだけのこと。今年はスキー場の途中にもバリケードあり!未開通を強調してるのか…?それでもバンバンと車は入って行くわなあ。
一緒に行くまー君は既に6時に到着とのこと。集合は一応7時。7時の時点で半分ほど除雪された駐車スペースはほぼ満車でした。これ以降は隅っこに止めたり、路駐になるんでしょう。笹ヶ峰周辺の雪壁はかなり低めな様子。これでも寒の戻りが連続したおかげで、持ちこたえてるんでしょうね。そのまま暖かかったら終わってたかも…
笹ヶ峰から黒沢橋までは同じ景色を1時間歩くのでウンザリします。橋周辺の黒沢はあちこち穴が開いてて、橋の上の雪も少ないです。黒沢詰めるのは厳しいとの情報もありましたが、夏道はしんどいので様子見がてら黒沢を。一番細く急になるノドの部分が際どい感じだったかな。アイゼン忘れたボードの人たちは引き返してました。念のためアイゼン履いて登ったけど、すでに日当たり良好で緩んでました。
黒沢の賞味期限は…。1週間でどのくらい変化するんだろ?ノドの斜面の雪が繋がってればOK?技量も個人差大きいし、恐いと感じる程度も人それぞれなので、なんとも言えないところ。最悪藪漕ぐとか…。ま、一般的にみると来週がギリギリどうかなってとこじゃないかと。
笹ヶ峰の駐車場は半分くらい除雪してありました
笹ヶ峰の雪壁 雪少ないです~
夏道登山口 雪少ないです~
黒沢の橋 雪少ないです~
黒沢の橋に降りる斜面
きのうのデブリかな
黒沢のノド だいぶ開いてきてます
ノドを上から 山は高妻山と地蔵山
ノド元過ぎれば余裕
今日は朝から雲一つないスカッ晴れ!谷の中は風がなくて暑いです。富士見平の尾根に出てやっと、少し涼しくなりました。今日は空気も澄んでて、高妻山や北アルプス、天狗原山&金山、焼山&火打山がクッキリ一望です。陽気のせいか、黒沢山のトラバースもいつもより柔らかめ。
たくさん車が止まってたわりには、高谷池ヒュッテの周りは人がいないなあ…。話によると、今日は高谷池ヒュッテは予約で一杯だとか。火打方面を見てもあまり人影は見当たりません。ヒュッテからは登りというより横移動中心。ガランノ沢右俣の滑り出しへは少し登っていくことになりますが…
富士見平 高妻山がキレイです
富士見平 北アルプスがキレイです
焼山、影火打、火打山 団子三兄弟!
天狗原山、金山、焼山
高池ヒュッテ近くからの北アルプス
高谷池ヒュッテ 埋もれ具合は少なめ?
火打山方面に向かいます
団子三兄弟が近づいてきました
滑り出しのところから妙高山
右俣といっても、滑り出せるポイントは何ヶ所かあるのかな…?その中でも一番火打よりの高いところから滑るのが、一番ロケーションが良いと思われます。無木立具合と疎林具合が。上から源頭部を見下ろすだけで、気持ちよく滑る図が想像できてしまいます。ただ、若干洗濯板ができててそれが心配。
滑ります。雪庇の横からなので最初だけ急。そこだけ誤魔化しながら滑ると、あとは適度な斜度の無木立バーンが広がります。左手には雷菱の大岩壁を見ながらの爽快な滑り。斜面が広いので、滑っても滑っても景色が変わらない感じです。このまま滑ると鬼ヶ城の崖になります。満足できるところまで滑って1本目の滑りはオシマイ。
滑降準備中!
ガランノ沢右俣源頭の滑り出し
奥に越後山脈、手前に関田山脈、中ほど右に野沢温泉スキー場
滑った斜面
鬼ヶ城へと続く尾根
少し登り返して小尾根を乗越すと2本目の斜面になります。ここらへんはどこも斜面が素晴らしいです。どっちみち登り返すんだし、気の向くままに滑るのが楽しいかな。ただ、稜線に上がるところが険しいので、登り返せる場所は限られてそう。そう考えると、やっぱり最後は黒沢池ヒュッテに登り上げるのが効率良さそうです。
2本目を滑り終えて、大雪原で大休止。ポカポカで景色も良く、登り返しに備えてのんびりできました。黒沢池ヒュッテのあるコルまでは標高差250mほど。1時間みてゆっくり登るとしましょう。登るにつれ刻々と背後の景色が変わっていきます。ガランノ沢左俣の源頭部の牧歌的な風景と、その向こうに聳える容雅山や大毛無山、さらにその先には日本海。それらの構図が絵になります。楽しみながらの登り返しでした。
2本目の斜面に乗り換えのため登り返し
少しトラバースして2本目滑り出しへ
2本目の斜面です
大きなダケカンバの木の下で滑る準備
登り返しに備えて大休止
黒沢池ヒュッテへと登り返します
容雅山や大毛無山
テレマーク向きのメローな斜面が目白押しです
だいぶ高くなってきた!
稜線が見えてきました
黒沢池ヒュッテまで登ってきましたが、まだまだ滑れるわけじゃありません。広い黒沢湿原を突っ切らないといけません。半分くらいから滑れるように、少しずつ三田原山よりに高度を稼ぎます。最後の黒沢滑り。南面なので腐れ雪に…。全層食らわないように気を付けながら下りました。黒沢から笹ヶ峰までのユルユル斜面はターンできないので、林道と同じだな。足がパンパンで笹ヶ峰に帰還。もう4時だ…
黒沢池ヒュッテ
黒沢湿原と黒沢岳
黒沢湿原 登ってきた方向
黒沢岳には滑った跡がたくさんありました
温泉は帰り道にある苗名の湯。杉ノ原スキー場が終わると空いてていいです。今日で満足したし、明日は曇りなので山には行かないことに。なので、新井の『たちばな』まで足を伸ばします。トン汁で有名らしい。ドロドロで濃厚な味のトン汁でした。トン汁ラーメンも頼んだけど、普通の味噌ラーメンに具がトン汁って感じ。いまいち。
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