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八方尾根〜唐松岳(山スキー)

八方尾根スキー場から唐松岳を往復してきました。 景色は最高だったけど、雪は最悪でした
 
 山域  北アルプス 唐松岳
 山行日時  2000年1月8日(土)
 天気  晴れ時々曇り
 登山形態  山スキー
 メンバー  単独
 行程  八方尾根スキー場⇒唐松山荘⇒八方尾根滑降⇒八方尾根スキー場
 温泉  白馬村温泉&観光スポット白馬村観光局




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朝起きると、どんよりとした曇り空。見た感じ冬型の雲ではなかったし、雲海のような感じだったので行くことにする。土日ということで、7時半にはゴンドラが動いていた。回数券を買ってゴンドラに乗り込む。しかし、一番上のリフトがまだ動いてなかった。時間つぶしに、兎平を3本ほど滑った。回数券を買っておいて正解だった。


八方池山荘(8:55)⇒唐松山荘(11:45〜12:00)⇒八方池山荘(12:40)


八方尾根下部より
登り始めるが、いきなりカリカリのアイスバーン。おまけにシュカブラが大きくてシールが効かない。カニ歩き多用で、なんとかはじめの急登を乗り切る。

雲海の予感は当たり、八方池山荘の少し上で、雲の上に出た。同時に純白でウネウネした八方尾根が上に伸びていた。稜線付近にはフワーッとした雲がまとわりついていたが、それが逆に景色にインパクトを与えていた。



五竜岳・鹿島槍ヶ岳方面
八方池などの窪地は風もなく、太陽の絶大なパワーを感じた。暑いくらいだった。ところが、風の通るところに出ると、とたんに極寒の世界に早変わり。強風とともに雪つぶてが飛んでくる。暑かったので手袋をはずしていたのだが、雪つぶての攻撃で、手がちぎれそうに痛かった。


痩せ尾根は終始左側をトラバースした。そして、丸山の登りとなるのだが、ここが今日の核心であった。1月にもなるとさすがに雪は深く、雪も軟らかいため、角度をつけて登れない。何度もキックターンを繰り返しながら、徐々に高度を稼いでいった。

丸山の先からは尾根が細くなり、最後の平らなところにスキーをデポし、この先はツボ足で主稜線を目指した。最後の痩せ尾根トラバースは、雪が悪くてなかなかの恐怖感だった。

山頂からの景色は、やや雲が多いものの絶品。1月に後立山の主稜線に立ったのは初めてだったので、それなりに感動した。3人組が唐松岳の山頂を目指して登っている。天気が良いのでボクも行ってみたい気持ちはあったが、夕方歯医者の予約を入れてあるので、そうゆっくりはしていられなかった。
不帰のキレットを望む
登りで怖かった最後の痩せ尾根トラバース。今度は下りなのでさらに怖い。恐る恐る通過。

滑りの方は最悪!先日下界ではかなり暖かい雨が降った。このあたりはさすがに雪だったようだが、相当に重い雪が積もってしまったようだ。おかげで板が思うように曲がってくれなかった。下の方は雨だったのだろう、中間から下はカリカリのアイスバーン。ここもほとんど斜滑降で、ただ下ってきただけ・・・という感じだった。


八方尾根は傾斜が緩くて、吹きっさらしの長大な尾根。太陽の影響も受けるし、風の影響ももろ受ける。厳冬期でもまずパウダーは期待できそうもない。登りも下りも、ツボ足よりは早いだろう・・・、という感じで、半部以上はラッセルの道具としての意味合いが強い。でも、何度も通ってしまうのは、八方尾根からの日本離れした景観だ。左の五竜岳、鹿島槍ヶ岳も素晴らしいし、右の不帰から白馬岳にかけての景色も抜群だ。今後も何度となく通うことになりそうだ。スキー滑降のほうは、スキー場のゲレンデで欲求を満たせばよいだろう・・・。






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