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今シーズン沢登りを始め、これまでに日帰り2回、泊まり1回を経験した。一度単独でやってみたく、今回実現することになる。行き先は北アルプスにこだわっていた。沢の中はどうであれ、ツメが森林限界のお花畑が条件。経験がないので難しいところがない沢ということで、黒部川のヌクイ谷を選んだ。黒部湖のほとり、平の小屋あたりから西に突き上げる沢だ。 ■9月9日(土) 黒部ダム⇒平の小屋⇒ヌクイ谷(約1900m) くもり時々晴れ
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トロリーバス(7:30)⇒黒部ダム(7:45)⇒ヌクイ谷入渓(11:10)⇒1つ目の雪渓(11:55)⇒2つ目の雪渓手前(13:30)⇒約1900mテン場(14:15) |
トロリーバスは満員で立っていた。黒部ダムからは曇り空ながら、立山の山頂までしっかりと見えていて、天気の回復が期待できた。ほとんどの人がケーブルカーに向かっていく。ロッジくろよん方面に歩いているのは、僕以外には2人のみだった。黒部湖岸の道はアップダウンが多く、高巻きのためのハシゴも多い。こんな道を3時間近く歩いて、やっとこさヌクイ谷の入渓点。
ヌクイ谷の出合は大きな河原となっている。2年前に北アルプス全山縦走をした時にこの河原で泊まったので、なんだか懐かしい。ここで沢装備となり、いよいよ単独での沢登りだ。広い河原を歩いていると、乾いた石に足跡が・・・。まさかこんな沢に沢登りに来ている人なんて・・・と思っていたら釣り師だった。水の中を歩かないようにお願いされる。
広い河原が狭くなったとたんに、スノーブリッジが崩壊した残骸が・・・。先が思いやられるなあ・・・と思いながら通過したら、すぐに大きな雪渓が現れた。おいおい・・・。雪渓はまだ頑丈で、余裕で上を歩くことができた。雪渓が終わると、次の関門は崩壊したスノーブリッジ。ここは近くを通れないと思い、左岸を高巻いて通過。次に現れたのは、記録には載っていなかった滝。高さは10mもない感じだが、幅が1mくらいで通過不能。右岸が崩落してできた滝なのだろう。崩壊の感じから、まだ新しそうだった。ここは崩落地と潅木帯の境目を慎重に高巻いた。
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崩落地のあとはまた雪渓。このあたりの雪渓はしっかりしていたので、上り下りだけ注意すればわりと安心して歩くことができた。一応2000m付近の二俣あたりを今日のテン場と考えていた。時間的にはまだ早かったが、ねぐらを探しながら歩いた。1900m付近の右岸に快適な台地があり、今日の行動はここまでとする。
テントを張り、マキ集めをし、火をつけようとするが、昨日の雨で湿っているためか、なかなか着いてくれない。最後はバーナーで直接つけようとしたが、つかなかったので、いじけてテントの中で食事とした。夜は雨が降っていた。途中で目を覚ました時にテントの壁を見ると、なにやら細長い物体が・・・。はじめは木の枝か何かかと思っていたが、見ていると動くではないか。どうやら大嫌いなナメクジのようだ。10センチ以上はあったのではないか。気持ち悪くてなかなか寝付けなかった。
1900mテン場(6:00)⇒越中沢峠(6:55〜7:20)⇒五色ヶ原山荘(8:10〜30)⇒刈安峠(9:30〜40)⇒黒部ダム(13:25) |
朝起きると雨はやんでいた。空を見ると雲は疎らで、また降ってきそうな気配はなかった。針ノ木岳の山頂付近には雲がかかっていた。歩き始めてしばらくで水は枯れてしまった。なかなかよいタイミングで泊まったことになる。水が枯れてからも時々雪渓が現れるが、このあたりはもう問題ない。雪渓がなくなりお花畑となるが、さすがに時期が遅いため花は咲いていなかった。ずっと稜線らしきところが見えていたが、果たして本物の稜線なのか・・・。と、疑ってかかっていると、そこを登山者が歩いていた。
登山道でゆっくりするつもりだったが、何しろ虫が多く落ち着けないのでもう少し歩く。せっかく乾いた服は、ハイマツのトンネルでまたビショビショになってしまった。1時間弱で五色ヶ原に。一昨年の縦走の時はお盆前にここを通過したが、残雪は今のほうが多かった。9月中旬に差し掛かり、草紅葉もかなり進んでおり、なかなかの雰囲気だった。
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意外と早く稜線に出たので、立山まで縦走する時間は十分にあったが、気分が乗らないのでこのまま平ノ小屋に降りることに。しばらくは気持ちのよい台地の草原。下り始めると樹林帯になり、刈安峠からはジグザグで一気に下った。平ノ小屋から先の湖岸道路は疲れた。
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